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米ロサンゼルスのホテルで会見するシャラポワ(C)AP
早くもスポンサー離れ…妖精シャラポワ「薬物違反」の代償
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/176808
2016年3月8日 日刊ゲンダイ
テニス界を代表する美女が薬物検査に引っ掛かった。
女子テニスの元世界ランキング1位で、4大大会通算5勝をマークしているマリア・シャラポワ(28=ロシア)が7日(日本時間8日)、米ロサンゼルスで会見。1月の全豪オープンでのドーピング検査で陽性反応を示したと明らかにした。10年にわたって服用してきた薬に「メルドニウム」が含まれていたそうで、シャラポワ自身は今年1月に新たな禁止薬物のリストに追加されたのを認識せずに、摂取し続けていたという。
数日前に国際テニス連盟(ITF)からの通知でドーピング違反を知ったというシャラポワは「プロとしての責任を持ってプレーしているが大きな間違いを犯してしまった」と釈明。「こんな形で選手生命を終わらせたくない。もう一度、テニスをするチャンスを与えてほしい」と終始、神妙な表情で話した。ITFは「詳しい調査が終わるまでは、今月12日から暫定的な出場停止処分を科す」としている。
■ナイキは契約を一時中断
ITFによる調査次第では長期の出場停止処分が下されるのは必至。それに加えてシャラポワの収入も激減する可能性もある。
昨年9月に米経済誌「フォーブス」が発表したアスリートの長者番付によれば、シャラポワは14〜15年にかけて2970万ドル(約33億7000万円)の稼ぎがあったという。
シャラポワはコート以外で稼ぐ収入も莫大だ。スポーツ用品メーカーの他、化粧品、自動車メーカーなど計6社とスポンサー契約を交わしている。大会での賞金を除いても2500万ドル(約28億4000万円)近い収入があるとみられる。
今後の調査で悪質なドーピングと判断され、厳罰を科されれば、各企業からスポンサー契約を打ち切られるのは必至。早くも米スポーツ用品大手のナイキは、事実関係が明らかになるまで契約を一時中断すると発表している。
ロシア美女によるドーピングの代償は高くつきそうだ。
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