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トルコ裁判所 政権批判の新聞社を政府管理下に 反発も[NHK]
3月6日 9時00分
トルコでは、政権の影響を強く受ける裁判所が政権に批判的な国内最大の新聞社を政府の管理下に置く決定を出したのに対し、大規模なデモが起き、報道の自由を妨げる動きだと反発の声が上がっています。
トルコの裁判所は4日、政権に批判的なトルコ最大の新聞社「ザマン」を政府の管理下に置く決定を出しました。裁判所はその理由として、政権と激しく対立し、政府がテロ組織に指定しているイスラム教の団体「ギュレン教団」を支援している疑いがあるとしています。
これを受けて、最大都市イスタンブールにある新聞社の本社の周辺には5日、500人余りが集まり抗議デモを行いました。これに対して治安部隊が催涙弾を使ったり放水したりして、デモ隊を排除しようとしたため、現場は一時、騒然となりました。
トルコでは、強権的な政権運営を続けるエルドアン大統領のもと、政権に批判的なメディアに対する規制が強化されていて、今回の裁判所の決定についても野党や地元のジャーナリスト協会から報道の自由を妨げる動きだと反発の声が上がっているほか、アメリカやEU=ヨーロッパ連合も懸念を示しています。
トルコ政府と新聞社 対立の経緯
トルコ最大の新聞社「ザマン」は、イスラム教の宗教指導者、ギュレン師が率いる「ギュレン教団」に関連するメディアグループが発行しています。現在アメリカに住むギュレン師は、イスラム教の価値を重んじるエルドアン大統領とかつて協力関係にあり、トルコ国内の政財界に大きな影響力を持っていました。
しかし3年前、トルコで反政府デモが起きた際、ギュレン師はエルドアン政権の対応が強権的だと批判。さらに、エルドアン政権を巡る大規模な汚職疑惑が浮上し、新聞社「ザマン」は疑惑を追及する報道を続けました。これに対しエルドアン大統領は、汚職疑惑の捜査は背後に警察内部に支持者を持つギュレン師がいて極めて政治的なものだと非難し、両者の対立が深まっていました。
エルドアン大統領 メディアに対する規制を強化
カリスマ的な指導者として知られるトルコのエルドアン大統領は、与党・公正発展党を率いて11年にわたって首相を務めたあと、おととし国民の直接投票による初めての大統領選挙で当選しました。この間、大胆な規制緩和などによって目覚ましい経済発展を実現した一方、3年前に反政府デモが起きると警察を動員して力で抑え込むなど、次第に強権的な姿勢を強めていきます。
特に、このところ政府に批判的なジャーナリストを逮捕したり、インターネットで政権批判が広がらないようツイッターや動画投稿サイト「ユーチューブ」を遮断したりとメディアに対する規制を強化しています。国内の野党や若者などは、長期政権のおごりが出て表現の自由や民主主義をないがしろにしていると反発を強めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160306/k10010433201000.html
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