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米メディアが本気で危惧し始めたトランプ氏の躍進 日本の政党が米大統領選から学ぶべきこと(JBpress)
http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/729.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 3 月 01 日 14:22:20: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

米共和党ネバダ州党員集会の開催中、ラスベガスの「トランプ・インターナショナル・ホテル」で撮影されたドナルド・トランプ氏(2016年2月23日撮影)。(c)AFP/JOSH EDELSON〔AFPBB News〕


米メディアが本気で危惧し始めたトランプ氏の躍進 日本の政党が米大統領選から学ぶべきこと
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46210
2016.3.1  筆坂 秀世 JBpress


 これまでアメリカの大統領選挙にさほど関心を持ったことはない。論じるほどにアメリカのことを知らない。それでも今度の大統領選挙は、いままでになく面白い。アメリカの人々の気分、感情が見事に反映しているかのように思えるからだ。

■“専門家”はトランプは失速すると言っていたが

 私の今年の仕事始めは、正月早々のテレビでの討論会だった。慰安婦問題での日韓合意などが議論になったのだが、米大統領選挙も取り上げられた。その時点で私が知っていた大統領候補は民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏ぐらいであり、議論に参加するほどの知識もなかったので、ただ黙って他の人たちの話を聞いていた。元外交官など専門家と言える人たちの話を聞いていると、トランプ氏は予備選挙が始まると失速していくということだった。むしろ台頭してくるのは、マルコ・ルビオ上院議員であろうという見方もなされていた。

 民主党については、クリントン氏が圧倒的に強く、論戦力ももっともすぐれているということであった。バーニー・サンダース上院議員の名前などまったく出なかったと記憶している。

 だがトランプの勢いは止まらない。クリントンも苦戦している。専門家たちの予測は、見事に外れた。別にこんな予測が外れたとしてもどうということはない。予測など、外れる場合の方が多い。問題は、なぜ外れたかということだ。

■ミレニアル世代の動きが分からなかった専門家

 民主党でクリントン氏が苦戦し、サンダース氏が大健闘している最大の理由は、ミレニアル(2000年代に成人になる世代)と呼ばれる米国の若者たちが、サンダース氏を支持しているからだと言われている。

 サンダース氏は、自分は民主社会主義者だと名乗っているらしい。私はテレビで最初に見た時、「民主社会主義」という字幕が出たので、「そんなものないよ。社会民主主義の間違いだろう。日本のテレビ局も駄目だなあ」と罵っていた。ところが私の方が大間違いだった。中身はともあれ、アメリカで社会主義者を名乗るのだから、相当な強者だ。

 サンダースはどんな公約を掲げているのか。富裕層への増税、大企業の租税回避地(タックスヘイブン)を経由する課税逃れへの取締り強化、国民皆保険制度、公立大学の授業料無償化など、社会の公平性を重視した施策が中心になっている。

 アメリカも日本同様、若者の就職難が続いている。そのうえ多くの大学生が高額の学費ローンを抱えている。朝日新聞(2月26日付)によれば、「米連邦準備制度理事会(FRB)によると残高は10年で約3倍に増え、約1.3兆ドル(約146兆円)を超えた。昨年は7割が大卒時にローンを抱え、平均残高は約3万5000ドル(約392万円)と過去最高に上った」ということである。また「ニューヨーク連銀の昨年の調査では22〜27歳の大卒者のうち44%が、大学の学位が不要の仕事に就いている」というのである。

 この若者世代がサンダースを押し上げたのだが、日本の外交専門家はこうした動きはまったくつかんでいなかったのだろう。

■トランプ支持者はどんな人たちか

 トランプ発言は、確かにとんでもない発言が多いが、それだけではない。

 例えばメキシコの国境に万里の長城のような壁を作ると言う。「この費用は!」とトランプ氏が叫ぶと支持者が「メキシコ、メキシコ!」と叫ぶという具合だ。こんなもの誰も本気で実現すると思ってないはずだ。ジョークのようなものだ。イスラム教徒を入国させないというのもそうだ。本当に可能だと思っているわけではなかろう。

 日本との関係で言えば、日米安保条約によってアメリカは日本を守るのに、日本にはアメリカを守る義務はない、とその片務性を非難している。では、アメリカ全土に日本の自衛隊基地を設置し「思いやり予算」でもぶんどるか、とでも言いたくなる。やめたければどうぞ、という日本人も少なくなかろう。実に単純な議論でいちいち批判する必要もないようなものばかりなのだ。

 ただこれらの発言は、閉塞状態に置かれているアメリカの人々にとって、実に分かりやすいということなのだろう。それだけではなく、エスタブリッシュメント(支配階級)と既存の政治に対する嫌悪感の表れと見るべきだろう。確かにトランプ氏のような発言は、既存の政治家にはできない。

 25日付「ワシントンポスト」紙は社説でトランプ氏が「指名候補になりそうだ」と指摘し、「想像もできないことが不可避になりつつある」と強い危機感を示すと同時に、「今こそ、良心ある共和党指導者がトランプ氏を支援できないと表明し、(指名)阻止のためにできることをする時だ」と訴えた。

 だがトランプ支持者から見れば「ワシントン・ポスト」紙もエスタブリッシュメント(支配階級)なのだろう。この呼びかけが吉と出るか、凶と出るかは分からない。決めるのは、アメリカの人たちだ。いずれにしても、これが良くも悪くもアメリカの現状ということだろう。

■クリントンはキャリアや態度が裏目に?

 共和党では、ジェフ・ブッシュ元フロリダ州知事が当初は本命視されていたが、早々と脱落した。父ブッシュ、兄ブッシュ、今度は弟ということにはならなかった。既存政治家の最たるものと見なされたからであろう。

 この点ではクリントン氏も同様だ。夫が2期にわたって大統領を務め、自らも上院議員や国務長官として、常に政治の中枢に居続けてきた。そして堂々としており、論戦にも強い。だがこのキャリアや態度がほとんど裏目に出ているのかもしれない。

 アメリカでもそろそろ女性大統領が誕生しても良いのでは、と個人的には思うがどうなることやら。

 いよいよ3月1日のスーパーチューズデーである。クリントン氏がこれを乗り切れば、民主党はほぼ決まりだろう。共和党は、ルビオ氏の地元フロリダ州でも予備選が行われる。ここでルビオ氏が負けるようなことがあれば、勝利の目は完全に遠のく。いよいよ正念場になってきた。

■民主・維新が米大統領予備選から学ぶこと

 ここまでアメリカ大統領選の予備選挙を見てきて、日本の政党も大いに参考にすべきことがあるように思えてきた。

 すったもんだの挙句、民主党と維新の党の合流が決まった。岡田代表は、自民党からの野合批判に対して、「野合がなぜ悪い、という覚悟でやっている」という趣旨のことを語っていた。その通りである。ここまで追い詰められた民主党にとって、なりふり構っている場合ではない。維新の党の松の代表などは、もともと民主党から出ていって、今度はおおさか維新の会から放り出されたような存在だ。この二党が合流しても魅力に欠けることは否めない。

 これから綱領や政策がまとめ上げられていくことになる。これから一番揉めそうなのが新しい党名である。民主党の支持組織である連合などは、「民主」という名前を残すよう求めているようだ。

 名前というのは、なかなか難しい。共産党でも、支持者の中から「共産党という党名を変えてほしい」という声はずっとある。私なども衆議院の候補者として選挙区を歩いていた時、長年の支持者から、「筆さん、党名変えなよ。共産党は『国民が主人公』と言ってるんだから、我々の意見を聞きなよ」などとよく言われたものである。

 どんな名前になるかまだ誰も分からないが、大事なことは名前と行動が一致していることだ。新党名を決めたところで、それでただちに支持が急増するとは思えない。

 ただ自民党にもつけ込む隙はある。サンダースがなぜ若者に受けたのか、これは大いに研究し、参考にすべきことである。

 

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コメント
 
1. 2016年3月02日 01:40:40 : jENo90Psnk : vE0BY7KOtDU[5]
こんなの
小沢の未来党=サンダース
野豚の民主党=クリントン
安倍の自民党=トランプ
選挙の劣化コピーだよ。
今や大米帝国も日本の後追い選挙しかできない。
どっちも米国のエスタブリッシュメントが決めた選挙だから
多分結果も同じになる。多分というのは95%位の確率で。
結果が決まっているんだからそういうところには興味は無いんだな。
それよりもなぜアメリカのエスタブリッシュメントがトランプみたいな
いかにも頭が悪そうなそして本当に頭が悪い代理人を選んできたのかだ。
自滅行為にしか見えないし実際に自滅行為になるだろう。
自滅理由の一つはただでさえ死に掛けの連邦予算を大幅に軍事予算につぎ込むことは
目に見えているからだ。これは間違いなくやる。公約でもそう言っているんだからしないわけが無い。ここ最近少なめだった予算が増えるんだから誰も止める者も居ない。完全に自爆だろうけども。
戦争もしたがっている顔だ。今からどこと戦争するかの算段もたてているだろう。
そうなると他国の兵隊に頼っていては国益を害しかねない。裏切るのが前提である他国の兵士なんかは所詮他人だからだ。士気なんか上がるわけないから無駄に負ける。
負けたら全てアメリカの所為にされる。
なのでアメリカも徴兵制度が復活するかもしれない。
どうせ戦地に行かなければならなくなるのは若者なんだから金持ち年寄りは他人事だろう。
安倍を支持したバカ者のように本心で言えば勝手に死ねばいいとさえ思っているかもしれない。
そういうことも実はどうでもいい。どうせ米国のエスタブリッシュメントを止められる力なんかないんだから。
興味があるのは安倍を選ばせた時もそうだがトランプなんかを持ってくるというのはエスタブリッシュメントの知能がかなりヤバイレベルで劣化しているのではないだろうか?
呆け老人並みに。
代理人はエスタブリッシュメントの知性を反映すると思っている。
如何なる場合でも自分よりも知性が上の者を代理人にすることはできないからだ。
そこから類推するに滅茶苦茶酷くなければ安倍やトランプのような人選はない。
幾ら低くてもさすがに幼稚園児を大統領に選ばせることはないからだがどうもそうなりそうだ。
日本では既に中身幼稚園児が総理大臣となり思う存分日本の国体も経済も復活できないように破壊し国益を害し続けている。
米国でも幼稚園児大統領が暴れまわりアメリカを破壊し世界はワールドサファリになるのだろうか?
米国の内戦なんてSFかよと思っていた時代もあったがSFでもなくなりそうだ。
監視社会を描いたSFなんかは既に多くが実現している。20年前にこの先監視社会が実現するといっても鼻で笑って漫画の読みすぎだと言われたことだろう。
だから空想を描いたSFだから絶対に現実にならないとは言えないのである。

2. 2016年3月03日 13:47:26 : JFhRM4WdGY : rpudECH5lgE[3]
1さんの見立て、サンダース・ヒラリーに関しては近いかと思いますが、トランプに関しては違うと思います。
安倍を例えるならクルーズ・ルビオでしょう。
トランプに該当しそうな政治家は日本にはいません。
日本にそうして政治家が出てこないのは、アメリカと違い官僚-公務員専制国家で、野党もその米国の飼い犬である財務省・官僚・公務員の利益保護者だからです。
小沢氏が徹底的に叩かれたのも、それが理由です。
トランプが頭が悪いというのは、それこそトランプの巧妙な戦略に引っかかっている証拠。
彼は計算して、そうした「知的エリート」との違いを国民に見せつけており、そのこと自体でも国民の支持を獲得しているのです。
アメリカ民主党は、ケネディ暗殺以降、内政リベラル、外交拡張主義なので、例えサンダースであっても、日本には軍事・非軍事負担を押し付けて来る可能性がある。
世界人類にとって最悪なのは戦争狂いのヒラリー、日本にとっての次善はサンダース、最善は日本に米国離れを起こさせるトランプだと思います。

3. 2016年3月03日 23:01:29 : 6Ry0M8NoDw : 5S_81wPre68[22]
世界は動いてる。 そりゃ当たり前だろうって事じゃない。
不可思議なローマ法王、ロシア正教総主教と分裂以来の歩み寄りの会談。 
これはただ事じゃ無い、この宗教分裂はなんたってローマ帝国分裂の元なんだら、
そして西側と東側の対立、ヨーロッパ諸国とロシア西ローマと東ローマ、
これはそのまんま現代まで宗教分裂を引き継いでいる。 
それが今和解?しようとしているのか、
一緒にやろうやと話し合うのか? 
バチカンの目的は自分達の宗教に根ざした世界帝国を
築こうと何やら今まで動いていたはず。
そして昨今世界の裏側の出来事が次々と暴路されている。
ひょっとすると世界がガラリと変わるかもしれない、
この後に何が来るのか,我々一般庶民にとって
良い物が来るのか悪いものが来るのか、それはまだ解らない。

4. 2016年3月03日 23:56:34 : 9XAwDEOdm2 : RsShgylU7sU[1]
>>2
どうせロシアと協力しているという見せ掛けに騙された口だろうが、こういうのは素直に見ればいい。馬鹿に見える政治家は十中八九馬鹿である。
大統領選挙は全てがパフォーマンスなのだ。選挙前に選挙コーディネーターが挙って分析して、今の全米なら、こういう候補なら支持されるというのを徹底的に調査する。
そういうリサーチに基づいて、候補者を選び、演出作戦を練りあげる。
ここでマスゴミが叩くというのも、あそこでプーチンに手紙を送るというのも、
殺されそうだという演技をするのも、ここでメキシコ(日本なら韓国)を叩くというのも、全て台本で決まっている。ネクタイピン1本ですら全て用意されたものである。自らの本音の発言など皆無である。身振り手振りまでヤラセである。
大統領は俳優であり、脚本家ではないのだ。
そういうのも全部エスタブリッシュメントの作戦の内なので、そういうところにはちゃんと金はかける。
壮大な金をかけたヤラセ劇場なので、誰が勝とうが結果は同じになるように仕組むのだ。
なので誰になっても基本政策は変わらない。政策に反したら暗殺されて、副大統領に首を挿げ替えられるだけだ。候補者の中では、トランプの馬鹿さ加減が、群を抜いてそうなので、馬鹿は政策執行において必ずミスをするので、馬鹿を大統領にした方がいいというなら同意する。安倍もミスしかしなかったお陰で、日本の国益は損ねたが、他国にとっては、特にアメリカのエスタブリッシュメントにとっては、脅せば何でも言うことをきくおいしい総理だったろう。元々属国なのにやりすぎて支配力の底辺を砕いてるような気がしないでもないが。
他国の代表には馬鹿を就けるべきというのは、言わば国際戦略の基本である。
そういうことは十分分かりきっているはずなのに、トランプや安倍をごり押ししようとしているエスタブリッシュメントの知性を見るに、老齢劣化が激しいという結論に至る。安倍は属国なのでまだ理解できるが、自国の代表をそういうものにしちゃいかんだろうと老婆心ながらに思ったりもする。
阿修羅なんかに書いても、何の影響力もなくどうしようもないことなので、何をどう選んでどう大統領にしても別にどうでもいいことではあるのだが。

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