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2月2日、米大統領選の候補者指名争いの初戦となったアイオワ州の党員集会の明確な敗者はウォール街の金融機関だ。写真はウォール街の標識。NY市で2012年11月撮影(2016年 ロイター/Chip East)
コラム:米アイオワ州党員集会、敗者はウォール街
http://jp.reuters.com/article/column-iowa-wall-street-idJPKCN0VB2PM?pageNumber=1
2016年 02月 3日 08:40 JST
Gina Chon
[ワシントン 2日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米大統領選の候補者指名争いの初戦となった中西部アイオワ州の党員集会は、共和党ではテッド・クルーズ上院議員が不動産王ドナルド・トランプ氏を破り、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官前国務長官とバーニー・サンダース上院議員がほぼ互角となった。明確な敗者はウォール街の金融機関だ。
ワシントンの政治家にとって、銀行システムの問題はおおむね過去のものとなった。だが大統領選を戦う候補者にとっては違う。民主党、共和党ともに候補者がお互いに「大き過ぎでつぶせない」金融機関との関係を非難し合っている。
クルーズ氏は2012年の上院議員選挙でシティグループ(C.N)と同議員の妻が働くゴールドマン・サックス(GS.N)から最大100万ドル借り入れたとしてトランプ氏から批判された。トランプ氏はアイオワでの集会で「ゴールドマン・サックスが(クルーズ議員を)所有している」と皮肉った。
この作戦はほぼ成功した。先週の世論調査によると、クルーズ氏が融資について連邦選挙委員会に報告していなかったことを気にしているとの回答が半数以上に上った。トランプ氏と同様にクルーズ氏も、ウォール街の世話になっていないアウトサイダーと自身を位置付け、それが同氏の支持拡大につながってきた。
クルーズ氏は討論会でバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N)のような金融機関が経営危機の瀬戸際にあれば、破綻させると言明した。またゴールドマンについて、縁故資本主義という罪を犯していると批判した。
一方借り入れによって不動産帝国を築き上げたトランプ氏は、プライベートエクイティーやヘッジファンドの運用担当者に有利な税制上の抜け穴をふさぐと主張し、有権者の信頼を勝ち取ろうと努めてきた。
民主党も大差はない。サンダース氏は銀行の分割を主張し経営陣が投獄されなかったことに疑問を呈したほか、クリントン氏が金融機関から献金を受けたことを繰り返し批判し、同氏がウォール街を監督できるか疑問を投げ掛けた。またクリントン氏がゴールドマンから講演料として60万ドルを受け取ったことをやり玉に挙げた。
アイオワにウォール街バッシングが鳴り響いた。これから指名争いがニューハンプシャー、ネバダ、サウスカロライナ各州へ、そしてさらには3月1日スーパーチューズデーに向かうにつれて、候補者たちは批判の声を強めていくだろう。こうしたメッセージに銀行関係者たちはうんざりかもしれないが、有権者たちはこの先もどんどん集まってくる。
●背景となるニュース
*米大統領選の候補指名争いの初戦となる中西部アイオワ州党員集会が1日開かれ、共和党ではクルーズ氏がトランプ氏を破った。
*民主党は米東部時間午前0時時点でクリントン氏とサンダース氏がほぼ互角。
*民主党のマーティン・オマリー前メリーランド州知事と共和党のマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事は選挙戦からの撤退を表明した。
*第2戦となる東部ニューハンプシャー州の予備選は9日に行われる。
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