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ポルトガル大統領にレベロデソウザ氏 中道右派、市場は好感 「反緊縮」首相と協調、課題
【パリ=竹内康雄】24日投開票されたポルトガル大統領選で、中道右派のマルセロ・レベロデソウザ氏(67)が約52%を得票して当選した。3月に就任する。中道左派のコスタ首相との二人三脚の政権運営になる。財政再建派のレベロデソウザ氏の大統領就任を市場は好感しているが、緊縮財政を終わらせると宣言したコスタ首相とどう協調するかが焦点だ。
「社会を分断した選挙の時期は終わった。ポルトガルが経済的、社会的、政治的に一つになるときだ」。24日夜、当選を決めたレベロデソウザ氏はこう勝利演説した。
レベロデソウザ氏はジャーナリスト出身。1990年代後半に社会民主党(中道右派)の党首を務めた。最近はコメンテーターとしてテレビ出演するなど有権者への露出が多く人気が高かった。
ポルトガルの大統領は象徴的な地位にあるが、危機時には首相の任免権や議会の解散権を持つなど重要な役割を果たす。2006年3月に就任した現職のカバコシルバ大統領は11年のポルトガルの危機時に政権を立て直し、指導力を発揮した。
レベロデソウザ氏の最初の課題は政治の安定だ。11年5月に国際通貨基金(IMF)などに財政支援を仰いだポルトガルは社会民主党のコエリョ前首相が緊縮財政路線で改革を進め、14年に支援から脱却した。
だが、年金など公的サービスが削られ、有権者の不満は強かった。
15年10月の総選挙で、コエリョ前首相はいったんは内閣を発足させたが、経済政策を否決されて退陣。最大野党だった社会党(中道左派)のコスタ党首が急進左派政党と連立を組み、首相に就任した。
コスタ氏は緊縮財政路線を終了させると宣言。金融市場では改革路線が後退するとの見方から、10年債利回りは6カ月ぶりの水準に上昇(価格は下落)していた。
25日の同国市場は株高・債券高で始まった。中道右派の大統領で財政再建路線がある程度保たれると、市場が好感したようだ。「積極財政に転じるなど大幅な政策転換は考えにくい」(欧州系証券)という。
[日経新聞1月26日朝刊P.7]
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