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(回答先: 経済の現状は、ロシア国家安全保障上の脅威 投稿者 あっしら 日時 2016 年 1 月 20 日 03:16:28)
2016年01月20日 (水) [NHK総合]
ここに注目! 「原油価格急落 ロシアへの影響」
石川 一洋 解説委員
原油価格が一バレル30ドルを切る中、エネルギー大国ロシアは原油の増産を続けています。
Q 原油安の中でなぜロシアは原油の生産を増やしているのですか。
A プーチン大統領は今は我慢のしどころだと考えているのです。
減産すればシェアも奪われてしまうと考え、生産を増やして、量で勝負しようとしています。ロシアは去年一年間で5億3千4百万tというこれまでで最大の量の原油を生産しました。サウジアラビアは減産せず、アメリカも40年ぶりに原油輸出を再開し、三大原油生産国は厳しい競争の真っ最中です。
プーチン大統領は、安い原価で生産できる既存油田をフル回転させつつ、東シベリアの有望な新規油田を開発し、原油安に耐えようとしています。新規投資の必要なアメリカのシェールオイルが脱落すれば、価格は回復するとみています。必死の我慢比べなのです。
Q そうした思惑通りにいくのでしょうか。
A イランの制裁が解除され、イランという巨大な産油国が市場に復帰します。原油安はさらに続くという見方が強まっています。ロシアでは、1バレル30ドルを切れば、投機マネーが原油を売り浴びせて、20ドルを切るのではという恐れも囁かれています。
こうした状況が続きますと、既存油田をフル回転させているロシアが耐えきれなくなるとの見方も出ています。
Q ロシアはどうなりますか
A 今年の予算は1バレル50ドルを想定していましたので、30ドルを切った今、大幅な減収は避けられません。
税収は原油の輸出税など原油価格に大きく依存しています。プーチン政権が始まった2000年のころは原油価格はちょうど今と同じ20ドル台で、原油価格がうなぎ上りとなる中で、ロシアの税収も右肩上がり、大統領も国民に年金の増額など大判振る舞いをしてきました。しかしもうその元手はありません。
Q プーチン大統領はどうするのですか。
A プーチン大統領は借金は嫌いで、予算の削減に踏み切り、国民にも国の危機だと訴えて、「プレゼントはあげれない」と理解を求めるでしょう。欧米との対立の中でロシアには北風が吹いています。危機の時には、ロシアというのは強いリーダーの周りに団結する傾向があり、今のところ国民の支持は高止まりです。
プーチン大統領としては、原油依存の経済の構造転換を目指したいとしていますが、まだまだ息の長い努力が必要です。
原油がいつ上昇に転じるのか、プーチン大統領のやせ我慢が続きます。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/235966.html
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