http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/311.html
Tweet |
自立した政権を倒すための宣伝に使われているアル・ジャジーラやSOHRを有り難がることの責任
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201601110000/
2016.01.11 20:36:50 櫻井ジャーナル
未だに「SOHR(シリア人権監視所)」を「人権団体」と位置づけ、有り難がっている人もいるようだ。この団体は2006年に創設され、背後にはCIAのほか、アメリカの反民主主義的な情報活動を内部告発したエドワード・スノーデンが所属していたブーズ・アレン・ハミルトン、またプロパガンダ機関のラジオ・リバティが存在していると指摘されている。「人権」という文字を含む名前の団体だからといって、人権を尊重しているとは言えない。
内部告発を支援しているWikiLeaksが公表した文書によると、SOHRが創設された頃からアメリカ国務省の「中東共同構想」はロサンゼルスを拠点とするNPOの「民主主義会議」を通じてシリアの反政府派へ資金を提供している。
https://www.washingtonpost.com/world/us-secretly-backed-syrian-opposition-groups-cables-released-by-wikileaks-show/2011/04/14/AF1p9hwD_print.html
2005年から10年にかけて1200万ドルに達したようだ。
この時期に秘密工作が始められたことを調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュは2007年3月5日付けニューヨーカー誌で明らかにしている。アメリカ、イスラエル、サウジアラビアがシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラに対する秘密工作を始めたというのだ。
http://www.newyorker.com/magazine/2007/03/05/the-redirection
AQIを中心としてISI(イラクのイスラム首長国/後のIS)と呼ばれる武装集団が組織されたのはその前年、2006年のこと。
奴隷制国家のサウジアラビアはワッハーブ派/サラフ主義者の国でもある。ワッハーブ派はスンニ派の一部とされているが、その残虐性は特殊で、違う宗派だと考えるべきだろう。アル・カイダ系武装集団やそこから派生したIS(ISIS、ISIL、ダーイッシュなどとも表記)の戦闘員は多くがワッハーブ派だ。
2012年8月、アメリカ軍の情報機関DIAは、反シリア政府軍の主力がサラフ主義者、ムスリム同胞団、そしてアル・カイダ系武装集団のAQIで、西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けていると報告した。
https://www.judicialwatch.org/wp-content/uploads/2015/05/Pg.-291-Pgs.-287-293-JW-v-DOD-and-State-14-812-DOD-Release-2015-04-10-final-version11.pdf
この報告書によると、2011年3月にシリアで体制転覆を目指す戦闘が始まった当時からAQIは反政府軍を支援、アル・ヌスラという名前を使い、シリア各地で軍事作戦を展開したという。ムスリム同胞団がワッハーブ派の強い影響を受けていることは本ブログで何度か指摘した。
サウジアラビアではシーア派が弾圧されている。シーア派を「賤民」扱いすることで支配システムを安定化しようとしているのかもしれないが、そのシーア派には平和主義に徹した抵抗運動を続ける指導者がいた。ニムル・バキル・アル・ニムル師だ。
この指導者をサウジアラビアは不公正な裁判で処刑しようとしていると12月3日付けのアメリカ版アル・ジャジーラは伝えたのだが、その本社は記事をアメリカ以外で読めないようにブロックした。
https://theintercept.com/2015/12/18/al-jazeera-blocks-anti-saudi-arabia-article/
本ブログでは何度も書いてきたが、アル・ジャジーラはカタール王室が所有、その意向に反する報道はできない。人権弾圧の口実に「テロリズム」を使っているとは伝えられないのだろう。この段階でイスラム諸国にこの話が伝わったなら、処刑が困難になった可能性もある。
中東/北アフリカでアル・カイダ系武装集団やISを使った体制転覆プロジェクトをカタールはサウジアラビア、アメリカなどNATO加盟国、イスラエルと推進してきた。サウジアラビアの人権弾圧を伝えることは「国策」に反するということだ。同じことは西側のメディアでも言えるが。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。