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報道特集/揺れる中東 行き場のない難民たち
http://datazoo.jp/tv/%E5%A0%B1%E9%81%93%E7%89%B9%E9%9B%86/924576/2
パリ同時多発テロ事件後、難民をめぐる世界の動向は大きく変容を遂げたように見える。一方、難民を生み出している「イスラム国」の動きは今年も目が離せない状況。2つの国で難民の今を取材した…。
パリ同時テロの前日に…
去年11月のパリ同時多発テロ事件の前日、中東のパリと呼ばれているレバノン・ベイルートでも連続爆破テロがおきていた。爆発がおき狭い道路のあちこちから炎が上がると、その近くでも自爆テロがおき、45人死亡。過激派組織「イスラム国」による犯行だった。今週、現場を取材すると亡くなった人たちの写真が並んでいた。
”忘れられたテロ”被害者の苦悩
去年11月のパリ同時多発テロ事件の前日に起き“忘れられたテロ”と呼ばれているベイルートの事件に巻き込まれた3歳の男の子を取材。両親と車に乗っていると間近で爆発がおき、両親は即死だった。現在男の子の世話をしている親戚の女性は、パリもベイルートも同じ「イスラム国」のテロの被害者のはず、私達には何もないと訴えた。
最も貧しい難民の街
パリ同時多発テロ事件を受け、多くのヨーロッパ諸国でシリアからの難民の受け入れの門戸を閉ざし、多くの難民がレバノンやトルコにとどまらざるを得なくなっている。そんな難民の中で最も貧しいと呼ばれるパレスチナ系シリア難民が暮らすブルジバラジネを取材。国籍を与えられず、公的なサービスを受けられないため、電線を各自で引いたりしているという。
パレスチナ系シリア難民の15歳の少年は、朝から晩までたばこ店で働き、医師になる夢も諦めたという。両親がパレスチナ難民としてシリアで生まれ育ったが、再びシリアを追われ“再難民”となっている。妹は小学校に通うようになったが読み書きはまだできず、父親の仕事はなく少年の収入に頼っている。
去年2人の娘とともにシリアから逃れた女性も取材。夫はその少し前に単身シリアを離れノルウェーに渡ったというが、夫がいたときに比べて生活状況は悪くなった。夫とはスマートフォンの通信で日々連絡をとりあっているが、家族が再会できるめどは経っていない。
雪山超えの難民キャンプ
さらに過酷な生活を強いられていたレバノンの難民キャンプを取材。シリアとの国境近くにあり、国連の支援を受けているキャンプだが、ベイルートより格段に気温が低く生活環境は厳しい。子どもたちは薄着で裸足で外に出てきていた。15歳の少女は、シリアでは学校に通っていたが、生活費をかせぐために畑仕事の手伝いをしているという。また別の男性は、2、3日前の大雨でテントが水浸しになってしまったという。
難民の今後に暗い影…
難民の今後にさらに暗い影を落とす出来事がおきた。在イラン サウジアラビア大使館が襲撃されるなど、イランとサウジアラビアの国交が断絶されると、両国が参加する予定である今月のシリアの和平協議にも暗雲がたちこめ、シリア内戦が長引けば難民が増え続ける。
失われていく幼い命
シリアと隣接するトルコ、イズミルにシリア難民が集まるカフェがある。難民たちはボートでギリシャを目指すといい、衣料品店にはライフジャケットや浮き輪も売られている。しかしアイワルクでは、難民を乗せたボートが沈没し30人以上の遺体が流れ着いている。1歳か2歳の小さな男の子の遺体も見つかった。
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シリア難民について金平茂紀は、去年の夏に幼い難民の子どもが海岸に打ち上げられて世界的に議論になったがあれが全然終わっていないと話した。日下部正樹は、シリア難民といえばヨーロッパに押し寄せる人たちを思い浮かぶが、国境を出たばかりで留まっている人や出ることすらできず国内で難民化している人も多いと話した。金平茂紀は、空爆から逃げてきて行き場のない憎悪が育ち新たなテロにつながりそこでまた空爆がおこれば悪循環、国が壊れることの残酷さをみせつけられたと話した。
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