http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/280.html
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(回答先: Re: 中東の「地殻変動」がもたらすものは、天木氏の「サウジ王制の危機」そのものではないか。軍隊も弱いしインテリジェンス 投稿者 仁王像 日時 2016 年 1 月 06 日 20:24:10)
・シーア派指導者の処刑というサウジアラビアの政治的過失 /IRIB(2016/01/03)
http://japanese.irib.ir/news/commentaries/item/61199-
アミーンザーデ解説員 サウジアラビアのシーア派指導者ナムル師を処刑したサウジアラビアの犯罪は、地域や世界の大きな反発を受けています。イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、3日日曜、イスラム法学の研究会で、ナムル師の処刑と、彼の血が正当性なく流されたことはサウジアラビア政府の政治的過失だとして、自由や民主主義、人権を主張するものたちの沈黙と、批判と抗議という理由で罪のない人の血を流すサウード政権に対する、彼らの支援を強く非難し、「イスラム世界や世界各国は、この惨事に責任を感じるべきだ」と強調しました。
ハーメネイー師はまた、「抑圧されたこのイスラム法学者は、人々に武器を取るよう奨励したこともなく、また、裏で陰謀を企てていたということもなく、彼の行動は、明らかな批判、善行の奨励、宗教的な狂信や偏見による不正行為の否定のみにとどまっていた」と述べました。さらに、「誠実に、人類と人権の状況、公正を愛するものは、これらの問題を追及すべきで、この問題に無関心でいるべきではない」としました。
ナムル師の処刑というサウード政権の犯罪は、ある見解では、サウジアラビアが地域に勢力を及ぼし、国内や地域の反対派や批判者を弾圧や暴力により対処する計画の継続であるとされています。サウジアラビアはアブドラ前国王が死亡し、サルマン国王が即位した後、政策を変更しており、また一族内の権力争いも続いています。市民の要求に対する恐怖、明らかな人権侵害と差別、民主主義体制の欠如に対する日増しの抗議、これらは、サウジアラビアの政府関係者を弾圧政策に訴える方向に導いています。しかし、サウジアラビアの状況は非常に悪化しており、安全保障における危険要素とテロリストという疑惑を投げかけることで、批判者、反対者を処刑し物理的に排除したり、ほかの国を内政干渉として批判することでは、この状況は抑制できません。
実際、サウジアラビアは、このような政策をイエメンやバーレーンで実施していながら、このような政策は現状では大きな過失を伴っています。第1に、サウジアラビアは、バーレーンやイエメンにおける軍事的な干渉と、人々の殺害により、世界から厳しい非難を受けており、この犯罪について問われるべきでしょう。第2に、サウジはワッハーブ主義やサラフィー主義の思想の拡大と、テロ組織ISISの結成に重要な役割を果たしており、この役割を否定することはできません。
サウジアラビアのもうひとつの大きな過失とは、批判者や反対派を過小評価し、弾圧政策により彼らの声を消すことができると考えていることです。サウジアラビアの政府関係者が現実的になり、問題の原因が他者ではなく、自身の行動の中にあるとしたときにのみ、サウジの政治体制に安定が戻るのです。
サウジアラビアは実際、西側の支援と石油収入に依存して、危険な政治ゲームを始めました。しかし、経験から、このよりどころは大変もろく、サウジはこの行動によって、単に自分を窮地に追い込んでいるだけなのです。
宗派間の対立の扇動は、サウジアラビアをも巻き込む危険な結果をもたらします。このため、サウジ政府の関係者は、政治的な過失や尊厳の侮辱から引き起こされる結果に備えなければなりません。
ハーメネイー師が「明らかに、この抑圧された殉教者の正当性なく流された血は、すぐにその影響を及ぼすことになる」と語ったように、神の報いはサウジアラビアの政府関係者を苦しめることになるでしょう。
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