http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/233.html
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(Angela Merkel calls for solidarity in New Year speech: DW English)
http://www.dw.com/en/angela-merkel-calls-for-solidarity-in-new-year-speech/a-18952295
政治
アンゲラ・メルケル氏は新年の挨拶で結束を呼びかける
ドイツ連邦首相は新年の挨拶で、難民の流入と統合は「明日のチャンス」であると語った。ユーロ危機への言及はなかったが、来年のサッカー欧州選手権への言及があった。
難民危機について、メルケル連邦首相は2016年のドイツにとって1つのことが他のいかなることよりも重要になるだろうと述べた。それは「私たちの結束」だ。
彼女は新年の挨拶で、「私たちは分断しないようにすることが重要です。世代間で、社会集団の間で、そして、既にここにいる人々と新しい市民の間で。」
メルケル氏は、「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人たち」という名称の団体と大まかに解釈されているペギーダのことを名指ししなかったが、国民に「冷たい人々、心に憎しみさえ持つ人々、そして、自分たちだけがドイツ人と呼ばれる権利を持つと主張して他の人々をのけ者にしようとする人々」に従わないよう求めた。
数十万人の難民を統合することはチャンスであるとメルケル氏は語った
ドイツ人は自信に溢れ自由で思いやりある世界市民でなければならないと、彼女は語る。統合を成功させるために私たちは過去の失敗に学ばなければならない。「私たちの価値・伝統・正義感・言語・法律・規則」は「ここに住みたいと願う全ての人に」適用されると、彼女は語る。
新たに来た人々の統合に成功している全ての国は、その事実によって経済的・社会的に利益を得ていると連邦首相は強調する。このため、彼女は夥しい数の難民がドイツに留まり出身国に帰らないよう期待していると明確に述べている。同時に、ドイツは欧州と域外の境界の防御を改善すること、不法流入者を合法移民に変えること、そして、長期的には将来の新しい到着者数を減らしていくために難民危機の根本的な原因との闘いを続けることに取り組んでいると、彼女は語る。
私の後について言いましょう、『私たちにはそれができるんだ』
挨拶の大半が難民危機の話題に費やされている。メルケル氏は「圧倒的であり真に感動的な自発的支援の波」を起こしたボランティアたちや常勤支援者たちへの感謝を強調した。それにもかかわらず、非常に多くの人々が流入したために、私たちは時間・エネルギー・資金の面でかなりのものを求められていることは明らかだと、彼女は語る。
2015年、ペギーダのデモ活動は続いた
連邦首相は最後に自身の決まり文句を繰り返した。私たちにはそれができるんだ、なぜならドイツは強い国だからだと。連邦首相はまた、自分は難民支援作業者の他にも、「イスラム国」を自称する恐怖との戦いで、「私たちの価値・安全・自由を守るために身体を張り命を懸けて」、ドイツ武装軍での兵役で従事している男性・女性に「心底から」感謝したいと語る。
デジタル革命や気候温暖化対策などの難題について2015年の新年の挨拶では言及があったが、ユーロ危機になどついて今年は言及がなかった。その代わり、サッカーのドイツ・ナショナルチームのファンとして知られるメルケル氏は、フランスで開催予定の来るサッカーの欧州選手権に特に言及し、「私たちの世界チャンピオンは欧州チャンピオンにもなりたがっている」と語る。
発表 2015年12月30日
記者 Bernd Gräßler / js
関連テーマ アンゲラ・メルケル、CDU・キリスト教民主同盟
キーワード アンゲラ・メルケル,
新年の挨拶、ドイツ連邦首相、難民、2016年
Merkel beschwört Zusammenhalt (DW Deutsch) [ドイツ語の元記事]
−参考 (投稿者の過去の投稿)−
「メルケル氏は新年のスピーチで反移民抗議者たちを強く非難する」(DW English) (2015.1.3)
心明るくなるような新年の挨拶で、メルケル氏はドイツ国民に「思い切ってやる」ことを促す (DW English) (2014.1.1)
アンゲラ・メルケル連邦首相の新年の挨拶 (DW English) (2013.1.2)
メルケル首相、ドイツの多文化主義は「完全な失敗だった」と語る(更新記事)(DW-WORLD.DE)(2010.10.23)
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(Angela Merkel's New Year message: DW English)
http://www.dw.com/en/angela-merkels-new-year-message/av-18953209
番組
アンゲラ・メルケル氏の新年メッセージ
アンゲラ・メルケル独連邦首相は新年の挨拶で、2015年にドイツに到着した100万人を上回る亡命希望者の受け入れを助けたボランティアたちに感謝の意を表している。
[以下、書き起こし]
ドイツ人同胞の皆さん、1年前、2014年の大晦日に、私たちは余りにも戦争と危機が多かった1年を振り返らなければなりませんでした。その一部には、アフリカのエボラ大災害のように新聞の見出しから消えたものもありました。しかし、去年私たちを苦しめた他の問題が、2015年に関係なくなるということは少しもありませんでした。これは不幸なことでした。その中にはシリアの戦争やテロ組織「イスラム国」による残忍な殺人行為があります。去年の大晦日、こうした戦争や危機の結果、私たちが第2次世界大戦で経験したよりも多くの難民が世界中で発生すると私は言いました。多くの人々が言葉通り死を逃れました。そうした人たちを助け、私たちに保護を求める人たちを受け入れるのは当然のことです。
私は今夜、こうした思いを改めて心に抱いています。なぜなら、1年も経たないうちに私たちはそのように言葉を行動で示すよう挑むことになったからです。2015年はそうした1年でした。そういうわけで、私はこの大晦日に何にも増してこのことを言いたいのです。ありがとう。圧倒的で感動的な寛容の波を自分たちから起こしてくれてありがとう。このことを私たちは今年体験しましたが、それも、本当に多くの人々がこの地に保護を求めて命の脅威に何度も遭う旅に出たためでした。私は数え切れないボランティアの皆さんに感謝します。皆さんの温かな心と手際良い行動は、2015年と結びついて常に思い出されることでしょう。私は常勤のヘルパーの皆さん全てに感謝します。私は警察官や軍人の皆さん全ての任務に感謝します。私は連邦・州・市町村の公務員の皆さん全てに感謝します。皆さんは定められた職務を遥かに超えることをしました。皆さん全てが常勤の人たちのように自分から進んで極めて優れた何かを一緒に成し遂げました。そして、皆さんはまさに今この時でさえそれを成し遂げようと取り組みを続けています。
本当に多くの人々が辿り着いたために、私たちが相当なものを求められることは間違いありません。それには時間と力とお金が必要となります。特に重要な仕事として、この地でこれからもずっと暮らしていく人たちを統合することを考えなければなりません。この仕事について、私たちは過去の間違いから学びたいと考えており、また、そうしなければなりません。私たちの価値・伝統・正義感・言語・法律・規則−これらは私たちの社会を下支えするものです。これらは私たちの国に住む人全てが互いに尊敬し合いしながら一緒に生きるための基本的な条件です。それはこの地で生活したい人全てに当てはまります。移民の成功によって常に利益を得てきた国々はあるのです。経済的にも社会的にもです。
また、私たちの国が過去に多くの巨大な困難を克服してきたことも間違いありません。そして、常にそれらのお陰で成長しました。10月3日、私たちはドイツ再統合25周年を祝いました。25年を経て私たちが今ここにいると思うと、これは素晴らしいことではありませんか?私たちは1つの国民として一緒に成長してきました。私たちは失業を減らし、かつて無い程多くの人々が統一ドイツの中で働いています。連邦政府は2年連続で新たな国債の発行を免れました。実質賃金は増加しつつあり、経済は堅調でイノベーションが進んでいます。私たちが物事を正しく扱うなら、本当に多くの移民を受け入れ統合するという今日の難題は明日のチャンスであることを、私は確信しています。私たちには見事な市民の社会参加と包括的な政策措置のプランがあります。
私たちは国・欧州・世界のレベルで取り組みを行っています。欧州と域外の境界をより良く防御することや、不法移民を合法とすること、難民危機の原因に立ち向かい難民の数を永続的に減らしていくことにです。また、ドイツは「イスラム国」の恐怖との闘いに重要な貢献を果たしています。私たちの軍人の皆さんは私たちの価値・社会・自由のために生命と身体の危険を冒してくださっています。私から心からの感謝を皆さんに申し上げます。
来年、私たちにはこれまで以上に重要となることがあります。それは私たちの結束です。私たちは常に他者の主張を聞かなければなりません。たとえ彼らが私たちと異なる形で問題や機会を捉えていてもです。私たちは分断することがあってはなりません。世代間で、または、社会的に、そして、古くからいる住民と新しく来た市民との間でです。私たちは冷たい心や憎しみすらを持つ人々に従うことがあってはなりません。ドイツが自分たちだけのものであると主張して他者を排除しようとする人々にです。未来のために、私たちは自信に溢れ、自由で、思いやりがあり、世界に開かれた国を欲しています。成功することや最善を尽くすことに喜びを持てる国を欲しています。経済では、つまり、雇う人と雇われる人はこのことによって私たちの社会市場経済をさらに強くできるのです。そして、科学・芸術・文化もそうです。全ての人のそれぞれの生活の中でも言えることです。
勿論、これはスポーツにも当てはまります。来年、私たちのアスリートたちがオリンピックやパラリンピックのメダルを賭けたり、自分にとって最高の演技を行うために競技を行いますが、私たちのサッカー世界チャンピオンもまたフランスで欧州チャンピオンになることを欲しています。
ドイツ人同胞の皆さん、これは本当のことです。私たちは特に困難な時に生きているのです。しかし、これもまた本当のことです。私たちはそれをやり遂げるでしょう。なぜなら、ドイツは強い国だからです。このことを心に、私たちが健康で力強く自信を持ち、そして、神の御加護を得られますようよう、2016年の新年に私は願っています。
発表 2015年12月31日
継続時間 6分44秒
関連テーマ CDU・キリスト教民主同盟, アンゲラ・メルケル
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Neujahrsansprache der Kanzlerin Flüchtlingszuzug ist "Chance von morgen"(Die Bundeskanzlerin)[独文テキスト・動画]
(連邦首相の新年の挨拶・難民受け入れは「明日のチャンス」だ (ドイツ連邦首相))
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