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〈FT特約〉ホメイニ師の孫、政界へ イラン権力争いに変化
1979年のイラン革命の指導者の孫で穏健派のハッサン・ホメイニ師(43)が政界進出を決めた。イランの今後の方針をめぐり激しく揺れ動いている権力争いの形勢が一気に変わる可能性がある。
サッカーファンでイランの若者に人気のある聖職者のホメイニ師は来年2月に行われる専門家会議の選挙に立候補する。専門家会議には国の次期最高指導者を選出する権限がある。故ホメイニ師の親族が政治に直接関わるのは79年以来初めてだ。
ホメイニ師は改革派から将来の指導者候補として支持されている。ただ、強硬派が同師の立候補にどんな反応を示すかはまだ分からない。
ホメイニ師に出馬を勧めたのは改革派のハタミ元大統領と中道派のラフサンジャニ元大統領だと噂される。この2人の連携は、ロウハニ大統領が勝利した2013年の大統領選でも重要な役割を果たし、それが7月に主要国と交わした核合意への道を開いた。
出馬の発表は、核合意を受け強硬派が手綱を握り直したタイミングだった。強硬派は政権の揺さぶりに躍起だ。19日に議会と専門家会議の候補者登録が始まれば、強硬派が多くの改革派の立候補者の登録を却下することが予想される。
穏健派は290議席を争う2月のイラン議会選挙で圧勝することで確実に核合意を履行し、ロウハニ大統領の17年の大統領選での再選を固めたい考えだ。
もっとも、次の専門家会議に誰が選出されるかのほうが、イランの将来を左右する重要な問題なのかもしれない。同会議の86人のメンバーは、8年の任期中に、最高指導者で同国の最終意思決定者であるハメネイ師(76)に何かあれば、後継者を指名することになるからだ。
(11日付)
=英フィナンシャル・タイムズ特約
[日経新聞12月12日朝刊P.6]
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