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ケリーのモスクワ会談: 明るい兆し?
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-efe3.html
2015年12月19日 マスコミに載らない海外記事
2015年12月16日
Paul Craig Roberts
このウェブサイトを支援して下さっている皆様はご承知の通り、私たちのお約束は、このサイトは皆様のものであり、皆様がご支援くださる限りは存続するというものだ。皆様方の多くは、約束を守って下さっている。
現在、このウェブサイトだけでも、何十万の読者がおられ、私のコラム記事を転載している、アメリカや外国の多くのウェブサイトには、更に何百万人もおられる。ところが、比較的ごくわずかの読者の方々しか、ウェブサイトを財政的に支援して下さっていない。皆に真実を伝えようとしている人々を、アメリカ人が進んで支援しようとしないことが、アメリカ人が余りにわずかしか真実を知らない一つの理由だ。
皆様のご依頼で書かれているこのウェブのコラム記事は、多くの言語に翻訳されている。中国語、ロシア語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、ギリシャ語、ルーマニア語、そして、おそらく、私が気がつかない他の言語にも。日本人読者から、私のコラム記事が日本でも論じられているとご教示いただいた。
このウェブサイトに投稿しているコラム記事から、三冊の本が作られた。一冊目は、The Failure of Laissez Faire Capitalism And Economic Dissolution Of The West。(『自由放任資本主義の失敗と、欧米の経済崩壊』)。この本は、ドイツ語、英語、チェコ語、中国語と朝鮮語で刊行されている。
二冊目は、(『アメリカは、いかにして失われたか』)だ。この本はドイツ語、英語、フランス語で刊行され、ロシア語版も刊行予定だ。
最新刊は、The Neoconservative Threat to World Order: Washington’s Perilous War For Hegemony(『世界秩序に対するネオコンの脅威: 覇権を求めるワシントンの危険な戦争』この本は、英語とドイツ語で刊行された。
最近、日本の鳩山由紀夫元首相が、ISILパリ・テロ攻撃とされるものに関する私の記事を使って、日本の議会で、テロ攻撃に関する公式説明について問題を提起した。
また最近では、優れたフランス人評論家フィリップ・グラッセが、ワシントンが世界を核戦争で破滅する道においやっているという私の警告について書いてくれた。グラッセは、我々が置かれている道については同意しながら、ワシントンは核戦争を始めることができる前に経済的、政治的で機能不全で崩壊すると期待している。
フランス人作家の期待が的中し、ワシントンの悪が地球上の生命を破壊してしまう前に、経済的、政治的機能不全で崩壊するよう我々は祈らねばならない。
ところで、我々は現実に直面しなければならないが、それはがっかりさせられるものかも知れない。昨日12月15日、アメリカ国務長官ジョン・ケリーが、モスクワで、セルゲイ・ラブロフ外務大臣とセルゲイ・ショイグ国防相と会談し、更にプーチン大統領と会談した。会談の一日前、ロシア外務省は、シリアにおけるロシアとNATO間の紛争を避けるべくなされたロシア-アメリカ合意を、ワシントンが遵守しそこねていると非難した。
ロシア外交と欧米の売女マスコミの組み合わせからして、ラブロフ、ショイグと、プーチンが、ケリーに一体何を言ったのかを知ることができない可能性が高い。ケリーは、ワシントンが、ロシアの作戦地域にあるシリア軍事基地を攻撃した犯人である証拠を提示され、ロシア政府は、これを、ワシントンが同意した交戦規定の違反、恐らく、ワシントンの狂人連中が、ロシア/シリア対ISIS連合に対する戦争を意図している兆候と見なしている可能性が高い。
更に、ロシアのSU-24を撃墜した、トルコによる攻撃が、アメリカのAWAC航空機、あるいはアメリカ衛星による後方支援を得ていた証拠がまた出現した。 http://russia-insider.com/en/natos-got-brand-new-syrian-bag/ri11846
言い換えれば、ISISや、ロシアに対するトルコの戦争行為に対する、ワシントンの関与と支持に対し、ロシアは、ワシントンには冷徹だった。
論争があったのかどうか我々は知ることができないが、ケリーは、モスクワ会談後、違う話をしている。“我々は、シリアのことを基本的には極めて近い見方をしており、同じ結果を望んでいる。”“アメリカは、ロシアと協力する用意がある。”“ロシアとアメリカ合州国は、シリア国内の戦闘も鎮めない限りは、ダーイシュ(ISIL)を打ち負かせないことに同意した。”“シリアの将来については、シリア国民が決める。”“政策として、ロシアを孤立化させようとは思っていない。”
ロシア側は同じ状況とは言えない。今日、ロイターによれば、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワは、ロシアとアメリカの間には深刻な相違が残っていると述べた。ロシア政府とマスコミが、ISILという悪の背後には、ワシントンというより大きな悪がいることを理解しているかどうかは、まだ完全に明らかではない。ワシントンを信じた結果、ロシアは一体何回煮え湯を飲まされるのだろう?
オバマ政権のネオコン政策が、戦争に向かう弾みを生み出しているが、これは止めなければならないということを、ケリー理解がするのを、モスクワ会談が促進したのであれば良いのだが。シリアのドラマが展開する中で、ロシア政府は、ケリーの言葉が本当なのか、それとも、更なるワシントンのごまかしなのかを知ることになろう。
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/12/16/kerrys-moscow-meeting-a-hopeful-sign/
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