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ISに影響される若者急増 米で調査報告書
12月5日 13時28分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151205/k10010330711000.html
アメリカの大学の研究グループは、過激派組織IS=イスラミックステートに影響されてシリアに渡航しようとしたり、アメリカ国内でテロを起こそうとしたりする若者が急増していると警告しています。
ジョージ・ワシントン大学の研究グループは今月、ISのアメリカ国内への影響に関する調査報告書をまとめました。
それによりますと、ISの影響を受けてその支持者となり、シリアに渡航しようとしたり、アメリカ国内でテロを起こそうとしたりして訴追された人数は、去年3月から先月12日までに71人に上ったということです。
このうち56人は、ことし逮捕されており、テロに関わる容疑で1年の間に逮捕された人数としては、近年で最も多いと指摘しています。
また、訴追された71人の最年少は15歳の少年で、平均年齢は26歳と若者が多く、ISの影響を受ける若者が急増していると分析しています。
さらに58人はアメリカ国籍だったとして、アメリカ人が国内でテロを企てる、いわゆる「ホームグロウン」テロの脅威があると強調しています。
報告書は、訴追された71人以外にもシリアやイラクに渡ってISに参加し、現地で死亡したアメリカ人7人について記しているほか、去年5月、南部テキサス州で開かれていたイスラム教の預言者ムハンマドの絵を描くコンテストの会場に男2人が車で乗りつけて発砲し、警察官に射殺された事件などを、アメリカ国内でISの支持者が死亡したケースとして紹介しています。
さらに、訴追には至らなかったものの、西部コロラド州に住む15歳から17歳の女子学生3人が、インターネットで知り合ったISの勧誘員の誘いに乗ってシリアに渡ろうとして拘束されたケースや、南部アラバマ州の17歳の女子高校生が実際にシリアに渡ったケースなど、アメリカの若者がISに勧誘された具体例を紹介しています。
報告書をまとめた大学の研究グループは、捜査当局による監視と摘発だけでISの影響力を抑え込むことは難しく、ISに参加したもののその実態に失望して帰国した者に自身の体験を広く伝えてもらうなどの対策が必要だと提言しています。
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