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5. 普遍的価値観はすべての固有文化、文明に勝っている
相対的文化主義のように、西洋文明、ここに挙げた普遍的価値観は、あくまで相対的
なのだろうか。イスラム文明と普遍的価値観は、どちらが優れていてどちらが劣ってい
るといえないのだろうか。
普遍的価値観というのは、人類が長年かけて築き上げた、ガバナンスの英知である。
または、統治形態に関する理性的な結論である。こういう統治形態をとることによって
、最も人類が幸福になる、一人一人の権利が守られる、そういうものである。
歴史的に見ると、権力のほとんどは、独裁体制であった。民主主義それを崩し、我々
は自由を手に入れた。つまり、民主主義とは、人工的なものであり、もろいものなので
ある。民主主義の下、国家は教育を拡大し、それは、テクノロジーの発展及び、自然
科学、社会科学の真実の発見を促すことを成功としてきた。それが、根源となり社会は
発展してきた。教育の機会が与えられていない、また科学的知識の表現が妨げられてい
る文明では、知識の生産をすることはできづらくなる。
また、普遍的価値観は、その言論の自由さから、自己を修正することができる。より
優れた体制を発見したらそれを、採用しより進化することができる。言論の自由がない
文明では、そういうことはできない。
普遍的価値観とは、その他の文化と同等ではない、他の文化文明より優れているので
ある。
6. 2000年前の主張に価値は一切ない
結局のところ、キリスト教であれ、仏教であれ、神道であれ、イスラム教であれ、何
千年も昔に生まれた、行動指針、行動命令な価値がない。昔の、科学的知識も、文化も
、歴史的知識も全くない不完全な知識から生まれた行動指針である。当時の現在からは
神とあがめられている人間、預言者たちは、進化論も、DNAも万有引力も、化学の周期
表も、何も知らずに生まれ死んでいった。だから、キリスト教も進化論から見ると明ら
かにおかしいのである。科科学的知識だけではない。社会的なガバナンス方法も全く知
らなかった。選挙による民主主義も、三権分立も、政教分離も、法の下の平等も、何も
知らない。
そんなもの信じる価値があるのだろうか。あるいはそんな不完全な知識の元生まれた
、戒律、行動命令のようなものに従う価値があるのだろうか。
全くないと主張する。ただ何十億人という人が信じているのが、価値あるように見え
るからである。
7. イスラムがイスラム教徒距離を置かなければならない
では、イスラム国家はどうしなければならないのか。普遍的価値観とは全く異なるイ
スラム教を捨てなければ行けないのか。結局のところやるべきことなのは、政治システ
ムがイスラム教徒は距離をとることである。政教分離である。そして、政治での普遍主
義の実行である。
イギリスをはじめ、全西洋の先進国が通ってきた道である。当たり前のように先進国
が通った道を、同様にイスラム国がとならければいけないだけである。
結局ところ、先に述べたように、宗教とは不完全な知識、ガバナンス体系からでた、不
完全な人への行動命令である。そういったものが政治と一体化することで起こる社会
の不利益は莫大なものである。日本ももし神道と政治が一体化していれば、それによる
社会の不利益は尋常ではないものになっていただろう。
8. 世界のイスラム化=非普遍主義化
イスラム教が政治と一体になることよって、生まれる不利益は、イスラム国家内でと
どまることはない。第三世界でとどまっていてくれればいいのだが、そこでとどまらな
くなってきている。イスラム教が、世界を席巻しつつある。相対的に世界での権力を持
ちつつある。世界がイスラム化=非普遍主義かしているのだ。
その原因は、イスラム教が宗教として優れているからではない、見てきたように筆
者は、イスラム教を普遍的価値観と比べ、劣ったものとみなしている。
イスラム教が勢力を拡大している原因となっていることが4つある。一つは、石油と
いう強大な利益を生み出すものをイスラム国家が持っていることと、二つ目は、イスラ
ム教徒の世界での人口爆発である。三つ目は、イスラム教が、原理的に棄教が死刑とし
ていることがである。それは、信仰の自由として非常に問題がある。そして、4つ目は
イスラム教徒の先進国とくにヨーロッパへの移民である。
何よりも気がかりなのは、イスラム教徒のヨーロッパへの大量の移民がもたらすもの
である。
イスラムが移民すること自体はいい。しかし、イスラム移民がほかの移民と異なる
ことがある。同化しないのである。例えば日系移民なら、日本人としてのルーツは大切
にしても現地社会に溶け込んでいく。しかし、イスラム移民は、イスラムというものを
絶対的なアイデンティティーとして、現地社会とは、ことなる生活様式を取り続ける。
そして、地域社会内でカリフのような独自の制度を取っていくのである。
そして、人口が社会で一定数に達した際には、西洋の政治制度に自分たちの風習、イス
ラム的価値観を導入しようと押し付けてくるだろう。社会のマジョリティーになって大
部分のイスラム法を適応するようになったとすると、それは何を意味するだろうか。普
遍主義の敗北である。人類が長年培ってきた英知の敗北である。
つまり、このままでは、イスラムの拡大は、普遍的価値観の敗北を意味し、それは、
人類が長年築き上げてきた英知の敗北を意味する。それは、人類の敗北、衰退を意味
する。世界から民主主義が崩壊し、教育の機会の平等が崩壊し、科学教育は崩壊して
ゆく。そして、やがてテクノロジーの進化や、自然科学、社会科学の真実の発見は減
速し、人類は、退化していくだろう。
イスラム教は、政教分離を行い、普遍主義を受け入れなければならないのだ。それは
イスラム社会だけのためではない、人類全体のためである。人類が未来をこれからも切
り開き続けていくためである。
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