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硬い表情の裏側は…(C)AP
「背中から撃たれた」トルコに強硬発言続けるプーチンの本音
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2015年11月27日 日刊ゲンダイ
トルコ軍がシリア国境付近でロシア戦闘爆撃機を撃墜したことで、中東情勢は混迷を極めている。VS「イスラム国」の国際協調体制に亀裂が入るのは間違いない。
シリアのアサド政権を支援するロシアと、反政府勢力を支援する有志連合に近いトルコ――国際ジャーナリストで早大客員教授の春名幹男氏のコメントを参考に、複雑化する双方の立ち位置をおさらいしておきたい。
ロシアはソ連時代の1980年にシリアと友好条約を結んでいる。シリア国内の地中海沿岸にはロシア海軍の基地がある上、兵器の売買を行うなど関係は深い。
「ロシアはエネルギー政策を巡り、シリアと良好な関係を維持することで中東でのプレゼンスを堅持したいのです。シリアとは古くからの友好国でもあり、反政府勢力を抑えることを最重要視しています」(春名幹男氏)
トルコのロシア戦闘爆撃機撃墜について「テロリストの共犯者に背中から撃たれた」「このような犯罪を決して許さない」と強気な発言を繰り返すプーチン大統領。強硬姿勢の根拠は何なのか。
「国内世論を気にしているのでしょう。ウクライナ紛争を巡る欧州からの経済制裁が、来年1月に解除されます。本音では、仏英などと協力し『イスラム国』と戦うことで、穏便に制裁解除に向かいたいと考えているはずです」(春名幹男氏)
トルコのエルドアン大統領は25日、「事態の悪化を望まない」と話したが、NATOに緊急理事会の開催を要請するなど、こちらも強気だ。
「ロシアは欧州までパイプラインを敷設し、天然ガスを輸出しています。パイプラインはトルコを経由しており、万一、途絶えるような事態になれば困るのはロシアです。ラブロフ外相は24日、トルコ訪問を急きょ中止しましたが、本来はトルコとは良好な関係を保ちたいのです。とはいえ、このままプーチンが黙って引き下がるとは思えません」(春名幹男氏)
硬い表情を崩さないプーチンも、腹の中では対応に苦しんでいるのかもしれない。
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