http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/768.html
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事件報道にショックを受け哀悼の思いを抱いているひとには恐縮だが、転載する記事に対抗し、パリ攻撃はオランド政権による“偽テロ”であり、ISは中東を混迷させる英米仏の出先機関(アセット)であると最初に表明しておく。
ただ、コラム記事に書かれている「一部の国々が、自国民のなかのイスラム主義者たちが仲間の支配する地域に赴いて死を迎える展開になることを密かに安堵している」という見方には同意する。
※ 参照投稿
「米、シリア反体制派支援を縮小 ロシア攻撃で大打撃:ロシアのシリア軍事介入のこれまでと今後:巡航ミサイル4発イラン領に着弾」
http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/158.html
世界中の政府とメディアがよってたかって「パリでのテロ攻撃」をISの作戦だと言い募っているから、陰謀論者以外が信じるのは仕方がない。
日本を含む多くの国の国家機関は、シャルリ・エブド襲撃事件も今回の攻撃も、9.11と同じく、オランド政権の自作自演テロと理解している。
(情報をメディアに頼っている私がわかるくらいだから当然のことである:但し、首相や大統領が知っているかどうかはわからない)
たとえわかっていても、米国やフランスという有力な国家の政府が、アルカイダやISのテロだと言っているのに、政治的に二番手三番手の国として、「それは違う。政府の自作自演テロだ」とは言えない。
そんなことを言えば、それこそ、「ふざけるな!証拠を示せ!」と怒鳴りつけられ、下手をすれば軍事的攻撃の対象になりかねない。
それ以上に、どの国家機関も、陰謀などを利用して支配力を強化したいと思っているから、これ幸いにと“悪乗り”し権力強化に利用する。
このようなことが生きている世界の現実だと思って(わかって)しまったら、卒倒はともかく、精神が異常をきたす可能性もあるので、陰謀論者以外は深入りしないほうがいいが、“そうなのかもしれない”レベルで抑えておいたほうが今まで霞がかかっていた現実がより明瞭に見えるようにはなる。
シャルリ・エブド襲撃事件は40分後にオランド政権の自作自演とわかったが、今回のパリ攻撃は吟味に少々時間を要した。
両テロ事件ともあまりに出来がわるいリアリズムに欠けたテロ騒動なので、まじめに書く気になかなかなれない。その内容は機会があれば追って投稿したい。
※ 関連参照投稿
「「イスラム国」流入止まらず 疎外された若者が「感化」:ISと共犯の欧米諸国:ネット遮断方法を中国に教えてもらったら(笑 」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/183.html
「クルド多数派が“人身御供”にしたクルド少数派ヤジディー・コミュニティ:水も食糧も与えられず逃避行を強いられた経緯」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/765.html
「豪親子の切断頭部掲げ映像の撮影も:「イスラム国」に参加した“子連れ”外国人戦士が“記念撮影”をする“定番の場所”」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/915.html
「イラクを突然崩壊寸前に追い込んだISISの正体:首に賞金1千万ドルの指導者バグダディ氏は米国のアセットらしい」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/870.html
「ISIS指導者バグダディの謎に満ちた素顔:5年前米軍は4年間拘留後あっさり釈放:露RTRが本人の最新ビデオ映像を放送!」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/103.html
「イスラム国指導者釈放 米の誤算[NHK]:二度も拘束:前指導者のザルカウィ氏も似た経歴だから誤算ではなく“活用” 」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/881.html
「イラク軍「生死についての情報ない」:8月初頭に続く“二人目のバグダディ”に関する生死情報、IS騒乱劇の幕引きを準備?」
http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/172.html
「ロシア 対ISでイラクなどと情報共有へ:かつてはバグダディ氏(ISトップ)で別名になった男が空爆で死亡、ISは店じまい?」
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/472.html
「ISISI攻撃特需で米軍需産業が大儲け:攻撃参加国から注文殺到:空爆は住民虐殺が続き、ISISは支配地をいっそう拡大」
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/406.html
「ISIS空爆「効果ゼロ」の訳:米軍が空爆したのはISISの「空っぽ」の基地」
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/407.html
「米軍がコバニのクルド自衛部隊向けに投下したはずの武器弾薬は「イスラム国」部隊にも“おすそ分け”」
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/507.html
「自称カリフの平凡な素顔:「イスラム国」バグダディ氏情報「ニューズウィーク日本版」:バクダディ氏とされる男は二人いるかも」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/107.html
「「たちの悪いボウフラ」をわかした張本人は米英仏:首切り処刑映像もフィクション:イラクの「イスラム国」はフェードアウト」
http://www.asyura2.com/14/senkyo170/msg/937.html
「テロ組織ISISの武器と資金の支援者」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/445.html
「残忍ISISの支配の実態は」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/108.html
「フセイン元大統領の墓地、破壊される イラク:今なお存命かは不明だが、米国に移住したフセイン氏は埋葬されていない」
http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/308.html
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Column | 2015年 11月 17日 15:24 JST
コラム:パリ攻撃、西側が「イスラム国」に抱く致命的誤解[ロイター]
Rasha Elass
[15日 ロイター] - パリに対する凄惨な同時多発攻撃は、誰もが不意を突かれたように見えるという点で、2011年9月11日に不気味なほど似ている。
おそらく13日までは、西側諜報機関及び米政界の見解として主流だったのは、過激派組織「イスラム国」は米国または西側諸国にとって「差し迫った脅威」ではない、というものだった。
「アルカイダとは異なり、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの代理人を頂点とする)国家の樹立に力を注いでおり、西側を攻撃することにはそれほど関心を持っていない」と、元CIA職員はワシントンのシンクタンクで行われた非公開の会合で説明した。
彼は諜報関係者に共通する意見を繰り返し、「引き続きアルカイダが主要な脅威である」と主張していた。
オバマ米大統領でさえ、先日、イスラム国は「封じ込められている」と自信ありげに語っていた。
だが私たちが忘れてはならないのは、イスラム国が世界の舞台に登場したのはわずか1年前、モスル占領に続いて、ものの数週間でイラクの3分の1、シリアの3分の1を手中に収めたときだったということである。この過激派グループは、ほんの数時間で大きく支配地域を広げたこともあり、この奪回には「数年かかる」と米大統領は述べている。
筆者は、当時シリアのダマスカスでこの戦争を取材し、後にベイルートに拠点を移した。シリア東部デリゾールのシリア反政府派及び一般の市民とインターネットを介して常に連絡を取っていたのだが、彼らは突然、イスラム国の支配下に置かれることになった。最初の数日間のうちに、彼らの多くは、この新参の残虐な占領者にどう対処すべきか決めかねて身を隠した。
イスラム国はその後、スンニ派ムスリムのアラブ人部族男性700人以上を、イスラム国への忠誠を誓わなかったことを理由に虐殺した。イスラム国はデリゾールの戦闘可能な年齢の男性全員に対し、イスラム国の検問所に出頭して武器を引渡し、イスラム国への忠誠を誓うか、さもなければ即刻その地域を離れるよう命じたという。
「西側がイスラム国のようなグループの拡大を放置するとは思っていなかった。しかし今となっては、私たちが騙されていたのだと分かる。私たちは非常に愚かだった」と、イスラム国と敵対するシリア反体制派の1人は、家族の安全のため匿名を条件として、筆者に語った。
その言葉からは、彼の言うイスラム国の「衝撃的で迅速な勝利」に対する苦々しい思いが感じられた。誰にも聞かれないよう、彼はインターネットカフェのすぐ外側に車を停め、車内から無線LANの電波を拾って会話していると語った。イスラム国は至るところに検問所を設けているのだという。
「われわれにとって唯一筋が通っていると思えるのは、世界がこの場所にあらゆるゴミを捨てたがっているということだ」と、彼はイスラム国ジハーディスト(聖戦主義者)について語る。彼らは主にシリア以外のアラブ諸国や、チェチェン、西側諸国の出身だという。「そうしておいて、西側諸国は彼らをまとめて爆撃しにやってくる。そういう戦略に違いない。そう考えなければ説明がつかない」
陰謀論はさておき、たとえどれほどナイーブで見当違いであろうと、一部の国々が、自国民のなかのイスラム主義者たちが仲間の支配する地域に赴いて死を迎える展開になることを密かに安堵している、という見方には一理ある。
ある西側の外交官は、「(ジハーディストが)国内に残っているよりはマシだ」と、匿名を条件に筆者に語っていた。
「統計的に、イスラム国の支配地域に新たに到着したジハーディストは数週間以内に殺害されている。いい厄介払いだ」と語るこの外交官は、西側諸国は、イスラム国に刺激を受けた「一匹狼による攻撃」だけを心配していればいいと付け加えた。
残念ながら、パリ同時攻撃はこの理論の反証となってしまった。そして今、もう1つの、心地よく響くが、やはり間違った幻想も捨て去るべき時が来た。
すなわち、これまでも、そして現在も、イスラム国という過激派集団に教義面での指針を提供するだけでなく、資金や資材、ジハーディストがその支配領域に流れ込むことを支援しているのは、米国の最も忠実な同盟国の一部であることを忘れてはならないということだ。その背景には、シリアのアサド大統領を打倒したいという動機がある。
ジハーディストたちは、見たところ何の制約もなくヨルダン、トルコの国境を越えてシリアに流入している。カタール、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアは、イスラム国を含めたさまざまなイスラム主義軍事組織に対する国内民間人による送金を止めていない。
これらの国では、イスラム国に教義上の指針を与えているイスラム法学者や、宗派的な理由による殺戮や陰惨な斬首、神学的な根拠による性奴隷化を認めている宗教学者がテレビ・ラジオ放送に登場することも許している。
また、シリア内戦はシリアの問題、あるいは少なくとも他人事だと西側諸国が考えてしまうのも、すでにこれほど多くの諸国が直接もしくは間接的に関与してしまっている以上、あまりにも安易な欺瞞である。
ケリー米国務長官は、シリア問題をめぐって約20カ国の外相が参加したウィーンでの会合において、パリ同時多発攻撃について「地球上で最も恥ずべき、残虐かつ凶悪で、容認しがたい行為」と強く非難した。しかし彼は、今回の攻撃によって「今日我々は、我々が直面する危機の解決に向けて前進するために、さらに努力しなければという決意を抱いた」とも述べている。
シリアに平和と秩序が訪れる日は遠い。ウィーンでの会合にシリアは参加すらしていない。だが、今回のパリ同時攻撃が、イスラム国にとって命取りの行為となるよう世界各国が決意するならば、少なくとも、不死鳥はすでに灰の中から飛び立っていることになる。
*筆者は10年にわたる中東取材を終えて先日アメリカ合衆国に帰国。最近ではシリアに拠点を置き、フリーランスとして、ロイター、ロサンゼルスタイムス、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)、ザ・ワールド(PRI/BBCラジオ)、インターナショナル・ビジネス・タイムズ(IBT.com)など複数のメディアに向けてシリア内戦を取材していた。安全のために無署名での戦争報道も多い。
*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。(翻訳:エァクレーレン)
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http://jp.reuters.com/article/2015/11/17/column-parisattack-west-idJPKCN0T60DW20151117?sp=true
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