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ポルトガル国民を鞭打ち続ける社会主義新政権(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/742.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 14 日 01:03:20: igsppGRN/E9PQ
 

ポルトガル国民を鞭打ち続ける社会主義新政権
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-a3b8.html
2015年11月14日 マスコミに載らない海外記事


Paul Craig Roberts
2015年11月12日

1パーセントによってポルトガル国民に押しつけられた緊縮政策で、社会主義者、共産主義者と“左翼ブロック”の連立政権が選出される結果になった。二十世紀、社会主義と共産主義への恐怖が、ヨーロッパを人情味のあるものにしたが、マーガレット・サッチャーから始まり、何十年もの社会改革による実績が、ヨーロッパ中で後退させられた、買収されて政権についた連中が、ひたすら1パーセントを優先した。民間銀行に利息支払いをするため、公有資産は民営化され、社会保障年金や、社会福祉は削減された。

最近のポルトガル選挙で、反緊縮政策ブロックが多数派となった際、ワシントンと巨大銀行の産物、右翼のポルトガル大統領、アニーバル・カヴァコ・シルヴァは、イギリスの将軍が、ジェレミー・コービンが組閣した労働党政権を認めないと発言したのと全く同様、左翼が政権を組閣するのは認めないと発表した。

言葉通り、アニーバルは、緊縮政策派の首相パッソス・コエーリョを再任用した。ところが、社会主義者と共産主義者と左翼ブロック連合がコエーリョを引きずりおろし、大統領は新政権を認めざるを得なくなった。

新政権は、長い間で、始めて、ワシントンと1パーセントでなく、国民を代表する可能性がある政権が、ポルトガルに成立したことを意味する。しかし、もし新政権が銀行をそのままにしま、EUに断固留まることにすれば、現大統領、前首相と前財務大臣マリア・ルイス・アルブケルケは、ギリシャで起きたように、国民の意思を屈伏させようとし続けるだろう。

新ポルトガル政権は、銀行を国有化し、EUを離脱することなしには緊縮政策から逃れられない。ギリシャ政府が敢然と立ち向かい損ねたことで、ギリシャ政府は、それに反対すべく選出された緊縮政策を受け入れる結果となった。

1パーセントを守勢に回らせるため、ポルトガル新政権は、シルヴァ、コエーリョとアルブケルケの捜査を開始すべきだ。連中は、1パーセントが略奪できるよう、ポルトガルを引き渡したことに対し、供与を受けた可能性がある。ポルトガル新政権は貿易と金融をBRICSに頼るべきだ。そうしない限り、ギリシャ同様、ポルトガル国民も、1パーセント連中がしつらえた、グローバル世界秩序を構成する制度によって、敗北させられてしまう。

ギリシャ人は、1パーセントによって、公然と丸見えで略奪されており、ギリシャ政府は、ギリシャとギリシャ国民の完全な破滅を受け入れてしまった。

もし新政権が、1パーセントによる支配のために作られた枠組みの中で統治ができると思っているのであれば、ポルトガルでも同じことが起きる。革命なしには、欧米諸国民は、極貧と敗北の運命にある。しかし、ポルトガルには、革命の兆しは皆無だ。

フィナンシャル・タイムズによれば、新社会主義政権代表は、新政権は緊縮政策を放棄しないと保障したという。マリオ・センテノはこう発言した。“我々が変えたいのは、その方向ではなく、速度だ。”

センテノは、ハーバードで教育を受けたネオリベラル経済学者だ。彼は、新政権は断固、EU内に留まり、雇用への悪影響を緩和するため、ペースを緩めるだけで緊縮政策を継続するとフィナンシャル・タイムズに語った。センテノは、新政権には負債の評価切り下げをする意図はないと述べた。“約束した負債を支払わないなどと考えている者はいない。”

言い換えれば、変わらないためには、変わり続けなければならないのだ。

経済学者のマイケル・ハドソンは、新刊『Killing The Host』で様々なことを明らかにしているが、何よりも、ネオリベラル経済が支配している限り、1パーセントが支配する。

欧米世界で、民主主義は首を切り落とされ、アイルランド、ギリシャ、ポルトガル、ラトビアや、アメリカ合州国自身において、国民の意思と政府の政策の間には何のつながりもない。かろうじて、ちっぽけなアイスランドでのみ、国民が銀行を圧倒している。他の至る所で、国民は、金融部門のギャンブルでの損失や、レバレッジド・バイアウトでの負債のつけを払わされている。

我々が目の当たりにしているのは、欧米諸国民の再農奴化だ。

Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。

記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2015/11/12/portuguese-revolution-falls-far-short-paul-craig-roberts/

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