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南中国海に本来波風は立っていない
人民網日本語版 2015年11月11日08:52
このところ、米国は南中国海問題でしきりに行動を起こしている。(文:華益声・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
「硬」面では、米軍が武力を数回誇示している。米軍艦「ラッセン」は中国政府の許可を得ずに、中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島の島・礁の近隣海域に不法に進入した。カーター米国防長官は南中国海周辺を航行する空母「セオドア・ルーズベルト」に仰々しく搭乗した後、「最先端」の装備をアジア太平洋地域に配備して南中国海問題に対処する方針を公言した。これらは米国が武力によって中国を威嚇する意味合いが大きい。
「軟」面では、米国務省が南中国海問題で繰り返し「雑音」を発している。東アジア問題を担当するラッセル米国務次官補は先日の講演で南中国海問題についてあれこれ口出しをした。米側は南沙諸島での中国の正当な島・礁建設に悪意をもってこだわり、「航行の自由に影響する」との罪名をあくまで中国に押しつけ、人為的に緊張をもたらしている。また、「国際法」と「国際ルール」を理由に、フィリピンが一方的に提起した国際仲裁を受け入れるよう中国に圧力をかけ、南中国海問題の国際化を推し進めている。最近行われた拡大ASEAN国防相会議で、米国は南中国海関連の内容を共同宣言に無理矢理盛り込もうとし、最終的に宣言が発表されない事態を招いた。南中国海問題で米国が道義的優位性と発言権を奪おうと全力を尽くしていることは明らかだ。
表面的に見ると米国は硬軟両様で、力強い攻勢にある。だが実際には、こうした激しい勢いも米国の戦略的焦慮を覆い隠しがたい。
最も重要なのは、米国が南中国海をいかにかき乱そうとも、歴史と事実を変えることはできないということだ。南中国海における中国の主権と権益は長期の歴史過程において形成されたもので、十分な歴史的根拠、法理上の根拠を持つ。南中国海での中国の活動にはすでに2000年以上の歴史がある。中国は南中国海の諸島を最も早く発見し、命名し、開発し、主権管轄を最も早く行い、維持してきた。中国政府も南中国海諸島に対する主権を一貫して堅持し、実際の行動によって積極的に維持してきた。
これはどの国も否定できないことだ。また、中国の主権・権益を不法に損なう一部の国の犯罪行為を米国が覆い隠すことはできない。1970年代から、一部の国は中国の南沙諸島の島・礁を侵略・占拠し、島・礁と海域に新たな名称をつけ、資源採掘まで行った。だがこうした活動はその領有権主張を支えるものではない。事実を前に、領有権問題において米国に口出しの余地はない。
中国の正当な権益維持行動を米国が阻止することはできない。中国には国家の主権と安全を守る決意と能力があり、一部の国の挑発行為に断固として対応する。黄岩島(スカボロー礁)事件後、中国は黄岩島で常態化巡航を行い、中国漁船に対する妨害を止めさせた。仁愛礁(アユンギン礁)の補強、軍艦の不法な浅瀬乗り上げなどの行為を、中国の海上法執行部隊は緊密に監視している。
中国と関係国との効果的な意思疎通を阻止する力も米国にはない。中国の習近平国家主席は先日ベトナム、シンガポール公式訪問を終えた。ベトナムは南中国海の関係国の1つであり、指導者の訪問時、中越は問題の適切な処理と解決について共通認識に達した。両国は友好的な協議、溝のコントロールを行うことで合意し、紛争が両国関係の大局を翻弄することを望んでいない。シンガポールはASEANで重要な役割を発揮する国であり、ASEANと中国の協力関係深化を支持し、南中国海における関係国の行動宣言の精神に従い南中国海をめぐる争いを適切に処理することに賛成している。中国はASEAN各国と協力して、南中国海の平和・安定を維持することができる。
南中国海について中国は以前、自国の領土でないものは少しもいらず、自国の領土であるはずのものは寸土でも必ず守ると明確に表明した。いかなるいわれなき非難も成り立たず、かえって各国の利益に反するということを米国は明確に認識するべきだ。南中国海に本来波風は立っていないのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月11日
http://j.people.com.cn/n/2015/1111/c94474-8974595.html
- 王毅部長がフィリピン大統領と会談、「対話のドアは常に開かれている」:どこかで聞いたことがあるセリフ(笑 あっしら 2015/11/11 23:08:24
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