米住宅価格高騰、アップル従業員の高額報酬が一因
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サンフランシスコのマリーナ地区とパレス・オブ・ファイン・アーツ PHOTO: DAVID PAUL MORRIS/BLOOMBERG NEWS
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LAURA KUSISTO
2015 年 10 月 27 日 09:38 JST
　米サンフランシスコ周辺での住宅価格の高騰に抗議している住民は、高額の給与やストックオプション（自社株購入権）という豪華な報酬を得ているIT（情報技術）企業の従業員が価格上昇に拍車を掛けていると批判している。
　だが、こうした批判を裏付ける証拠はほとんどない。IT企業の従業員が特に集中している都市の多くでは住宅供給が限られ、新規の建設計画が厳しく規制されていることにも価格上昇の原因があるからだ。
　こうした住民がよく考えるべきいくつかのハードデータがある。
　サンフランシスコ周辺には、アップル、グーグルの親会社アルファベット、フェイスブックなどIT企業の本社がいくつもある。いずれも本社の近隣地域では住宅価格が値上がりしている。
　不動産情報サイトのジローは、ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）の依頼に基づき、世界最大のIT企業アップルの従業員に的を絞った。IT企業の従業員が住宅価格を具体的にどの程度押し上げているかを突き止めるため、アップルの従業員が住む本社周辺地域を調べた。
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サンフランシスコ（青）とサンノゼ（赤）の住宅価格とアップル本社従業員の住宅価格の差（住宅価格は中央値）
　その結果、アップル従業員の住宅は、同地域内の他の住宅よりも価格が高いことが分かった。また、アップル従業員の住む地域の住宅価格上昇率は他を大きく上回った。ジローによると、アップル従業員の住宅とこうした地域全体の住宅の格差は、同社が初代「iPhone（アイフォーン）」を発表した2007年以降拡大している。iPhoneはアップルの株価を押し上げると同時に従業員の報酬も改善させた。
　アップル以外のIT企業でも同様の影響が出ていると考えられるが、その調査には多大な労力が必要なため、複数の企業を調査することは難しかった。ジローは国勢調査のデータを基に、カリフォルニア州クパチーノにあるアップル本社が大部分を占める人口調査標準地域の従業員がどこに住んでいるかを調べた。その結果、主にサンノゼやサンフランシスコの都市部周辺に住んでいることが分かった。
　この調査結果は、IT企業の誘致拡大を目指す全米各地の都市にとって、誘致に成功すれば住宅価格の値上がりという課題を抱えることにもなる、という教訓にもなっている。高給取りのIT企業従業員は住宅を買えるかもしれないが、他の業界の従業員は太刀打ちできない可能性がある。
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アップル本社（カリフォルニア州クパチーノ）PHOTO: DAVID PAUL MORRIS/BLOOMBERG NEWS
　ジローのチーフエコノミスト、スベンジャ・グデル氏は「いま住んでいる人が立ち退かされるという懸念がある」と述べた。
　サンフランシスコやサンノゼが抱える住宅問題は、IT企業の従業員に全ての原因があるわけではない。都市計画法や煩雑な規制も重要な要因となっている。ワシントン州シアトルやテキサス州オースティンのように、人口に占めるIT企業従業員の割合は高いが土地を取得しやすく区画規制も緩い地域では、住宅の値上がりペースはもっと鈍い。
　不動産情報サイト、トゥルーリアの調べでは、10月までの1年間の住宅価格上昇率は、サンノゼが11％、サンフランシスコが14％と高水準だ。これに対し、オースティンは10％、シアトルは9％にとどまる。
　ただ、中流世帯でも住宅を持てるとされてきたこれらの都市では、IT業界の繁栄に伴い住宅価格が急変しかねない。
　トゥルーリアによると、この5年にわたりIT企業の従業員が流入しているコロラド州ボルダーでは、10月までの1年間の住宅価格上昇率が38％近くに達している。グーグルは現地に数百人の従業員を収容できる施設を建設しており、地元の不動産仲介業者はこれが住宅価格を一段と押し上げるとみている。
　不動産仲介業者レッドフィンのポール・ストーン氏（ボルダー在勤）は、地元住民は住宅価格の高いカリフォルニアから来るIT企業の従業員との競争に苦心していると語った。こうした従業員はボルダーの価格の安さに目をつけ、現金で住宅を購入する場合が多い。
　このほか、ここ数年の住宅価格の上昇に乗じて利益を確保し、同地域を去った人もいる。
　ストーン氏は「彼らは住宅価格が高騰しているため、持ち家を売却して何か別のことができると判断した」と述べた。
　サンフランシスコとサンノゼで、アップル従業員が住む住宅の平均価格は15年7月時点で110万ドル（約1億3300億円）だった。一方、ジローによると、サンノゼ大都市圏全体の平均住宅価格は89万6000ドル、サンフランシスコは75万7000ドルだった。
　アップル従業員の住宅価格は年18％のペースで上昇している。サンフランシスコ全体とサンノゼの上昇率はそれぞれ11％、12％だ。ジローが分析したところ、07年6月に初代iPhoneが発売されてから、アップル従業員とサンノゼの労働者が支払う平均住宅価格差は13％から20％に拡大している。
　こうした地域の住宅問題を解決するのは簡単なことではない。住宅は価格が高いため、多くの若者は借りざるを得ず、賃貸需要が増加している。住宅の新設が間に合わず、家賃も高騰している。
　レッドフィンによると、11年にはサンフランシスコ・ベイエリアで暮らす人の7人に1人が同社のサイトで現地以外の住宅を探した。現在は4人に1人の割合となっている。
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サンフランシスコのミッション地区での高級マンション建設を標的にした運動のポスター PHOTO:BARBARA MUNKER/DPA/ZUMA PRESS
　これらの人々の多くはオレゴン州ポートランドやデンバーといった地域で住宅を探していた。こうした地域では以前から中流世帯でも住宅が持てたが、今は購入できるかどうか懸念が高まっている。
　他方、この傾向は、アップル従業員が好む近隣地域に長年住んでいる人たちにとっては良い前兆だ。持ち家の価格が上昇することで、売却時に自分やその相続人が得る利益が増えることになる。
　インテロ・リアル・エステート・サービシズのリアルター（全米不動産協会員）ソフィー・ツァン氏は「住宅価格が上昇している以外に、すでに価格水準が常軌を逸しているため、いつでもバブルがはじける可能性があるとみて、持ち家を売却する人もいるかもしれない。一方で、価格が上昇し続けると考える人たちもいる」と語った。
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• http://si.wsj.net/public/resources/images/NA-CH637A_OUTLO_16U_20151025141208.jpg

http://jp.sputniknews.com/search/?query=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97

↓この声明は強烈であるｗ
＞「マッケイン米上院議員のベトナムでの戦功が疑問視」
＞米次期大統領候補で億万長者のドナルド・トランプ氏はジョン・マッケイン上院議員がベトナム戦争でたてたという功績に疑問を呈した。トランプ氏は、マッケイン氏がヒーローと呼ばれるのは、単に捕虜になったからにすぎないという声明を表した。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/search/#ixzz3psrybBsL
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☓避難 → 批難◎
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米下院、新議長にライアン氏を選出

http://s2.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20151029&t=2&i=1090757419&w=644&fh=&fw=&ll=&pl=&sq=&r=LYNXNPEB9S134
１０月２９日、米下院は本会議で共和党のポール・ライアン歳入委員長を退任するジョン・ベイナー議長の後任に選出した。写真は同日、下院本会議で宣誓するライアン氏（２０１５年　ロイター/Gary Cameron）

《ワシントン　２９日　ロイター》 - 米下院は２９日の本会議で、共和党のポール・ライアン歳入委員長を、退任するジョン・ベイナー議長の後任に選出した。

共和党下院議員２４７人中、２３６人が賛成票を投じた。

下院議長は大統領権限の継承順位で副大統領に次ぐ要職。

http://jp.reuters.com/article/2015/10/29/usa-congress-ryan-idJPKCN0SN2DI20151029