2. 2015年10月26日 21:34:18
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トランプ氏の躍進に陰り、カーソン氏に逆転許す ツイートやスーパーPACで批判も アイオワ州バーリントンで選挙遊説するドナルド・トランプ氏(21日) ENLARGE アイオワ州バーリントンで選挙遊説するドナルド・トランプ氏(21日) PHOTO: ASSOCIATED PRESS By REID J. EPSTEIN AND HEATHER HADDON 2015 年 10 月 26 日 16:26 JST 2016年米大統領選の共和党候補指名を争うドナルド・トランプ氏の支持率が低下している。ケーブルテレビ各局はもはや、同氏の選挙遊説のライブ中継をしなくなった。トランプ氏が見下す発言を繰り返してきた政治団体、スーパーPAC(特別政治活動委員会)と同氏の選挙運動とのつながりが露呈した。そして同氏は、まずいリツイートをインターンのせいにした。 共和党候補指名に向けて長い間ずっと支持率トップを走ってきたトランプ氏は、先週初めてトップの座を明け渡した。世論調査での同氏の支持率低下は、キリスト教福音主義派の支持がトランプ氏からベン・カーソン氏に流れていることを初めて示した。 トランプ氏は出馬を表明して以来数カ月間、物議を醸したり時には攻撃的なコメントを連発しながらも、共和党候補の中で支持率トップを維持してきた。ところが、米キニピアック大学が22日に公表したアイオワ州の共和党員を対象とする世論調査では、カーソン氏の支持率がトランプ氏を8ポイント上回った。また、ブルームバーグ・ポリティクスとデモイン・レジスターがまとめ23日に公表されたアイオワ州世論調査では、カーソン氏の支持率がトランプ氏を9ポイント上回った。 トランプ氏は22日、カーソン氏を支持するとはアイオワ州の有権者は「脳みそに問題」があるとする支持者の投稿をリツイート(自分のフォロワーと共有)した。その後、トランプ氏はそのツイートを削除し、「若いインターン」のせいにした。 さらに、トランプ氏のスーパーPAC問題が表面化した。ワシントンポスト紙は25日、トランプ氏陣営ならびに主な陣営幹部と密接な関係のあるスーパーPACの存在について報じた。 トランプ氏の選挙運動は数十の無党派団体に支えられており、そのうちのいくつかはほとんど活動が確認されていないものの、中には積極的に献金を募っているものもある。スーパーPACは法律上、特定候補者を直接支援することは認められていない。それでもトランプ氏のようにスーパーPACの資金を怪しい資金だとして声高に批判している候補者にとっては問題だ。 トランプ氏は22日夜、同氏を支援しているスーパーPACに、再び解散を呼びかけた。 トランプ氏は発表文で、「私は選挙資金を自分で出しているので、わが国の政治と政治家をあまりにも長期間、堕落させてきた献金者や特別な利害関係者、ロビイストの言いなりになることはない」と主張した。さらに、「私はスーパーPACを全く認めないし、PACからの献金は全部戻すよう要請し、全ての候補者に同様のことを呼びかけている」と表明した。 トランプ氏は自身の選挙運動を自分自身の資金で賄っていると主張しているものの、同氏の選挙運動サイトは、選挙資金を募っている。 トランプ氏のサイトには大きな「DONATE」(献金)ボタンがある。同氏の連邦選挙管理委員会報告書によると、7〜9月の3カ月間に同氏が選挙活動につぎ込んだ資金は10万0800ドル(約1200万円)程度で、380万ドルの資金は同氏陣営が「頼んでいない」献金者と呼ぶ支持者から集まった資金だった。後者のうち119人は最大献金額の2700ドルを提供していた。また、同氏は1000ドル以上の小切手を317枚受け取っていた。 資金の最大の支出先は同氏の乗るボーイング747を運航する会社で72万3400ドルを受け取った。次はトランプ氏の名前の入った帽子やTシャツを作る会社で50万ドルを受け取った。 トランプ氏は米トーク番組の司会者ヒュー・ヒューイット氏との22日のインタビューで、アイオワ州の世論調査で自身の支持率が低下したことに驚いていると話し、同州で前日行った遊説に数千人の支持者が集まったと述べた。 同氏はその遊説について「愛情にあふれた集まりだった」とし、「真実は、世論調査で示されているよりもずっといいという感触がある」と語った。 関連記事 米大統領選【特集】 米大統領選、最新世論調査5つのポイント=WSJ/NBC トランプ、カーソン両氏の失速待つクルーズ氏 米共和党はトランプ、カーソン両氏が支持伸ばす=WSJ調査 米共和党ルビオ氏に恩恵、ウォーカー氏撤退で |