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プーチン大統領、米国メディアに国連総会演説の内容を先行公開[スプートニク日本語]
© Sputnik/ Alexei Druzhinin
政治
2015年09月27日 20:38(アップデート 2015年09月27日 21:12)
第70回国連総会を前にプーチン大統領が米国人ジャーナリスト、チャーリー・ローズ氏のインタビューに応じた。インタビューはCBSおよびPBSテレビのためのもの。
ローズ氏(以下R):あなたの国連演説に注目が集まっている。 実に数年ぶりの演説となるからだ。国連で、米国に対し、全世界に対し、何を言うつもりか。
プーチン大統領:このインタビューの放送は演説より先だということなので、演説で言う予定のことを全てここで言ってしまうのもうまくない。だが、全体的なことなら言える。国連総会の歴史をふりかえれば、国連創設の決定はほかならぬ我が国でとられたのであった。つまりは、ソ連のヤルタ会談で。ソ連およびソ連の法的継承国たるロシアは国連の設立メンバー国であり、安全保障理事会常任理事国だ。
もちろん、今日的問題について、国際関係について、また、国連が今もユニバーサルな国際組織として唯一のものであること、国連が世界の平和を支える使命を帯びていること、などに触れないわけにはいかない。そういう意味で、国連に代わるものは無いのだ。
しかし一方で、国連が世界の変化に適応していかなければならないことも確かなことだ。国連がどのように、またどのようなスピードで変化しなければならないか、どの点において本質的に変化しなければならないかということは、我々誰しもが常日ごろから議論していることだ。
言うまでもなく、国連総会で演説する機会を利用して、今日の国際関係や、国連および国際社会の未来について、ロシアがどのようなヴィジョンを持っているかということも、話すことになる。「ことになる」というか、話す必要がある。
R:演説の中で「イスラム国」の脅威のことや、シリアにおけるロシアのプレゼンスについても触れられるよう、私たちは期待している。この二つのことは互いに関係しているのだから。シリアにプレゼンスをもつ目的は何なのか。そして、そのことが「イスラム国」対策にどのように関わっているのか。
プーチン大統領:疑いなく、国連総会におけるあらゆる演説で、テロ対策の問題およびテロ対策の必要性について触れられるだろう。私自身、このことを避けて通るつもりはない。それもしごく当然のことだ。何しろ、このことは我々皆にとっての脅威、我々皆の共有する課題なのだ。今日では、テロリズムは世界の多くの国にとって非常に大きな脅威となっており、テロ組織の犯罪行為によって、膨大な数の人が苦しんでいる。その数は数十万、いや数百万に上るだろう。我々皆が、共通の「悪」と戦うために、力を合わせる必要がある。
シリアにおけるロシアのプレゼンスについてだが、現状それは、シリア政府向け武器供給、人員の育成、シリア国民への人道支援という形で行われている。
我々は現代国際法の根幹たる国連憲章に基づいて行動している。国連憲章によれば、軍事支援を含むあらゆる支援は、ある国の合法的な政府が同意し、または要請した場合、または国連安保理の決定があった場合にのみ、かつ、その合法的な政府に対してのみ、なされうる。
当該ケースでは、我々は軍事技術支援を求めるシリア政府の要請を受けた上で、合法的な国家間契約の枠内においてのみ行動している。
R:米国のケリー国務長官は、「イスラム国」対策にロシアが参戦することを歓迎する旨、述べた。ただ、他の人々は、戦闘機や携帯式防空ミサイルシステムは過激派に対してでなく通常の軍隊に対して用いられているのだ、と主張している。
プーチン大統領:あそこには通常の合法的な軍隊は一つしかない。シリアのアサド大統領の軍隊だ。我々の国際的なパートナーたちの一部の解釈では、それと戦っているのは反体制派である。しかし本当は、実際には、現実には、アサド軍はテロ組織と戦っているのだ。先日米議会上院で行われた公聴会についてはあえて私が言うまでもないだろう。たしか国防総省の代表者が議員らに対して、米軍が反体制派の軍事訓練を行った結果どうなったかを報告した。目標は当初、5−6000人を育成するということだった。のちにそれは1万2000人に引き上げられた。しかし結果的には、たったの60人しか育成できなかった。手に武器をもって戦っているのはたった4人か5人だという話だった。残りは全員、米国製の武器を持ったまま逃亡し、「イスラム国」に寝返った。これが第一。
第二に、非合法組織を軍事支援するというのは、現代国際法の原則および国連憲章に違反しているのではないか。その点我々は合法的な政府機関のみを支援している。
これとの関連で、我々は、地域諸国に協力を呼び掛けている。我々はともに何らかの調整機関を作ろうとしている。私が個人的にトルコ、ヨルダン、サウジアラビアの各国大統領に話を持ち掛けた。米国にも、先ほど名前の出たケリー氏にも話したし、ラヴロフ外相とは詳細な討議を行った。軍当局ももちろんこれについて議論をしている。テロと戦うための共通の土台が見つけられたら嬉しい。
http://jp.sputniknews.com/politics/20150927/961167.html
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