http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/393.html
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今年7月7日に行われた総選挙で事前及び出口の調査の結果をひっくり返すかたちで保守党が大勝した英国は、新たな政治状況を作り出したようだ。
コービン氏は党首選で60%ほどの票を集めたそうだ。
そんなことはないのだが、現在の英国民は80年までの労働党政策に悪しき思い出しかないひとが多く、ニュー・レーバー路線として労働党の中道政策に親しんできた英国国民がコービン氏の政策に大きな支持を与えることはないだろう。
それ以前に総選挙に至る過程でも労働党内部の路線をめぐる対立は激化し、それが国民のあいだで顰蹙を買うことにもなるだろう。
労働党の金城湯池であったスコットランドが、独立を掲げるスコットランド民族党の賀状となったことと相俟って、保守党の政権は10年レベルで揺るぎないものになると思う。
英国とEUとの関係は、離脱というかたちではなく、EUがユーロ圏と非ユーロ圏で結合のあり方に厳然とした差異が生まれるかたちで解決されていくと予想する。
※関連投稿
「英労働党で急進左派台頭:党首選、本命候補に 格差拡大不満の受け皿:“不正選挙”が行われた可能性がある総選挙後の動き」
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/375.html
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英労働党 新党首に左派のコービン下院議員
9月13日 4時08分
イギリスの最大野党、労働党の新しい党首に、格差の解消などを訴え反戦思想を掲げてきた66歳の左派、コービン下院議員が選ばれ、ブレア元首相らが進めた中道路線からの転換に波紋が広がりそうです。
イギリスでは、ことし5月の総選挙で与党、保守党に大敗した労働党が党勢のたて直しを目指して、候補者4人が争う党首選挙が行われ、12日、党員などによる投票の結果が発表されました。
新党首に選ばれたジェレミー・コービン下院議員は66歳。格差の解消や緊縮策への反対などを訴えたほか、党内の左派として、反戦思想を掲げてきたことでも知られています。選出後の演説でコービン氏は「より平等で、寛容なイギリスに変えよう。不平等や、不公平、貧困はもうたくさんだ」と訴えました。
イギリスの労働党は、ブレア元首相が党の方針を中道路線へと転換して1997年に政権を奪還し、13年間、政権を維持しましたが、その後の総選挙は保守党に連敗しています。
党内では、保守党との政策の違いが分かりにくくなったことや広がる格差などを背景に労働組合など従来の支持者を中心に、中道路線への不満が高まっていました。
ただ、コービン氏の政策には党内にも反発があるうえ、選挙で中道路線を支持してきた有権者の中にも、批判的な声が少なくありません。
また、内戦の続くシリアなどへの対応に党派を超えた協力を模索しているキャメロン首相の政権運営への影響も指摘され、イギリスの政界で波紋が広がりそうです。
コービン新党首の主張と影響
イギリスの最大野党、労働党の新しい党首に選ばれたジェレミー・コービン氏は、労働組合などで勤務したあと、1983年からイギリス議会下院の議員を務めています。
人権重視や反戦思想を掲げ、労働党のブレア政権が2003年にアメリカとともに参戦したイラク戦争に一貫して反対するなど、労働党が政権を奪還した1997年以降、議会で党の方針に反対する投票を500回以上、行ってきました。
ことし5月のイギリスの総選挙で保守党に大敗した責任をとってミリバンド前党首が辞任したことに伴い行われた党首選挙では、格差の解消や緊縮策への反対、鉄道の再国有化などを訴えたほか、イギリスが保有する唯一の核戦力、潜水艦発射型の弾道ミサイルの更新に反対しました。
「ニュー・レイバー」を旗印に労働党を中道路線に転換したブレア元首相は、党首選挙を前に「コービン氏が党首になれば次の選挙でも敗北する」としてコービン氏に投票しないよう異例の呼びかけを行いましたが、かつての路線を支持する党員や労働組合に加え、格差の拡大に不満を持つ若い層の支持も得て、新しい党首に選ばれました。
コービン氏は、EU=ヨーロッパ連合が自由貿易を推進していることについて、外国企業の参入を促し労働者の権利や医療など公的部門に悪影響を与えかねないとして批判的です。
保守党のキャメロン政権は、EUにより主権が制限されているなどとしてEUに改革を求め、2017年末までにイギリスのEU離脱の賛否を国民投票で問うことにしており、労働党はEU残留を訴えてきましたが、コービン新党首の誕生でEU残留を積極的に支持してきた党の方針が転換される可能性があるとも指摘されています。
また、コービン氏はヨーロッパに流入している難民や移民への積極的な支援も訴えており、シリア国境周辺の難民キャンプから難民を受け入れる方針のキャメロン首相と、議会で激しい議論になることも予想されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150913/k10010232021000.html
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英のEU離脱、賛成派が多数に
【ロンドン=AFP時事】6日付の英紙メール・オン・サンデーに掲載された世論調査によると、欧州連合(EU)からの離脱に賛成する意見が初めて残留派を上回った。調査機関サーベーションが3、4両日にオンラインで実施した。それによると、EU離脱派は43%、残留派は40%だった。態度未定は17%。
[日経新聞9月7日朝刊P.7]
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