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(回答先: 中東などからハンガリー 駅に多くの難民ら流入し混乱〜オルバン首相は、EU大統領らと協議へ/nhk 投稿者 仁王像 日時 2015 年 9 月 04 日 20:47:39)
(昨夜の報ステ)
〔”難民問題”解決策は・・・内藤正典教授に聞く〕
難民の大半はシリアからである。
内藤(トルコ・チェシュメ)「(現地の)多くの新聞が昨日トップで”恥を知れ”と非難の言葉を伝えている。”恥を知れ”とは誰に向かって言っているのかというと、一つはヨーロッパ(EU諸国)である。当初、難民の人たちが「移民」だと言われていた。「移民」というのは自分の意思で海を渡っていく人たちのこと。ところが彼らは母国でとても生活できるような状態にはない人たちだ。そこから逃れていく人たちは難民なのだ。
この「難民」という言葉さえ、ヨーロッパでは最近まで使わなかった。この悲劇の写真をきっかけに「ああ難民だったのだ」と大きく転換した。しかしトルコの新聞が書いていたのは、何故ここまで放置したのだ、ということ。
もう一つの怒りは、何故シリアの内戦の元を断たないのか、ということだ。この難民は受け入れ国がいくら受け入れても(それは大事なことだが)、内戦で命からがら逃げてくる人々を減らさない限り決して終わることはない問題である。
すでにトルコでは200万人近い難民を抱えているので、トルコの一般的市民の感情としても何故これまで国際社会はシリアの内戦を見捨ててきたのか、と怒りの声が渦巻いている」
古舘「NATOはこの時期、どう動けがいいのか」
内藤「NATOは軍事同盟だから、動くとすればシリアに軍事的に介入することになる。トルコは数週間まえから有志連合の一員として「イスラム国」を攻撃するということは決めている。しかしトルコは単に有志連合として集団的自衛権を行使するというのではない。トルコとしてはこの膨大な数の難民を安心な暮らしをできる領域をシリア側に造って貰いたいのだ(安全地帯)。この安全地帯を造るための軍事力の行使でなければ応じられないという立場をとっている。
仮に難民を収容できる大きな土地をシリア側に造ったとしても、そこの上空にアサド政権の空軍が来て爆弾を落とせば、また元の木阿弥になってしまう。だからそこのところをギリギリのところでトルコはアメリカと協議をしているが、NATOがアフガン戦争のように全面的に武力行使の形でもし何らかの行動を起こすとなると状況はさらに悪くなってしまうかも知れない。やはり第一にはまず国連の場(安保理)で協議をすることだ。結局シリアの政権のバックにはロシアがついているので今まで一度も制裁というものを課すことができなかった。これはもう限界だ。ロシアも国際社会にたいして難民の状況を直視しなければならないと思う」
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