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<ドイツ>難民急増「申請80万人」ネオナチ反発、先鋭化  毎日新聞
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/354.html
投稿者 ダイナモ 日時 2015 年 8 月 30 日 14:02:28: mY9T/8MdR98ug
 

【ベルリン中西啓介】中東・アフリカ地域を逃れ、ドイツで難民申請する人が急増している。独政府は今年の難民申請者が昨年比4倍の80万人に達すると予想。収容施設がある東部ザクセン州ハイデナウでは今月下旬、難民受け入れに反対する極右ネオナチらが警官隊と衝突した。それでも欧州一の経済力を誇るドイツを目指す難民は増える一方で、ドイツでは国内の治安悪化や国民の負担増が懸念されている。

 ハイデナウは反イスラム運動が激化したこともある東部ドレスデン近郊にある人口約1万6000人の町。地元自治体は難民急増を受けて今月21日にホームセンターだった建物に難民申請者を収容しようとしたが、ネオナチらの抗議デモが発生。デモ参加者約600人が警官隊に投石などを繰り返し、警官側に31人の負傷者が出た。

 26日にハイデナウの施設を訪問したメルケル独首相は「他人の尊厳を疑問視する人間は断じて容赦しない」と外国人排斥思想を非難した。24日に現地入りしていたガブリエル副首相もデモに参加したネオナチを「ならず者」と異例の強い言葉で批判した。

 だがネオナチのデモは続き、一方で難民の受け入れを支援する人たちの反ネオナチ・デモも起きた。小さな町は難民政策で二分されるドイツ世論を象徴する存在として注目されるようになり、メルケル氏は連邦警察の応援部隊を現地に派遣すると表明した。

 独政府によると、ドイツを目指す難民の約70%がバルカン半島を陸路北上する「バルカンルート」を利用する。ギリシャ国境からマケドニアに入る難民の多くは「豊かで仕事もあるドイツに行く」と話しているという。

 ドイツは憲法で難民申請の権利が認められているなど手厚い保護政策で有名だが、内戦が続くシリアやイラクからの難民申請者は本人確認が難しい。マケドニアやセルビアなどは難民認定の前提となる政治迫害がないとされ、認定の事務手続きが長期化する要因になっている。

 連邦議会(国会)の与党キリスト教社会同盟のシュトラウビンガー議員は毎日新聞の取材に「今後は難民政策が課題だ」と述べ、審査の厳格化や申請対象外の国の追加、申請が却下された人の即時国外退去など、強硬な政策の実現を目指す方針を示した。だが、与党内でも強硬策への懸念は強く、9月上旬に再開される議会では難民問題を巡る激しい議論が交わされそうだ。

 メルケル氏は難民資格審査の効率化などを早急に行う方針だが、ドイツ単独での対応では難民の流入は止められないのも事実だ。ドイツのガウク大統領は「欧州は今、困難な挑戦の時を迎えている」と述べ、欧州連合(EU)全体での包括的な対応が不可欠との認識を強調している。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150830-00000011-mai-eurp  

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コメント
 
1. 2015年8月30日 14:41:45 : kXe4SWCDeQ
ネオナチで済んでるうちに何らかの対策が必要
ネオナチの不満の矛先を逸らすか、難民を減らすか

2. 2015年9月02日 16:49:00 : OO6Zlan35k
2015年 09月 2日 14:52 JST 関連トピックス: トップニュース
欧州で拡大する難民流入、ドイツは公平な分担求める
[ブダペスト/ベルリン 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)にかつてないペースで難民や移民が流入し、受け入れ側の対応が追いつかない状況となっている。

ドイツはこうした移民の最大の受け入れ国になるとみられており、シリア内戦を逃れてきた難民に対しては、EU内の最初の到着国で難民申請をするというEUルールの適用を実質的に停止している。しかし、オーストリアやハンガリーを経由した大勢の移民がミュンヘンなどに列車で押し寄せたことを受け、ドイツ内務省は1日、ルールが依然有効であり、他のEU加盟国はこれを順守すべきだと主張した。

暴力や貧困から逃れる難民やその他の移民の大半は、欧州の南端や東端に到着した後、より豊かな北部や西部を目指して移動を続ける。特にハンガリーはバルカンから陸路でEUに入るルートの入口となり、危機的な状況に直面している。

ハンガリー当局は1日、首都ブダペストの鉄道の駅を一時封鎖し、難民の入場を禁じるなど、難民の列車移動を阻止する措置に出た。政府報道官は、EUの法律を執行するためだと述べた。

「ダブリン協定」では、難民申請はEU内の最初の到着国で行うことになっており、手続きが終わるまで滞在しなければならない。ただ、大半の難民が到着するイタリアやギリシャ、ハンガリーでは、これほどの規模の申請を処理するのは不可能だとしている。

EU首脳は前例のない難民流入ペースに危機感を強めている。

ドイツのメルケル首相は1日、ベルリンで開かれたスペインのラホイ首相との共同会見で「迫害を受け、戦争を逃れてきた難民に対し、欧州各国は経済の強さや生産性、規模に応じて公平に負担を受け入れるべきだ」と語った。

両首相は、欧州委員会が安全な国のリストを作成し、難民に分類されない移民を本国に送還できるようにすべきだとの考えを示した。

移民政策を担当するアブラモプロス欧州委員は、難民受け入れ負担や不適格な移民の本国送還について、同委員会が来週新たな方針を示すとしている。

米財務長官、ギリシャ問題協議で15日から欧州訪問へ
インスタグラムが新機能、横長や縦長写真にも対応
中国の工場で爆発相次ぐ、甘粛省では7人死傷
独ZEW景気期待指数、7月は29.7に低下 予想は上回る
人民元、中国政府内で10%切り下げ求める声も=関係筋
http://jp.reuters.com/article/2015/09/02/eu-ger-idJPKCN0R20EU20150902


[12削除理由]:管理人:無関係の長文多数

3. 2015年9月03日 08:48:04 : jXbiWWJBCA
深刻化する欧州への難民問題

2015年9月3日(木)The Economist


 過激派組織「イスラム国(IS)」はその残虐性を隠さない。捕虜を生きたまま焼いたり、頭を釘に突き刺したりするシーンをネット上に公開する。異教徒の少女を捕らえてレイプするISの戦闘員は、神の意思を実行しているのだと豪語する。そんなISが勢力を伸ばしているシリアやイラクから逃れてきた人々が、恐ろしくて国に戻れないと言う時、その言葉は真実である可能性が高い。

 EU(欧州連合)は地球上で最も豊かで平和な地域の一つだ。そこに暮らす市民は思いやりの基準を設定すべきだと考えている。EUに加盟するすべての国が、迫害を受ける恐れが「十分ある」と判断される人々に安全な避難所を提供する法的義務があると認めている。


貧困国の方が多くの難民を迎えている

 このところ、欧州への亡命を希望する人々が急増している。この動きは、控えめに言っても、欧州が理想を実現する意志があるかどうかを試している。ドイツではネオナチの連中が亡命希望者向け宿泊施設に放火した。スウェーデンでは、移民反対を訴える政党が最も人気を集めている。ハンガリーの首相は、まるでドナルド・トランプ氏(共和党の米大統領候補として立候補。移民への排他的発言が物議を醸している)が憑依したかのように、不法移民、特にアフリカからの不法移民が国家の生存を脅かしていると警告している。

 今年に入ってからこれまでに、約27万人の亡命希望者が海から欧州に到着している。この数は昨年1年間の合計より多いが、欧州人1900人につき1人の割合でしかない。しかも、その多くが受け入れを拒否されるだろう。

 欧州よりもずっと貧しい地域が、はるかに多くの人口流入に直面している。小国レバノンは、自国民の人口の約4分の1に当たる110万人のシリア人を受け入れた。トルコは170万人を受け入れている。国民の平均収入がEUの50分の1しかないタンザニアは、この数十年間ほとんど文句も言わずに、数十万人に及ぶコンゴ人やブルンジ人の面倒を見てきた。

 一方で、アラブ系及びアフリカ系難民が最初に到着する欧州の国(例えば、ギリシャやイタリア)は、この難民の面倒を見てくれと助けを求めた。このため、その他のEU加盟国は、2年間で合計3万2256人というわずかな人数を受け入れることにしぶしぶ合意した。

高齢化や債務問題解決の一助となる

 欧州は移民対応をもっとうまくできるし、そうすべきである。道徳的な理由からだけでなく、利己的な理由のためにもそうすべきだ。欧州の労働人口は高齢化が進んでおり、間もなく縮小し始めるだろう。各国政府は巨額の債務をため込んでいて、それをこれからの世代に押し付けようとしている。だが、これからの世代の人口が少なくなるとすれば、押し付けることは難しくなる。

 一方、亡命希望者も含め、移民は一般的に若く、労働意欲も高い。従って、彼らはこの問題を緩和することができる。高齢者の介護や、積み上げる際には全く関係のなかった債務の一部も引き受けてくれる。

 アフリカ人やアラブ人は若い。欧州は彼らの活力の一部を借りることができる。ただし、それは欧州各国政府が移民の様々なタイプすべてを巧みに扱う場合に限られる。それは政治的に難しく、労働市場を改革する必要も出てくるだろう。

 亡命申請者の審査はしっかり行わねばならない。シリアは最悪の場所だが、アルバニアはそうではない。同時に、審査は寛大かつ速やかであるべきだ。砂漠や荒れた海を渡って欧州に到達した人々が怠け者であるはずがない。それどころか、移民はその土地で生まれた人よりも起業する傾向が強く、重罪を犯す可能性は低く、国庫に大いに貢献していることが研究で明らかになっている。

 移民が職を奪い、賃金を引き下げるのではないかという懸念も見当外れだ。彼らは非熟練労働者の仕事を少し減らすかもしれないが、補完的スキルやアイデア、コネクションをもたらしてくれるので、むしろ元々の住民全体の賃金を上昇させる傾向がある。しかも移民自身も大いに恩恵を受ける。欧州に移り、まともな法律と効率的な企業の下で働くことで、彼らの生産性は数倍向上し、それに従って賃金も上昇する。

「彼らを受け入れ、働かせよ」

 懐疑的な向きは、移民がこれまでの文化に与える影響に不安を覚える、欧州は大量に流入する人口を吸収したくないし、できないと反論する。欧州の人々は、例えば、パリやマルメ(スウェーデン南部の港湾都市)の一角に集まる、現地社会に同化しない、無職の移民集団を見ると避けたい気持ちになる。加えて、彼らはイスラム過激派によるテロ行為も恐れている。特に仏紙「シャルリ・エブド」襲撃事件や、仏列車内で銃を所持したモロッコ人が取り押さえられた、先日起きたばかりの事件のことを考えて、そうした気持ちが強くなっている。

 とはいえ、不安を抱く人がすべて頑固で偏屈なわけではない。「ジハーディスト(聖戦主義者)」グループの監視を強化する必要があるのは明らかだ。だが、「どうすれば欧州は移住者をもっとうまく同化させることができるか」というより大きな問いへの答えは次の言葉に集約される。

 「彼らを働かせよ」だ。

 この処方箋はロンドンやニューヨーク、バンクーバーでうまくいっている。仕事があれば、若者たちはトラブルに巻き込まれることはない。移住者たちは職場で地元民とうまくやって、その慣習を学ばねばならない。逆もまた同様だ。

 一方、新しくやってきた者たちを遊ばせておく政策は愚作だ。亡命希望者が就労することに対する英国の制限しかり、非熟練労働者を経済的に雇用することができないスウェーデンの厳格な労働法しかりである。欧州が労働市場をより柔軟なものにし、より開放的になれば、現在の難民危機をチャンスに変えることができる。20世紀の米国は繰り返し押し寄せた難民の波にこうして対処した。この時は欧州から米国に逃れた人も多かった。つまり、彼らを受け入れ、稼がせよ、というわけだ。

© 2015 The Economist Newspaper Limited.
Aug. 29, 2015 All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、日経ビジネスがライセンス契約に基づき翻訳したものです。英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。

このコラムについて
The Economist

Economistは約400万人の読者が購読する週刊誌です。
世界中で起こる出来事に対する洞察力ある分析と論説に定評があります。
記事は、「地域」ごとのニュースのほか、「科学・技術」「本・芸術」などで構成されています。
このコラムではEconomistから厳選した記事を選び日本語でお届けします。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/224217/090200026


4. 2015年9月03日 09:41:51 : juKSZ6IYyE
難民は母国が平和になればいつか帰国の途に着くのだろうか?
そうでは無く国籍を得て永住したいと願うのならば
良き国民となる「努力」をするべきだ。

それまでの文化や習慣や宗教や言語を捨て、完全に溶け込む覚悟をすべき、
ルーツがどうのアイデンティティがどうの言ったり
同族コミュニティーを形成したり政治的団体組織を設立すべきでは無い、
「垣根」を作っては必ずどこかで摩擦を起こす。


5. 2015年9月03日 19:05:23 : OO6Zlan35k

EUに押し寄せる大量の移民
 欧州連合(EU)は殺到する移民への対応に追われている。今年15万人以上の移民が押し寄せたハンガリーなど、EUの東端に位置する諸国は特に厳しい状況に直面している。
2015 年 9 月 3 日 13:31 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB12096842380967064583604581209791107604276

コラム:欧州が難民を受け入れるべき理由

Robert Young Pelton

[2日 ロイター] - この夏、小さな船やボートに乗って地中海を渡った難民や移民は25万人に上った。密航業者に手引きされ、壊れかけの漁船に乗せられた難民らは、地中海を北に進むよう指示され、国際航路に入ったところで助けを求める。

シリアやエリトリア、ナイジェリア、エチオピア、ガンビア、ソマリアなどからの難民たちは、先の見えない航海中、命を落とさないことだけを願っている。子どもが生き伸びるよう浮輪を用意する家族もおり、船の最上部に乗るために業者に余計に払う人もいる。船底には「人の重し」として多くが押し込められている。

エジプトやチュニジアで調達された漁船に乗る費用がなければ、手作りのゴムボートで地中海を渡ることになる。ベニヤ板の床でゴム引きのキャンバス地が破れ、岸からわずか数キロ先で海に投げ出されるケースもある。こうした生きるか死ぬかの航海に乗り出すのは、難民たちには苦境から抜け出す安全な方法などないからだ。彼らは海で命を危険にさらし、そして無事に陸地にたどり着いても、そこで待っているのは南欧諸国の反感であることは分かっている。

われわれが目にしているのは、人々がより良い生活を探そうと世界全体を1つの場所として見る国境のグローバル化だ。この見方に賛同する人は少ないかもしれないが、難民危機が浮き彫りにしているのは、各国政府にそれを止めるだけの力がないことだ。

欧州連合(EU)は、難民を受け入れ先に送る手立てを簡単に整えられるだろうが、実際には、難民の命を奪っているシステムではなく、難民を責めている。相次ぐ難民の死が世論の怒りを喚起し、それによって救助活動が行われるようになるが、難民の流入が欧州の社会システムおよび警察システムを圧迫するようになると、今度は反発感情が生まれてくる。政治家たちは姿勢を硬化させ、難民の死がさらに増えるまで壁が築かれ、結局は振り出しに戻るのだ。

端的に言えば、欧州はこれまでも、そしてこれからも、より良い生活を求める人の流れを止めることはできないだろう。であればこそ、現下の状況に人道的かつ合法的、そして迅速に対処すべきだ。

欧州を目指す難民にとって、最も安易であると同時に最も絶望的な移動手段が船だ。海の上でパニック状態の時、助けが見えると多くの人は片側に殺到する。そうなれば船はひっくり返り、船底にいる人や泳げない人は溺れることになる。地中海での日々の救助活動では、彼らの悲鳴が絶えず耳に届く。

筆者が発行人を務めるウェブサイト「MigrantReport.org」では、こうした悲劇を文書や映像で伝えている。溺れた子どもたちの写真は特に胸が痛む。

困窮から逃れようとする人の移動は、アフリカや中東で始まる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、2015年に欧州にたどり着いた難民の63%はシリア人だ。シリア国内と同国周辺の戦争によって難民となった人は900万人で、そのうちの約3割が食料や避難先を海外に求める。しかし2011年3月にシリア内戦が始まって以降、実際に欧州内にとどまることを許されたのは15万人にすぎない。

多くの人は、今年前半に数百人の難民が溺死したとのニュースを知ってショックを受けた。現在、イタリアなど各国海軍と「マイグラント・オフショア・エイドステーション(MOAS)」のような民間団体は、地中海でのパトロールを行っており、海上救助活動は当たり前になった。

筆者が顧問を務めるMOASは、プロの捜索救助チームを使い、「国境なき医師団」とともに難民の救援活動を行っており、これまでに子どもを含む1万人以上の命を救ってきた。また、リビア国内ではドローンを飛ばして危機的状況にある難民を確認し、いち早く彼らに手を差し伸べることができている。

今年に入り、25万人以上が海を渡って欧州にたどり着き、航海中に2000人以上が命を落とした。ここまで多くの難民が海上を漂流しているのは、欧州が難民や移民の大量流入に適切に対処するのを拒んできたからだ。

各種調査によれば、欧州に流入する移民・難民の玄関口となっている南欧では、人口の約80%が、こうした人口流入を望んでいない。北欧の方が受け入れには前向きだ。難民危機に対する有権者の考えが、欧州の「強硬な」政策を形づくっている。そうした空気は、マケドニアでの難民に対する催涙ガス使用や、ハンガリーの首都ブダペストでの難民の駅立ち入り禁止措置などに見ることができる。

難民申請が認められなければ、彼らの行き場所はどこにもない。状況にまったく変化がなく、問題が急速に悪化している以上、解決策を変えるべき時が来ている。今年前半には、昨年1年分の2倍の難民が欧州に到達している。

米国とは違い、欧州は移民に慣れていないため、一部の国は外部からの人口増加がもたらす成長を受け入れるより、内側からゆっくり死んでいくことを選んでいる。難民や移民の流入に最も強硬に反対する国々には、恐ろしい統計的現実がある。ハンガリーやラトビア、ウクライナ、ブルガリアなどは人口が減少し、高齢化が進んでいる。

現在の状況は、欧州から数百万人が海を渡り、米国や豪州やカナダを目指した70年前をほうふつとさせる。移民の波はいつでも恐怖や反感を生み出すが、最終的には新たな国づくりにつながる。

オーストリアでは先週、放置されたトラックの中から移民71人の遺体が発見された。今週に入り、世界の指導者からはようやく、これまでと違った反応が見えるようになった。国連の潘基文事務総長は「思いやりと慈悲心」を訴え、ドイツのメルケル首相は「移動の自由は欧州の基本原則の1つ」だと述べ、難民や移民を擁護した。フランスのバルス首相は、「亡命の権利がいずれの場所においても尊重されるようにするのが、われわれ全員の責任だ」と言明した。

それができないのであれば、移動の自由などは船と一緒に沈めるしかない。

*筆者はジャーナリストで、戦争に関する著書も複数ある。ウェブサイト「MigrantReport.org」の発行人で、民間団体「マイグラント・オフショア・エイドステーション(MOAS)」の戦略アドバイザーも務める。


ブダペスト主要駅で警察が閉鎖解除、難民らが車両に殺到
[ブダペスト 3日 ロイター] - ハンガリーの首都ブダペストで3日、難民や移民が主要鉄道駅であるブダペスト・ケレティ駅に入ろうとするのを阻止していた警察が2日ぶりに閉鎖を解除し人々が車両に殺到した。ロイターのカメラマンによると、入り口や窓から車内に入ったり、子供を押し込もうとする人も多かったという。

ハンガリーと国境を接するオーストリアの警察は、ウィーンからケレティ駅への鉄道は運行していないと述べた。

焦点:株急落で一段と色あせる「中国の夢」 2015年 07月 17日
【中国の視点】IMF:中国の失業率を疑問視、景気悪化も失業率上がらない理由 2015年 07月 15日
コラム:外貨準備取り崩しが招く中国発「量的引き締め」 2015年 08月 28日
http://jp.reuters.com/article/2015/09/03/column-eu-migrant-idJPKCN0R30HY20150903?sp=true




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6. 2015年9月03日 19:07:35 : OO6Zlan35k
ドイツ:難民への攻撃急増
毎日新聞 2015年09月03日 18時44分

 【ブリュッセル斎藤義彦】ドイツ内務省は2日、難民収容施設への放火といった難民への攻撃が今年になってから8月末までに337件に達したと発表した。昨年は同種の事件が1年間で198件だったので、倍増する勢いだ。多くは、ネオナチや極右思想に共鳴する市民による犯行という。

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 内務省の発表によると放火、暴行のほか、人種差別的な扇動などを含む難民への攻撃が今年7、8月に130件以上発生、8月末までに337件に達した。13年は1年間で64件で今年は5倍以上になる。難民流入の急増とともに、攻撃も増えている。難民への攻撃とみられる事件でも、内務省の統計に入っていないものがあると指摘されており、実際の事件数はさらに多い可能性がある。

 報道によると、独北部ザルツヘメンドルフで先月28日、消防士の男(23)ら3人組が難民40人が住む廃校に火炎瓶を投げて放火した。独警察は、3人組を殺人未遂などの疑いで逮捕した。

 先月30日には、独南西部レーバッハの駅にいたシリア人難民の男性(17)が、車で乗り付けた男に殴られて軽傷を負った。今月1日には、独北部ハルベで、難民318人が住む施設を男(28)が催涙スプレーで攻撃、子供を含む35人がのどや目に痛みを訴えて治療を受けた。
http://mainichi.jp/select/news/20150904k0000m030015000c.html

ドイツでの難民登録、8月は過去最高の10万4000人=当局者

[ベルリン 2日 ロイター] - 独バイエルン州当局者は2日、8月のドイツの難民登録数は過去最高の10万4460人だったと明らかにした。このうち約3分の1がバイエルン州で登録されたという。

ドイツは、欧州東南部からの経済移民や中東の内戦を逃れた難民を欧州内で最も多く受け入れている。だが、かつてないほどの大量流入に国内自治体の受け入れ体制が追いつかなくなっている。

バイエルン州当局者によると、今年1─8月にドイツで移民あるいは難民として最初の登録を行った外国人は41万3535人。難民申請には別の手続きが必要になる。
http://jp.reuters.com/article/2015/09/03/europe-migrants-germany-idJPKCN0R30EK20150903


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7. 2015年9月04日 00:32:55 : jXbiWWJBCA
難民受け入れをめぐって東西に分裂するEU

2015年9月4日(金)渡邊 啓貴

 欧州は、中東・アフリカから押し寄せる難民の波に苦悩している。8月下旬にはオーストリアで、難民と見られる71人の死体を積んだトラックが発見された。8月末にも、摘発されたワゴン車に20人ばかりの難民が乗っていた。

 大胆さで話題を呼んだのは命を懸けたドーバー海峡の横断だ。フランス北西部カレー市から、ユーロトンネルを通って英国に密入国する難民が後を絶たない。7月末にはわずか2日間で、海峡横断による密入国が2000件も試みられた。その方法はトラックの幌の上や車両の屋根に飛び乗ったりする危険な行為だ。6月からの2か月半で少なくとも9人の死者が確認されている 

 EU(欧州連合)は9月14日に緊急内相会議を開催する。事態の打開が難しい中、EUが抱える苦悩は深い。

 こうした難民の悲劇を終わらせるために、英仏両国の内相が8月半ばに協議して、トンネルの仏側入口付近に塀の構築、警察官の増員と監視カメラの増設などで合意した

 他方で、東南欧諸国に達する移民も大きな課題となっている。ギリシャのコス島やマケドニア南部の街では、大量に押し寄せた難民たちと現地住民との摩擦が生じている。現地住民が難民に食糧を提供したところ、その周辺に難民が居着いてしまう事例が続発している。治安当局との衝突にまで発展した事例もある。治安当局は催涙ガス弾まで投じて対応した。

拡大、多様化する難民流入

 2011年頃からリビアなど地中海南岸からイタリア・ギリシャなど南欧諸国への密航者が問題になり始めた。欧州でシェンゲン協定(域内移動の自由を保障する協定)に加盟している国の間では、ある加盟国で入国を許可された第三国人は、他の加盟国への入国が自動的に許される仕組みになっている。イタリアから入国した中東・アフリカ諸国の難民がフランスへ大量に流れたことから、フランスは2011年春、イタリア国境からの移民の流入を一時的に停止した。シェンゲン協定廃棄論は極右だけでなく、フランスやスイスで特に強い声となりつつある。

 この春には、アフリカから地中海を渡りギリシャ・イタリアに流入する難民をすし詰めにした船舶が転覆する事故が相次いで、世界が注視するところとなった。4月下旬にリビア沖で起きた転覆事故では900人もの死者が出たといわれる。

 その頃からようやく密航船の取り締まりに本気になったEUは、4月の内相・外相閣僚理事会で10項目の行動計画を採択。救助活動や国境警備の強化や、密航船の捕獲・破壊を決めた。そして難民を各国に割り当てる措置を検討するようになった。しかし6月には、EUが提案する割当数を中欧諸国が受け入れない旨を公言。

 6月末のEU首脳会議は4万人の難民を受け入れること決めたが、割当数についてはいまだに合意はない。各国の自発的な措置に任されている。

 事態が一層深刻化していることは、難民の移動経路が多様化しつつあることに明らかである。難民が密入国する国は依然としてギリシャ・イタリアが最も多い。ギリシャは今年7月までに12万人、イタリアは9万人で昨年のペースを大きく上回っている。

 その一方でハンガリー、スロバキア 、バルト諸国へ密入国する者の数も急速に増えている。地中海南岸ルートの航海の危険が高いことと取締りが厳しくなったことから、この夏、バルカン・ルートの拡大が加速化した。ギリシャ・バルカン地域を抜けてセルビア・ハンガリーに至る道程である。アフリカからの難民が迂回するようになった。加えて、アフガニスタンやパキスタンといったから移民、中でも、このルートを通って欧州に向かうシリアからの移民が拡大している。

 なぜこうしたルートになるかというと、こうした経由国が入国しやすい地域であるからだ。例えば、マケドニア南部のゲブゲリアは難民申請のために3日間の一時滞在を認めている。その間に、次の入国地への手はずを整えることができる。そしてより生活環境の安定している西欧や北欧の先進国へと流れていくのである。

反発する中・東欧諸国

 割当制などEUが定めた統一的な対応について、特に中・東欧加盟国が強い反発を示している。旧東側陣営だった新加盟国には、こうした大量難民の発生の原因を作ったのは、西・北欧先進各国だという思いがもともとある。

 難民の多くはシリア、イラク、アフガニスタン、エリトリア、リビア、ソマリアなどの出身である。国内紛争が激化する中、政治・経済難民と化した。西欧諸国が「アラブの春」が起きた際に「民主勢力」を安易に支援し、革命を煽っておきながら、その後、事態を効果的に収拾することができなかったことや、リビアやイラクに対して展望のない軍事介入を行ったことが、治安の悪化と社会不安を増幅し難民を生んだ。

 西欧先進国流の人道主義が成果を上げず、格差をもたらす構図は、「文明を伝搬する」という大義名分の下で植民地政策を進めていた時以来、近代の歴史が繰り返してきたことである。

 どうしてそのツケを自分たちが払わねばならないのか――というのが中・東欧加盟国の言い分である。難民は確かに海路・陸路を通じて中・東欧諸国に渡ってくるが、彼らはそこに定住するつもりはない。それなのに、EUは難民割当制を導入して有無を言わせず、受け入れを中・東欧諸国に押し付けてくる。これでは、ソ連のコミュニズム体制のくびきからせっかく逃れたというのに、今度はEUの支配に屈せよと迫られることになる。

 中・東南欧でEUに対する反発が強いもう一つの理由は、イスラム教徒を早くから受け入れている西欧諸国に比べると、イスラム社会に対する免疫がないことである。難民たちも生活基盤を整えにくい環境であるので、定住を希望する者は少ない。

 EUに対して、今年7月だけで10万7500人の難民申請があった。これは昨年同期の3倍である。ハンガリーには今年になって12万人の申請がすでにあった。セルビアとの国境に鉄条網を張り、監視強化に神経質になっている。ドイツが最多数の難民(43%)を受け入れていることは知られているが、その一方でポーランド・チェコ・スロバキア・ルーマニア・ブルガリア・バルト3国が受け入れた難民はわずか6000人と見られている。

 ポーランド・チェコ・スロバキアなどの世論調査によると、60〜70%の人々が難民流入に反対している。チェコ国会議員の一人は、「自分たちは長い間同質性の高い社会であった。異なった人種と文化になれていない」と語った。それに対して「あなたは排外主義者か」と質問されて、「わたしたちはより注意深いだけだ」と反発した。

西・北欧諸国は難民にとって理想の先進国

 大量の移民が最終滞在地として目指すのは、生活条件の良いドイツやスウェーデンなどの西・北欧である。彼らは南欧諸国から北上しようとする。一部の難民は、英独などでは住居を保障され、生活費補助などを受けることができる。英国では「週に50ユーロの生活扶助」がある。こうした話が、まるですべての難民が対象であるかのように誇大に伝えられ、難民の「期待」を膨らませている。

 ドイツでは今年だけで年間75万人の難民申請者が予測されている。92年の44万人を超える新記録となることは間違いない。特にドイツはアルバニア・セルビアなどのバルカン・ルートからの難民受け入れに寛容と言われている。

 しかし、西・北欧諸国も、いつまでも受け入れを続けられるわけではない。8月にキャメロン英首相がユーロトンネルから流入しようとする大量の難民を「(昆虫などの)群れ」に例えて波紋を呼んだ。極右UKIP(独立党)の勢いが強まり、EU残留を問う国民投票を2017年末までに行なうことを公約する現政権としては、難民に対して弱気の対応はできない。密入国を止めるためのフェンスや治安強化のための予算を拠出して対応しようとしている。

 英国の方針は、オランド仏政権の姿勢とは異なる。仏政権は人道主義を重視しており、難民の管理に甘い。8月最後の週末にバルス仏首相は、「人道と責任」を強調、難民に対する手厚い保護を主張した。

解決を模索するEU

 国連難民高等弁務官事務所の記録では、1日当りの増える戦争難民の数は4〜5万人に上るとされる。これ5年前の4倍にあたる。これに対して、復興した先住国へ帰国する者の数は大きく後退している。この数は昨年、年間12万6000人。10年前は年間100万人だった。危険な地域が急速に増えていることを表している。

 英国労働党で次期党首候補の一人である影の内相クーパーは、欧州を超えた広い国際的枠組みで難民問題を解決すべきだと主張する 。カレー難民問題はEUの枠を超えて国連に事態の収拾を任せるべきだと提案した(英ザ・ガーディアン 8月11日付)。たしかに受け入れ割当が各国の自主性に任されている現段階でEUにできることは限られている。しかしEUは当面の対策は講じなければならない。その責任がある。

 EUにおいて議論されているのは、全欧難民登録センターの創設、不法移民の早期送還などである。それに加えて、正当な亡命難民に対する正規滞在許可の発行、密航業者を撲滅するための援助(EUへの経路となっている諸国向け)なども検討されている。EUの対応能力は確かにかつて程強くはないが、責任を放棄できるわけではない。EUは高い失業率と成長率の鈍化を理由に移民政策に消極的になるのではなく、欧州統合を積極的に進めていく中で移民を吸収していくべきだと、いう意見も強い。

 いずれにせよ、西欧諸国による移民の受け入れは、EUレベルだけで解決できる問題ではなさそうだ。しかし、アラブ諸国の論調にあるように、西欧諸国が責任を持って解決すべだと言う見方は強い。

渡邊 啓貴(わたなべ・ひろたか)
東京外国語大学教授。国際関係研究所所長
1954年生まれ。同大学外国語学部フランス語学科卒業。同大学院地域研究科修士課程および慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。
パリ第1大学大学院博士課程修了。パリ高等研究院・リヨン高等師範大学院客員教授、ジョージ・ワシントン大学シグールセンター客員教授などを歴任。
近著に『シャルル・ドゴール 民主主義の中のリーダーシップへの苦闘』


このコラムについて
ニュースを斬る

日々、生み出される膨大なニュース。その本質と意味するところは何か。そこから何を学び取るべきなのか――。本コラムでは、日経ビジネス編集部が選んだ注目のニュースを、その道のプロフェッショナルである執筆陣が独自の視点で鋭く解説。ニュースの裏側に潜む意外な事実、一歩踏み込んだ読み筋を引き出します。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/090200077/


8. 2015年9月04日 11:17:04 : Cur0RCSFcE
 これは、先進国に共通する頭の痛い問題だ。
後進国の無教養な難民が大挙してドイツやその他のヨーロッパ諸国に押し寄せると、
一気に社会は乱れ、彼らを攻撃するファシズムを礼賛する連中が力を持ち、民主主義を否定するようになる。難民を受け入れた国は、徹底した管理のもとで難民に社会人としての常識を取得する教育を施してから定住を認めるようにしなければならない。
日本でも、中国やその他の国からの不法滞在者が増え、団地やアパートが彼らに乗っ取られた状態となってきた。そこでは、彼ら無教養で未開人の不法なゴミ捨て、マナーとモラルの低下で日本人が逃げ出した結果、警察も手を出せない中国の工作員やスパイが横行する天国となっている。

9. 2015年9月06日 10:27:41 : jmQgcLPEPo
>>8

変な日本人も多い
それよりは外国人のほうがましと言う人もいる。



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