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(回答先: NY原油市場 6年5か月ぶりの安値水準:WTI先物価格41ドル台 投稿者 あっしら 日時 2015 年 8 月 14 日 09:16:59)
サウジ、8年ぶり国債発行 原油安が財政圧迫
UAEなど、補助金削減も
【ドバイ=久門武史】世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアが2007年以来8年ぶりの国債発行に踏み切った。昨年来の原油安が財政を圧迫し財政赤字に陥っていることに対応する。湾岸産油国ではアラブ首長国連邦(UAE)がガソリンの補助金などを撤廃したほか、クウェートやバーレーンも財政改革に乗り出すなど、原油安の影響が広がっている。
原油相場が軟調な中、サウジは高水準の原油生産を続けている
(サウジ東部の製油所)=AP
サウジ財務省は11日、200億リヤル(約6600億円)の「政府開発債」を発行し、国内の民間金融機関などに割り当てたと発表した。今回発行したのは5年債(利回り1.92%)、7年債(2.34%)、10年債(2.65%)の3種類。
財務省は6月に政府系機関に150億リヤル分を割り当てたことも明らかにしており、年内にさらに追加発行する公算が大きい。ロイター通信は同国が15年に計1000億〜2000億リヤルの国債を発行するとの観測を伝えた。
輸出収入の8割以上を原油・石油関連製品に頼るサウジは、15年当初予算で4年ぶりの赤字予算を組んだ。長引く原油安が財政を直撃し、国際通貨基金(IMF)は、15年のサウジの財政赤字が国内総生産(GDP)比20%前後に達すると予測している。
サウジには原油相場が高値で推移していた間の「貯金」が潤沢にある。原油安への耐久力はベネズエラやイランといった産油国に比べて高いが、準備資産を取り崩してしのいでいるのは明らかだ。サウジ通貨庁によると6月の準備資産残高は約2兆5千億リヤルと、10カ月で10%減った。
サウジの財政には、内戦状態に陥った隣国イエメンへの軍事介入の戦費ものしかかっている。サウジは3月からイエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ」への空爆を継続。イエメンの混乱が収まる兆しがなく、軍事介入は泥沼化している。
過激派組織「イスラム国」(IS)への空爆参加などの余波で、政府は国内の治安対策でも支出増を余儀なくされているもようだ。6日、サウジ南西部アブハのモスク(イスラム教礼拝所)で15人が死亡する自爆テロがあり、ISが犯行声明を出した。東部州でISが関与したとみられる自爆テロが5月に2件あったばかりで、ムハンマド皇太子(内相)は「テロ行為が治安要員の勇気をくじくことはない」と対策強化を強調した。
原油安への対応で隣国のUAEは1日、国内向けのガソリンや軽油への補助金を撤廃。UAE紙は同国が付加価値税の導入を計画していると伝えた。クウェートやバーレーンも燃料補助金の削減を検討している。
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原油価格、上値重く イラン産復帰へ、供給過剰続く恐れ
【ドバイ=久門武史】原油価格は7月から再び下げ足を速めている。大消費国である中国の経済に減速懸念が強まる一方、サウジアラビアなどが高水準の生産を継続。イラン核問題の決着で、同国産原油も市場に復帰する見通しになった。需給の緩みが解消される気配は乏しく、相場は上値が重い展開が続いている。
国際エネルギー機関(IEA)は12日に発表した月報で、世界の原油需要が過去5年で最速のペースで拡大していると指摘した。しかし供給の伸びはそれを上回っており「供給過剰は2016年前半まで続く」と予測した。
国際指標の北海ブレント原油は1バレル50ドル前後と、同115ドル台だった昨年6月の半値以下の水準にある。
石油輸出国機構(OPEC)に加盟するサウジやイラクは、原油安にもかかわらず高水準の生産を続けている。OPECが11日に発表した月報によると、加盟国の7月の生産量は日量3151万バレルと生産目標の3千万バレルを大幅に上回った。
イラン核協議が7月14日に最終合意に達したことで、イランの原油輸出が増えるとの観測も強まる。制裁が解けるのはイランの核開発縮小を確認した後だが、同国のザンギャネ石油相は輸出量が「制裁解除直後に日量50万バレル増える」と強調している。
[日経新聞8月14日朝刊P.6]
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