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ロンドン(CNNMoney) 世界2位の原油生産国であるロシアの石油企業最大手ロスネフチの首脳は8日までに、同国は近く燃料不足に直面する可能性があると警告した。2017年までに年間約500万トンのガソリン不足に遭遇すると予測した。
ロシアのエネルギー省によると、同国のガソリン生産量は14年に約3800万トンだった。ガソリン価格は今年上半期で6.3%上昇した。
燃料不足が発生しかねない背景には、新たな税制、国内経済の疲弊やウクライナ危機に伴う欧米諸国の経済制裁などロシアの石油精製業界に打撃を与えている様々な要因がある。
ロシアの地元メディアによると、ロスネフチ首脳はプーチン大統領に宛てた書簡で、石油精製業界への投資や事業の効率性を助長させる政策的な対策を要請した。
ロシアでは今年1月、原油輸出コストを安くし、石油精製品の輸出業者ら向けの税金を増やす新たな税制が導入されていた。しかし、結果的に国内の精製業者にとって原油確保がより割高になり、それだけ収入が減る副作用が生まれていた。
原油輸出はロシア経済の基幹産業だが、原油価格は昨年6月の1バレル当たり約107米ドルが現在は約44ドルに激減している。ロシアの石油精製産業にとって外国技術の利用は必要不可欠となっているが、欧米諸国の経済制裁でこれらの技術導入も阻まれている。
http://www.cnn.co.jp/business/35068600.html?tag=top;topStories
プーチンはこれまでの15年に渡りロシアの最高権力者でありつつけてきたが、その間、ロシアの基幹産業となるべき輸出産業はほとんど発展してこなかった。ロシアが今の決して裕福とはいえない経済レベルでいられるのは原油輸出に頼り切っているからであるが、その肝心の原油価格が米国の金融緩和の手仕舞いで暴落している。無為無策のプーチンではロシアの経済発展は望むべくもない。
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