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タリバン、新指導者選出 序列2位のマンスール師
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/269.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 7 月 31 日 07:16:43: Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: “オマル師は2年前に死亡” アフガン政府が発表:パキスタン・カラチの病院で:大元の情報源は英国MI6らしい 投稿者 あっしら 日時 2015 年 7 月 30 日 16:25:36)


タリバン、新指導者選出 序列2位のマンスール師

 【ニューデリー=黒沼勇史】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは30日開いた指導者評議会で、序列2位だったアフタル・マンスール師を新たな最高指導者に選出した。タリバン幹部が明らかにした。

 従来の最高指導者オマル師が2年前に死亡していたことが29日に公になり、評議会が対応を急いだようだ。

 マンスール師は指導部内で相対的に穏健派に属し、所在不明だったオマル師に代わり事実上のトップを担ってきた。アフガン政府との和平協議を推進する一方、タリバン内部では主要人事を縁故主義で決めるなど批判も多い。オマル師の後ろ盾を名実ともに失った今、求心力の維持は難しくなっている。

 30日の評議会では主戦派のハッカニ氏も副指導者に選出した。オマル師の長男ヤクーブ氏を推す一部主戦派が評議会に出席しなかったとの情報もあり、内部分裂の様相が強まっている。

 一方、パキスタン外務省は30日、アフガン政府とタリバンの間で31日に予定されていた和平協議を延期すると発表した。協議はパキスタン政府が仲介し同国国内で開く予定だった。

 「オマル師の死亡情報とその結果の不透明感、タリバン指導部からの依頼」を協議延期の理由に挙げている。

[日経新聞7月31日朝刊P.6]

 

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コメント
 
1. 2015年8月05日 18:47:58 : nJF6kGWndY

ISに追い風だな

タリバン内部で権力闘争、ISに走る戦闘員も オマル師の死で

By MARGHERITA STANCATI AND HABIB KHAN TOTAKHIL
2015 年 8 月 5 日 17:46 JST

 【カブール】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバン内部で権力闘争が起きている。最高指導者ムラー・ムハンマド・オマル師の死を受けたもので、末端の戦闘員らは混乱し、一部が過激派組織「イスラム国(IS)」に流出するとの不安が浮上している。

 先週になって確実な情報が明かされるまで、オマル師の死を知っていたのはタリバン内部でも数人にすぎなかった。死亡を最初に発表したのはアフガニスタン政府で、翌日にタリバンがそれを追認した。アフガン政府によると、オマル師は2013年4月に死亡していたという。それ以降も数年間、タリバン指導部はオマル師の名の下で命令や声明を出し続けていた。

 ここにきて、隠し続けてきた代償が表面化し始めている。

 アフガン東部ホースト州に駐在するタリバンの指揮官は「一般戦闘員の大半は指導者にだまされたと感じている」とし、「われわれには隠されてきた。今は誰に従えばいいか分からない」と話した。

 この指揮官は「上級幹部の間でのもめ事が戦闘員の士気を一段と低下させている」と指摘。また、戦闘員の多くが14年間におよぶ戦闘で疲弊していると言う。

 タリバン指導部の分裂により、ISがアフガンでさらに勢いを増す可能性がある。これまでISはアフガンで限定的な勢力しか持たなかったが、今年に入ってからタリバンに不満を持つ一部メンバーを勧誘するキャンペーンを立ち上げるなど、アフガンに足がかりを築く動きを加速させてきた。

 米国の当局者は状況を注意深く監視している。

 アフガンのタリバンはISほど過激ではないと考えられている。タリバンの目的はアフガン内で権力を取り戻すことに限られ、「グローバル・ジハード(地球的規模での聖戦)」を仕掛けることではない。

 海外のある外交官は、「かつてはオマル師に忠誠であるべきという道徳的義務があったが、これはなくなった」と指摘。オマル師の死が「ISへの逃亡を加速させるだろう」と語った。

 アフガンの安全保障当局者によると、伝統的にタリバンの牙城となっている同国南部は最近、比較的平温だという。戦闘の大半は北部や東部で起こっているが、これらはイスラム武装組織ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)およびISの系列組織が仕掛けた戦闘である場合がほとんどだ。

 精神的支柱としてあがめられていたオマル師の存在と神聖さが、長年タリバンの結束を維持してきた。この結束を持って、タリバンは米国主導の国際有志連合軍やアフガン国内の連合軍パートナーに攻撃を加えてきたのだ。ただ、タリバンが先週にオマル師の死を認めたことや、オマル師の後継者争いが表面化したことで、アフガン政府との和平協議の可能性で意見が割れているタリバン内部の動きが試されている。
 


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