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ギリシャ議会 構造改革案を採決へ:問題の先送りでしかなく今後も繰り返されるギリシャ危機とさらに混迷を深めるギリシャ政治
http://www.asyura2.com/15/kokusai11/msg/187.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 7 月 11 日 13:42:27: Mo7ApAlflbQ6s
 


ギリシャ議会 構造改革案を採決へ[NHK]
7月11日 6時29分

ギリシャ議会は、チプラス政権が金融支援を受ける前提としてEU=ヨーロッパ連合に提出した構造改革案について、まもなく採決を行う見通しで、EU側との協議で支援の再開に向けて道が開けるのかが焦点です。

ギリシャのチプラス首相は10日、議会に対して、EU側に提出した構造改革案を承認し、政府に交渉の権限を一任するよう求めました。

ギリシャ政府は3年間で535億ユーロ(日本円で7兆1000億円余り)の金融支援を求める考えで、その前提となる構造改革案に、EUが求めてきた年金の支給開始年齢の引き上げや、付加価値税の税率の一部引き上げなどを盛り込みました。

議会では日本時間の午前6時前から本会議が始まり、チプラス首相は「この国の将来のために交渉を続けており、ギリシャがユーロ圏から離脱するのを避けるため、政治的決断をした」と述べて、緊縮策を改革案に盛り込んだことに理解を求めました。

ギリシャでは国民投票で6割を超える国民が緊縮策に反対の意思を示しただけに、一部の議員からは緊縮策に批判の声も上がっていますが、改革案は野党の支持も得て、まもなく承認される見通しとなっています。

改革案が承認されればEUなどによるギリシャへの支援再開に向けて道が開けるとの期待が高まっていますが、ギリシャ政府は11日のユーロ圏財務相会議や翌日のEU首脳会議で債務の削減など負担の軽減措置も求めるものとみられ、協議の行方はなお予断を許さない状況です。


首都で市民が抗議集会

ギリシャの首都アテネでは、年金の削減などが盛り込まれた政府の構造改革案を批判する市民が抗議集会を開き、チプラス首相に緊縮策をやめるという約束を守るよう批判の声を上げました。

アテネ中心部の議会の前では、10日夜、チプラス政権がEU側に提出した構造改革案に反対する集会が開かれ、主催者側の発表で1万5000人を超える人が参加しました。

参加した人たちは、「緊縮策に反対」と書かれた横断幕や旗を掲げたり、シュプレヒコールを上げたりしながら隊列を組んで行進していましたが、一部が警備に当たっていた警察官にペットボトルを投げつけるなどしたため、警察ともみ合いになる一幕もありました。

参加した男性は「今回の構造改革案にはがっかりしました。チプラス首相は緊縮策をやめると言っていたのに、うそつきだと思います」とチプラス首相を厳しく批判しました。また、別の男性は「年金の削減や増税など、改革案には納得がいきません。チプラス首相には今後もEU側にしっかり主張してほしい」と話し、ギリシャ側の言い分を伝えてもらうよう期待を示していました。


資産守ろうと宝飾品買い求める市民も

ギリシャでは、金融支援を巡るEU側との協議が不調に終わるのではないかという懸念や、合意に至っても資本規制が続くのではとの不安から、資産を守ろうと宝飾品を買い求める市民が相次いでいます。

このうち、アテネにある宝飾店では、銀行に資本規制が導入されて以降、投資目的の客が増え、日本円で150万円以上の高額の商品が売れているということです。

預金の引き出しが制限されていることからクレジットカードでの支払いも多く、この店の売り上げは資本規制の導入前と比べ、30%程度伸びているということです。

今月5日の国民投票以降は特に客が増えていて、この店のオーナーのジョージ・パパレクシスさんは「固定客ではなく、安全な投資先を探している人たちが訪れています。価格が安定し、転売もしやすい金やダイヤモンドを好んで買っていきます」と話しています。

ギリシャでは、金融支援が得られなければ銀行の資金繰りが行き詰まり、預金が保護されないのではないかという懸念や、EU側と合意しても資本規制が直ちに解除されるかどうか分からないという不安が広がるなか、高級車や高級時計などの売れ行きも伸びているということです。


EU副委員長「協議開始のよい土台」

EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会のドムブロフスキス副委員長はNHKとのインタビューに対し、「改革案は、新たな金融支援に向けた協議を始めるうえでよい土台になる」と述べ、EUとしては前向きに評価していることを明らかにしました。

ただ、ギリシャ側が求めている支援の規模については「ここ2〜3週間でギリシャの経済状況がさらに悪化したことを考えると、ギリシャの試算よりも膨らむ可能性がある」と述べて、IMFなどとともに支援額を査定し、11日に開かれるユーロ圏財務相会議までに各国に提示する方針を示しました。

ギリシャ側は協議の中で、債務の削減などを求めるとみられていますが、ドムブロフスキス副委員長は「ユーロ圏各国は2012年にも融資の返済期限の延長など債務の再編で合意しており、再び同様の議論が行われると思う」と述べ、最大の支援国ドイツが批判的な姿勢を示すなか、慎重な議論になるとの見通しを示しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150711/k10010147071000.html

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ギリシャ議会 構造改革案を賛成多数で承認[NHK]
7月11日 9時46分

ギリシャ政府が金融支援を受ける前提としてEU=ヨーロッパ連合に提出した構造改革案について、ギリシャ議会は賛成多数で承認し、今後、ギリシャとEU側との協議で支援の再開に向けて道が開かれるのか注目されます。

チプラス首相がEU側に提出した構造改革案を巡り、ギリシャ議会は10日、改革案を承認し交渉の権限を一任するかどうか審議を行いました。

ギリシャ政府は、EU側から3年間で535億ユーロ(日本円で7兆1000億円余り)の金融支援を受ける代わりに、年金の支給開始年齢の引き上げや、付加価値税の税率の一部引き上げなどを盛り込んだ改革案を提出しています。

議会でチプラス首相は「国民投票の結果、EU側との交渉を優位に進めている。私はギリシャがユーロ圏から離脱するのを避けるため、政治的決断をした」と述べて、方針を転換して構造改革案に緊縮策を盛り込んだことに理解を求めました。ギリシャでは国民投票で、6割を超える国民が緊縮策に反対の意思を示しただけに、与党の一部の議員からは批判の声も上がりましたが、採決の結果、野党の支持も得て、賛成多数で承認されました。

改革案の承認でEUなどによるギリシャへの支援再開に向けて道が開かれるのではないかとの期待もでていますが、ギリシャ政府は11日のユーロ圏財務相会議や翌日のEU首脳会議で債務の削減など負担の軽減措置も求めるものとみられ、協議の行方はなお予断を許さない状況です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150711/k10010147141000.html

 

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