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(回答先: 米軍 シリアでの作戦でイスラム国(IS)に関する貴重な情報を入手…しかし諜報機関はすでにそれを知っていた 投稿者 あっしら 日時 2015 年 6 月 14 日 01:17:16)
米、対「イスラム国」で3つの誤算 戦力逐次投入/低い士気/宗派対立 戦略に手詰まり感も
【ワシントン=川合智之】過激派組織「イスラム国」(IS)に対するオバマ米政権の戦略が揺れている。イラク兵への軍事支援でISを掃討する方針を掲げたものの、3つの誤算がオバマ大統領の目算を狂わせた。オバマ氏は10日、最大450人の米兵を増派することを承認したが手詰まり感も漂う。
「最終的にはISをラマディから追い出す」。アーネスト米大統領報道官は10日、イラクに米兵を最大450人増派する狙いを説明した。ISが5月に制圧した中西部アンバル州の要衝ラマディの奪還が目標だ。
昨年6月、オバマ氏はISが首都バグダッドに迫ったことを受け、イラク兵訓練のため米軍事顧問団を300人派遣すると表明した。誤算だったのは戦力の「逐次投入」(野党・共和党のマケイン上院軍事委員長)を迫られたことだ。
オバマ氏は昨年8月に空爆を始め、同11月には米兵1500人の増派を決定。今回の増派で3550人規模となる。マケイン氏は逐次投入について「包括的戦略がない」と批判し、数千人規模の米地上部隊を派兵するよう主張する。
2つ目の誤算はイラク兵の士気が上がらないことだ。ラマディ陥落時には1万人のイラク兵が米軍提供の装備を放置して逃げたという。カーター米国防長官は5月「訓練や装備は与えられるが、戦意は与えられない」とイラク兵を批判した。
第3の誤算は宗派対立だ。イラクのアバディ首相はイラク治安部隊の大敗を受け、イスラム教シーア派民兵に協力を求めた。ただアンバル州はスンニ派住民が多く、ラマディを奪還してもシーア派民兵と対立しかねない。
シーア派を国教とするイランが民兵を支援しているとされ、イランの影響力強化を懸念する米国は民兵投入に慎重だ。米は今回の増派でまずスンニ派部族から兵士を勧誘し、イラク治安部隊との仲立ちをする考えだが、実際の任務開始は「6〜8週間後」(米国防総省)。スンニ派勢力の訓練が終わり実戦投入できる時期は当面見通せない。
[日経新聞6月12日朝刊P.7]
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