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日本がリビアの二の舞にならないために
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/821.html
投稿者 taked4700 日時 2015 年 6 月 06 日 09:41:13: 9XFNe/BiX575U
 

blogs.yahoo.co.jp/taked4700/12967680.html
日本がリビアの二の舞にならないために

 ニューズウィークの6・2号の35ページに「地中海の密航船をなくすカギはリビアに」という記事が載っています。「カダフィ政権崩壊後にリビアが陥った混乱は、シリアやイラクの情勢ほど注目されていない。しかし事態は深刻だ。リビアには今、2つの政府がある。1つは国際的に承認された暫定政権だが、首都トリポリを掌握するのはイスラム主義勢力『リビアの夜明け』が樹立した政権だ。暫定政権は北東部の港湾都市トブルクに追い込まれ、イスラム勢力掃討作戦を率いる退役将軍のハリファ・ハフタルが支配力を強めている。加えて、多くの軍閥が全土に割拠。無政府状態に乗じて、テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)系の組織など過激派も勢力を広げている。こうした状態で密航ブローカーがはびこり、漁船やゴムボートに難民を乗せ、金品を強奪し、肉体的な虐待を加えているのだ。」と書かれています。

 リビアからの難民が密航船で地中海に出て、難破したりしているのは事実なので、リビア国内の混乱が相当にひどい状態であるのはこの記事のとおりでしょう。

 ただ、上の引用に続いて「ムアマル・カダフィは失脚前の数年間、欧米諸国に友好的な態度を取り、食糧援助などの見返りを得ていた。おかげでヨーロッパへの難民流出を防げた。」と言う記述は明確なウソであり、典型的な情報操作です。

 リビアはサウジアラビアなどと同じく原油産出国であり、リビア産の原油は軽質油でとても高品質です。そのため、カダフィが中心となった自由将校団による1969年の革命以来、原油の輸出代金を使って相当な福祉国家となっていたのです。医療や教育はほぼ無料。結婚すれば住居を、就農すれば農地を、国家が無償で用意するという政策が行われていました。

 2011年のカダフィ政権に反対する動きが出てきた後、リビア国内から国外へ避難するための海外労働者が空港などに多人数殺到しているところの報道がありましたが、リビア国民は特に働かなくても国家が生活の面倒を見てくれるため、役得のある公務員になれなければそのまま失業することを選ぶということがごく普通に行われていたのです。つまり、額に汗して働くことは海外出稼ぎ労働者に任せ、自国民は国家の原油収入に頼って生きるという環境であったのです。中東産油国の多くはほぼ同じような状況であり、レンティア国家と呼ばれています。中東産油国の中でも、リビア産原油は高品質で高値で輸出が出来たので、カダフィ大佐は、その資金を使って砂漠の緑地化を計画したり、アフリカ諸国の統一機構を作ろうとしていました。

 カダフィ大佐は40年以上政権に付いていましたが、その間、なんどか、退任しようとしています。リビア国民が自分に頼り、自立しようとしないからだという理由です。しかし、周囲から頼られ、祭り上げられて、結局政権に付き続けたのです。そして、2011年、唐突に始まったアラブの春で一気に政権を追われ、最後には無残に虐殺されてしまったわけです。

 表向き、リビアの革命は、カダフィ大佐の出身地とその他の地域の間の対立が原因であったと言われています。多分、確かに、そういった面はあったでしょうが、決定的な理由は違うはずです。

 反体制派の動きが表面化した後、カダフィ政権は空爆を実施します。それが、独裁カダフィ政権が自国民を虐殺していると国際的に報道されたのですが、単にデモをするだけの一般市民に空爆をすることはどんな独裁者もやるはずがありません。明らかに国際的な評判を落とすからです。

 911のアメリカ同時テロ後、カダフィ政権が自ら大量破壊兵器の開発を取りやめることを宣言したことから分かるように、カダフィ政権は相当に対外関係に気を使っていたのです。そういった気遣いの原因は、複数回に渡る暗殺やクーデターの未遂があったことや、1986年のアメリカによるリビア空爆でカダフィ大佐は養女を亡くしたこと、1988年の米パンナム機爆破事件(ロッカビー事件)がリビアによるテロだされたことや、それを理由に経済制裁が行われたことなどがあります。特に、ロッカビー事件は明確な証拠、少なくともカダフィ大佐が係ったという証拠は全くなく、実際、1999年から2003年にロッカビー事件の犠牲者にリビア政府が賠償金を支払ったときも、経済制裁を取りやめさせ、国際社会で普通に経済活動をするための挨拶料、「国際社会復帰のためのライセンス料」とされていました。ちなみに、2003年には「リビア政府が補償金総額27億ドル、犠牲者1人当たり1000万ドル(約12億円)の支払いを開始した」ということで、「英国などは、少しでも早く最終段階の支払いにまで持ち込みたくて、かなり焦っている感じすらあるのですが、しかし2001年に、170人分として総額3100万ドルを受け取って落着させたフランスは、英米が1人分1000万ドルという数字で決着したことで不満が爆発し、現在リビアと再交渉中であると伝わっています。」こういった状況ですから、ニューズウィークの記事の「ムアマル・カダフィは失脚前の数年間、欧米諸国に友好的な態度を取り、食糧援助などの見返りを得ていた。おかげでヨーロッパへの難民流出を防げた。」という部分は全く事実とは違う、明らかな情報操作のためのウソ記事、デマ記事であるのです。

 では、2011年のアラブの春で、なぜカダフィ政権は空爆をやったのか。理由は多分2つあります。現実に反政府勢力の中に強力な武器を使う勢力がいて、通常の警察活動では対処できなかったこと。そして、政権内部に強硬な手段を取らないとやられてしまうと主張して空爆実施へ誘導する勢力がいたことです。

 アフリカの国々での内戦やユーゴスラビアでの内戦、中東諸国での戦争などで、その原因として民族対立、宗派対立、部族対立などが指摘されますが、ほぼそのすべてで以前はごく普通に平和共存が出来ていたのです。つまり、対立を演出し、内戦を誘導する勢力がいたということです。

 リビアは第二次大戦前はイタリアの植民地であり、大戦後はフランスとイギリスの委任統治領でした。当然、権力者であるフランス・イギリスの当局者と関係の深い人々が多数国内に存在し、彼らが結局、カダフィ政権打倒に動いたことがリビア混乱の原因です。

 当然、こういった人々自身、リビアの混乱がここまでになるとは予測していたはずがなく、2011年の反政府の動きを担った人々の大部分は後悔をしているでしょう。

 翻って、日本もアラブの春の時期のリビアと同じような条件が整いつつあります。自分自身の本来の良心に基づいて動くことのできない人々の大量増加です。基本的には終戦時に戦争責任を誤魔化した人々がおおもとに居たのですが、現在は、主に高校入試から始まる入試不正、試験不正に関わった人々が非常に多数存在していて、彼らが全体像を理解しないまま動かされているのです。

 マスコミや政府機関が真実を認めず、ウソを公表する状況も常態化しつつあります。日本で軍事革命が行われる可能性はほぼありませんが、それと同等程度の影響がある原発事故や自然災害が起こることは十分にあり得離ることで、リビア同様、今後、国外脱出のために船で朝鮮半島や中国を目指す人々が大量に出るという事態になる可能性はかなりあると思います。

 そうさせないためには、少なくとも現状の入試不正・試験不正を止めることが必要ですし、責任を問うことはしないにしても、できれば過去そういった状態が続いていたと言うこともきちんと認めることです。他に何か手があるのでしょうか??
2015年6月6日09時00分 武田信弘   

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コメント
 
1. 2015年6月06日 16:19:47 : G9pRncd5P6
イデオロギーに動機付けられた「真実」のでっち上げ リビア人民の勝利?リビア戦争の10大神話
http://www.jimmin.com/htmldoc/142707.htm
マキシミリアンC. フォート(カナダのコンコルディア大学社会学・文化人類学部準教授)
『カウンターパンチ』2011年8月31日  (翻訳/脇浜義明)

(以下その一部を引用)

2.カダフィが「自国民を爆撃している」という神話
飛行禁止区域を急遽設置した理由の一つは、カダフィが空軍を使って「自国民」を爆撃するのを防止するためだったことを思い出そう ― 「自国民」、これはイラクでサダム・フセインを悪魔化するときにも何度も使われた言葉であった。2月21日、反乱勢力が初めて「ジェノサイド」が生じる「警鐘」を鳴らしたとき、アルジャジーラもBBCも、カダフィが抗議する国民を弾圧するために空軍を展開させたと報道した ― BBCの報道では、「空軍戦闘機が街頭で抗議する人々に機銃掃射するのを見たという目撃者(複数)いる」とあった。しかし、3月1日米国防総省の記者会見である記者が「彼(カダフィ)が空軍を使って本当に自国民を爆撃したという証拠があるのですか。そういううわさと報道はありますが、確認をしたのですか。もし確認をされたのなら、その規模はどの程度だったのですか」と質問をした。それに対し、ロバート・ゲイツ国防長官は「空爆の新聞報道は読んだが、事実かどうかの確認はとれていない」と答え、マレン提督も「長官のおっしゃるとおりで、我われは確認していません」と補強した。

他にも、カダフィが非武装抗議者集団にヘリコプター機銃掃射を浴びせたといううわさもあったが、これはまったく事実無根で、単なるうわさを事件にでっち上げたのある。こういうでっち上げが必要だった。カダフィのリビア上空域支配力を無力化するために外国軍の介入が絶対必要だったからだ。カダフィ空軍残虐行為という神話がNATO軍に介入口実を与え、介入した外国軍は「民間人保護」という表向きの役割をはるかに越える軍事行動を行ったのである。

ニューヨーク・タイムズのディヴィド・カーパトリック記者は3月21日という早い段階で、「反乱勢力には、プロパガンダ作りで事実に忠実になろうとする気持ちが感じられない。ありもしない戦闘勝利を宣言したり、カダフィ軍の手に落ちた町でまだ戦っていると主張したり、カダフィの野蛮な行為を大きく誇張してばら撒いている」ことを発見した。この大きく誇張されたカダフィの野蛮な行為こそが、リビア情勢に関する帝国主義的民間伝承となって伝播、西側の軍事介入を容易にした。ベンガジに群がっている報道陣は民間伝承に疑問を抱いて調べようともせず、自分たちをもてなしてくれるホスト(反乱勢力)の機嫌を損ねないようにするのみであった。

(引用終了)


2. taked4700 2015年6月06日 20:48:48 : 9XFNe/BiX575U : b8Bal0sFBI
>>01

良いコメントをありがとうございました。

カダフィ大佐も浮かばれるでしょう。

記事中で触れたように、最近、明らかな情報操作をやっている結構有名なマスコミの論調がかなりあるように思えます。

背後にあるのは何か?原発廃炉に伴う核廃棄物処分の問題であると感じているのですが、なかなか決定的な手掛かりが出てきません。

このままでは、ずさんな廃棄物処分がされてしまい、地球環境悪化が究極まで進むと思っています。それにしても、直下型の大地震が来た時の原発の安全性はどうやって担保されているのでしょうか。


3. taked4700 2015年6月06日 21:55:48 : 9XFNe/BiX575U : b8Bal0sFBI
>>01

>カダフィが非武装抗議者集団にヘリコプター機銃掃射を浴びせたといううわさもあったが、これはまったく事実無根で、単なるうわさを事件にでっち上げたのある。こういうでっち上げが必要だった。カダフィのリビア上空域支配力を無力化するために外国軍の介入が絶対必要だったからだ。カダフィ空軍残虐行為という神話がNATO軍に介入口実を与え、介入した外国軍は「民間人保護」という表向きの役割をはるかに越える軍事行動を行ったのである。

カダフィ政府軍(またはリビア国軍)が、反政府勢力というか反政府暴力勢力に対して空爆を行ったのは事実であると考えていいのでしょうか。自分は、反政府勢力が相当な武力をもっていて、警察では対処が出来ず、リビア国軍が地上軍を含めて出動し、空爆も一部で行ったと考えていたのですが、だんだん疑問が出てきました。

ひょっとしたら、リビア国軍は全く動かず、警察も動かず、リビア市民はただただNATOなどの空爆と反政府勢力による攻撃にさらされていたのではという気がしてきました。そして、だからこそ、カダフィはごく身近な勢力と共に砂漠へ脱出をせざるを得なかったのではと。

考えてみると、イラクの独裁者であったサダム・フセインが倒れたとき、一般民衆がフセインの銅像を引き倒し、靴で叩いていたという映像が流れましたが、あれ、演出であったようすで、いかにも一般市民がサダム・フセインによる圧政に苦しんできたかを見せかけたものであったわけで、リビア国軍とかリビア警察がカダフィのために動いたという見せかけがあったという可能性はないでしょうか。そうでないと、あれだけある意味まともな政治をやっていたカダフィがなぜあんなに簡単に惨殺されたのか、説明が付かないように思います。つまり、リビアの国内体制そのものがほとんど見せかけになっていて、一般的に強制的な権力を持っている軍も警察も実際には単なる張子の虎となっていたのではという気がするのです。


4. 2015年6月07日 12:21:42 : JtZ2gX4pIQ
カダフィ大佐について日本語で書かれた書物は、平田伊都子さんが書かれた次の本が有名ですね。リンク先はアマゾンです。

カダフィ正伝―誕生から革命秘話、そして激動の半生を初めて語る 単行本 – 1990/11
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%95%E3%82%A3%E6%AD%A3%E4%BC%9D%E2%80%95%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E9%9D%A9%E5%91%BD%E7%A7%98%E8%A9%B1%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E6%BF%80%E5%8B%95%E3%81%AE%E5%8D%8A%E7%94%9F%E3%82%92%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E8%AA%9E%E3%82%8B-%E5%B9%B3%E7%94%B0-%E4%BC%8A%E9%83%BD%E5%AD%90/dp/4087801373

この本は当方も買って読みました。読んだ人の評価も高く、続編の声も高い中、カダフィ大佐は暗殺されてしまった。著者の平田さんが続編として書かれた文章があります。

PanOrient News
政治
カダフィ虐殺
Wednesday, January 18, 2012
http://www.panorientnews.com/jp/news.php?k=1570

結びに、次のように書かれています。

(転載開始)

「カダフィが車列の中にいたことは知らなかった、、カダフィの生死はリビア人に聞け」と、実行犯のフランス軍はカダフィ虐殺事件と拘わりがない事を強調した。 カダフィ虐殺の主犯であるサルコジ.フランス大統領は国際社会にリビア石油利権をちらつかせ、リビアの主導権を握った。 みんなでやれば、集団リンチも民主的な国際制裁になるのだろうか?

 41年前の王制派が蘇えり、リビア石油も外国資本に奪還され、なにもかも元の木阿弥になってしまった。 一体、カダフィは、何をリビア人に残したのだろう?


文:平田伊都子 ジャーナリスト  写真:川名生十 カメラマン

(転載終了)

●1969年9月1日の無血クーデター以来、欧米帝国主義諸国に奪われたリビアの富をリビアの国民に取り戻そうと闘った、当時27歳の若い指導者カダフィ大佐。リビア国内の石油は、オクシデンタル石油のものでした。これを国有化。

リビア国内にあった、広大なアメリカ軍、イギリス軍の基地。これも国有化。これで両国は撤退です。

石油収入が丸々リビアのものとなり、これをベースに医療も教育費も無料化。アメリカなど、医療費で破産してホームレスになる人が多いのに、この心配がない。教育費でも、日本とえらい違いです。リビアの場合、自国内でまかなえない高度な医療、教育の場合も政府が出してくれる。まるで北欧並みの福祉国家ですが、カダフィ大佐自身が貧しいベドウィンの出身であり、そのことを終生忘れませんでした。宿舎の庭にテントを張り、ここで暮らしていた。これで1986年のリビア爆撃でも命拾いをしたのです。カダフィ正伝には、このことが詳しく書いてあります。

カダフィ大佐が達成できなかったものは、リビアの工業国化ですね。カダフィ正伝にも書かれていますが、カダフィ大佐は1980年代以降、石油に頼る経済構造を変革しようとして、砂漠の水を引くプロジェクトを完成。これで農業を盛んにする。これに続いてイタリアから自動車技術を取得し、自動車産業に乗り出す計画もありました。カダフィ大佐は実際にイタリアのフィアットの株式を取得していたのです。

彼はアメリカと戦って敗れたものの、経済大国になった日本と関係を深めたいと考えていました。それなのに日本は対米追従外交を強化し、これがカダフィ大佐の失望につながる訳ですが、日本がサンフランシスコ講和条約を結ぶためにアメリカ側に強制された対米損害請求放棄を、改めて行なうように日本側に進言していたことを、日本人は知ってほしいものです。

平田さんがリビアを訪問されて驚いたのが、日本車が多いことでした。カダフィ大佐が奨励していたことは間違いなく、日本はリビアから期待されていたことを思い出すべきです。彼は自動車好きでしたから、リビアでつくりたかったそうな。それの技術移転も期待していたそうです。そしてリビア経済の石油依存度を徐々に引き下げていくことを考えていました。

しかし現実にはリビアには新規産業が育たず、結果として石油依存度は下がらなかった。産業が育たないように欧米帝国主義者が工作し続けたのでしょう。アメリカが対外工作のために行なう国際短波ラジオ放送としてVOA、RFA、RFE、ラジオ・リバティがありますが、リビア向けにはRadio Sawaがあります。

Radio Sawa
http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_Sawa

アメリカは政権を転覆したい国の国民に対し、このような謀略放送を昔から行なっています。イスラム教諸国では、女性は人前で歌を歌ってはいけない決まりがある。このため、彼らは音楽に飢えている。彼らに対しラジオ放送で西側のポップスを流す。興味本位で聴いて、それの釘付けになる。

このような内容です。

رنا سماحة | لقاء سوا ماغازين | Radio Sawa
https://www.youtube.com/watch?v=VPC2R-hVSPs

Aline Lahoud's Interview in Sawa Magazine on Radio Sawa
https://www.youtube.com/watch?v=WFJ4drQ4ef0

アメリカは音楽で客引きして、ニュース番組に誘導する。カダフィ批判の内容ばかりです。このような放送を毎日毎日聴いて洗脳されていく。カダフィ体制を打倒しなければならないと国民は思うようになる。アメリカは自国の不利なことは言いません。医療費や学費が天文学的費用に達することなど。

それが爆発したのが、確か2005年頃に起こったリビア国内におけるサッカー場での騒ぎです。はっきりと覚えていないが、カダフィ大佐の親族だったか、親族側のチームが勝ったことに対する観客の不満が暴動になった。その暴動は、観客に紛れ込んでいたアルカイダの工作員が火をつけたらしい。アルカイダはアメリカの子飼いですからね。

アメリカの国際短波ラジオ放送は、ソ連や東欧諸国の体制崩壊の原動力になったと言われていますし、キューバ向け、イラン向けも放送されています。中国大陸向けのRadio Free Asiaは、標準中国語放送を一日12時間も放送しています。さすがに中共政権はジャミング発射で応戦していますね。次は自分たちの番かもしれないという恐怖があるようです。


5. 2015年6月07日 15:04:38 : G9pRncd5P6
>>3

御紹介したサイトですが、こちらのブログで紹介されていました。
http://hakuainotebook.blog38.fc2.com/blog-entry-73.html
http://hakuainotebook.blog38.fc2.com/blog-date-201307.html
上記でも触れられているガタフィとアフリカの関係はこちらがわかりやすいかと。
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo2/e/b673122b2c18fdcd2f5ab8aa8c233473

これ以上のことは私にはなんとも。


6. taked4700 2015年6月08日 13:05:20 : 9XFNe/BiX575U : t8TINCTHNY
>>04

http://www.panorientnews.com/jp/news.php?k=1570
にあるカダフィ変心の状況はいわゆるマインドコントロールの結果であるように見えます。2009年9月23日の国連総会首脳演説は少なくともそういったマインドコントロールの結果でしょう。

>>05

05様、とてもいいリンクを紹介してくださりありがとうございました。

いくつか、全く気が付いていないことがありました。
1.アフリカ諸国からの傭兵をカダフィ政権が雇っていたという報道は自分も見ていたのですが、それがアフリカ系市民への虐殺につながっていたことは気が付きませんでした。

2.チュニジアからエジプトに続く市民革命は、ある程度暴政を正す民衆革命という面があったのは事実であり、それがために、リビアの反政府運動が同じような民衆革命とみなされてしまった面があるのですね。リビアでの政変が最初に始まれば、「アラブの春」というようなレッテル貼りは不可能であったのでしょう。こういったことを取ってみても、2011年に中東で起こったことは非常に大規模に計画されたことであると分かります。


7. 2015年6月08日 14:35:58 : nJF6kGWndY

言われるほど悪いやつではないというのは、ありきたりな話で

逆に、あまり理想化しても意味は無い

莫大な石油利益を一族や支持者で独占し、残りの国民は、そのおこぼれにしか預かれなかったのが現実

医療や教育水準も、他の独裁産油国に比べて、お粗末なレベル

結局、独裁と弾圧で権力に、関係者がしがみつき続ければ、不満が高まっていくのは必然であり

外部からの働きかけは、崩壊へのきっかけに過ぎなかったと言えるだろう

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC
http://matome.naver.jp/topic/1Lx8O


8. 2015年6月08日 14:43:22 : nJF6kGWndY

>アラブの春の時期のリビアと同じような条件が整いつつあります。自分自身の本来の良心に基づいて動くことのできない人々の大量増加
>マスコミや政府機関が真実を認めず、ウソを公表する状況も常態化しつつあります。日本で軍事革命が行われる可能性はほぼありません

一番、まずいのは無知な放射脳や年金老人のように、科学的知識も経済的知識もなく

ひたすら自分の安全、つまりゼロリスクや、経済的利益のみを要求する人々が増えつつあることだな

当然、リビアと違って、暴力革命や政権崩壊ではなく、優秀な人材の立ち去り型サボタージュ、そして経済・社会保障崩壊という形を取ることになる


9. taked4700 2015年6月08日 19:00:16 : 9XFNe/BiX575U : 89Jpp8ivDc
>>07

>莫大な石油利益を一族や支持者で独占し、残りの国民は、そのおこぼれにしか預かれなかったのが現実
>医療や教育水準も、他の独裁産油国に比べて、お粗末なレベル

多少違和感があります。自分の経験から言えば、カダフィ大佐は相当にコントロールの対象になっていたはずで、彼の家族は、当然、周囲から様々な形でおだてあげられていたはずです。「莫大な石油利益を一族や支持者で独占」とありますが、リビア中央銀行が持っていた100トンを超す金塊とか、アフリカ同盟を作ろうとしていて、アフリカ諸国に対して様々な援助を行っていた点は事実ですから、「独占」という表現はどうかなと思います。

更に、リビアの識字率はアフリカで飛びぬけていいわけで、他の湾岸諸国と比べても確かトップであったと思います。なんと言っても、イスラム教の原理主義と言われるものにこだわってはいませんでした。そもそも、イラクもシリアもイスラム教原理主義にはあまりこだわってはいなかったのです。最もこだわりがあったのはアメリカの傀儡政権という性格が最も強いサウジアラビアでした。つまり、もともとは宗教を民衆管理に使おうとしていたのです。そして、そういったサウジアラビア政府自身の自衛策として始めた原理主義がいつの間にか中東全体を脅かす暴力装置として使われてしまっています。


10. taked4700 2015年6月08日 19:28:20 : 9XFNe/BiX575U : 89Jpp8ivDc
>>07

>莫大な石油利益を一族や支持者で独占し、残りの国民は、そのおこぼれにしか預かれなかったのが現実
>医療や教育水準も、他の独裁産油国に比べて、お粗末なレベル

多少違和感があります。自分の経験から言えば、カダフィ大佐は相当にコントロールの対象になっていたはずで、彼の家族は、当然、周囲から様々な形でおだてあげられていたはずです。「莫大な石油利益を一族や支持者で独占」とありますが、リビア中央銀行が持っていた100トンを超す金塊とか、アフリカ同盟を作ろうとしていて、アフリカ諸国に対して様々な援助を行っていた点は事実ですから、「独占」という表現はどうかなと思います。

更に、リビアの識字率はアフリカで飛びぬけていいわけで、他の湾岸諸国と比べても確かトップであったと思います。なんと言っても、イスラム教の原理主義と言われるものにこだわってはいませんでした。そもそも、イラクもシリアもイスラム教原理主義にはあまりこだわってはいなかったのです。最もこだわりがあったのはアメリカの傀儡政権という性格が最も強いサウジアラビアでした。つまり、もともとは宗教を民衆管理に使おうとしていたのです。そして、そういったサウジアラビア政府自身の自衛策として始めた原理主義がいつの間にか中東全体を脅かす暴力装置として使われてしまっています。


11. taked4700 2015年6月08日 20:42:39 : 9XFNe/BiX575U : 89Jpp8ivDc
>>08
>当然、リビアと違って、暴力革命や政権崩壊ではなく、優秀な人材の立ち去り型サボタージュ、そして経済・社会保障崩壊という形を取ることになる

確かに、自分もリビアと日本は異なると思います。ただ、基本的に、アメリカ軍産複合体が何をねらっているかと、日本の状況を見る必要があると思います。より客観的に考えることが出来る日本の状況からあげると次のようなことが危惧されると思います。
1.北朝鮮の問題、それにプラスして太平洋戦争の総括が韓国、中国、及び東南アジアの国々の人びと、政権にある人たちと食い違いがあること。特に、韓国との関係は故意に誘導されてきたように思えます。この誘導は現在も続いていて、韓国の国内状況がどんな意味を持っているのか、それが気になります。韓米FTAが実施されていて、この影響がどんどん強くなっているのではと思います。
2.地震とか火山噴火の影響があります。このことをきっかけに一気に円安へ振れてしまう可能性が結構あると思います。同時に、国内企業の海外脱出が、大規模に起こる可能性があります。
3.2と関連があるかどうか関係なく、原発事故によって、大規模な国土崩壊に至る可能性があります。
4.選挙不正とか格差化が問題化し、それによって社会が不安定化する可能性もあります。
5.さらに、全てのことの根底に、少子高齢化の問題があり、上に述べたことが一切起こらなくとも、少子高齢化がこのまま進めば、日本社会の衰退は相当なものになってしまいます。

日本だけでなく、どの国をとってもそれなりに問題があるわけで、アメリカ軍産複合体は、そのとびぬけた力によって、いかようにも対象社会を料理できてしまうと思います。ただ、アメリカ軍産複合体も、単に道楽でそういった工作をしているわけではありませんから、彼らの究極的な狙いは何かを探ることが必要だと思います。

1つは、彼らの金銭的な利益になるかどうかでしょう。「彼ら」が一枚岩だとは思いませんが、少なくとも中心にいる資本家や軍部の利権拡大になるかどうかが1つの要素だと思います。
次に来るのは、彼らが抱えている問題、直面している深刻な問題が何かということのはずです。多分、このこともかなり複雑で、それぞれの個人が自分自身の問題として意識していることや、国家体制として直面している問題もあると思います。原発廃炉と高レベル核廃棄物の問題とか人種問題、または宗教問題など、いろいろなことがあります。アメリカ国内でヒスパニック人口がどんどんと増加していることなども大きな問題として意識されているはずです。教育体制や社会保険、医療保険の問題など、様々なことがあります。移民国家として成立しているアメリカは、建前として民主主義を掲げざるを得ず、その結果として、二つの側面がとても大きなものになってしまったと思います。人種偏見を是正する努力とそれを偽装するという側面です。1960年代のアメリカは人種間の平等へ向かって大きな一歩を歩み出したのですが、その結果として、ベトナム戦争とケネディ大統領やキング牧師の暗殺に象徴される対立の深化が出てきてしまったのだと思います。ベトナム戦争でホーチミンがアヘンを米兵に吸わせて米軍の弱体化を狙ったとされますが、この結果、アヘン中毒になったのは主に黒人兵でした。自分は、ホーチミンの陰にアメリカの情報機関が居たのではと言う感覚がどうしても消えません。もちろん、ホーチミンがいわゆる工作員であったという意味ではなく、何らかの形で情報機関のコントロールが及んでいた可能性があるという意味です。多分、その後、より巧妙な手段でコントロールする技術ができ、それがネットとか携帯電話などに結実しているのでしょう。
リビアのカダフィ政権崩壊は、石油利権の確保というよりも、フランスが大きな変化をしつつあるという意味だと思います。つまり、アメリカの軍産複合体の了解のもと、主にフランスが動いてリビアの今の状況を作ったのです。その観点から見ると、カギはやはり、フランスの原子力産業が問題化していて、原発廃炉をしたいということだと思います。
単に推測でしかないのですが、スーパーマン意識と言うか万能意識と言うものも、今の欧米軍産複合体にはあるのだと思います。つまり、圧倒的な武力と情報コントロール、そしてサブリミナル効果を使ったマインドコントロールについてのかなり高度な技術を手に入れた結果、何をやっても大丈夫だという意識が彼らには生まれてきているのではと思うのです。しかし、これ、いいことでしょうか。圧倒的に優位に立ち、それもある意味一方的な優位性であり、まるで運動選手が幼稚園の児童と試合を強制されているような状況に彼らはいるのです。地球の未来は彼らの一挙手一投足にかかっているわけであり、実際に高レベル核廃棄物をどう処理するかは、今後の地球環境を人類やその他の生物にとって存続できるものに維持できるかどうかに大きな影響を与えます。
本来であれば、科学の進歩は人類共有の知識として全体に公開される必要がありました。そうではなく、一部の人たちが自分たちの権力を絶対的なものにしようとして科学技術を使った結果、現在では、そういった科学技術自体が、アメリカ軍産複合体を規定する、彼らの行動を制限、または非常に強く誘導する事態になってしまっているのではと思います。まるで一種の麻薬中毒にかかっているのと同じで、情報技術中毒に陥っているのではという意味です。

結局、リスクは常にあるのです。どんな時代であってもそれなりに様々なリスクがあり、それを背負って生きるしかありません。その意味で、08さんが言われている
>一番、まずいのは無知な放射脳や年金老人のように、科学的知識も経済的知識もなく
>ひたすら自分の安全、つまりゼロリスクや、経済的利益のみを要求する人々が増えつつあること
は、確かに今の日本の大きな課題であると思います。

過去の成功体験に囚われることなく、現在のリスクをきちんと評価することが、多分、全ての事に対しての最初の一歩であるのだと思います。

日本は地震や噴火による被害と原発事故による破綻、そして、財政破たんによる超円安が、多分、一番の問題だと思います。これらにどう対処するのかが、まず一番の課題であるのでしょう。


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