http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/739.html
Tweet |
米シェール生産、頭打ち 原油安で投資抑制
設備数、ピークから6割減少
【ニューヨーク=稲井創一】米シェールオイル生産量の頭打ちが鮮明になってきた。原油安を受けてシェール企業が投資を削減。生産設備のリグの稼働数はピーク時に比べ約6割減少し、米シェール主要7鉱区の原油生産量は2カ月連続で減少する見通しだ。シェールオイルの生産減少が続けば、原油価格を下支えする要因になりそうだ。
米石油サービス大手のベーカー・ヒューズが15日に発表した米国の原油掘削現場で稼働しているリグ数は660基となり、23週連続で減少した。原油安による採算悪化を受け、米シェール企業が投資を抑制している。
優良鉱区で知られ、ノースダコタ州を中心に広がるバッケン地区に権益を持つシェール大手、コンチネンタル・リソーシズは2015年1〜3月期の同地区での稼働リグ数を昨年末の19基から13基に減らした。「広範にコストを削ることで、原油価格の低迷に対応している」(へラルド・ハム最高経営責任者=CEO)。
これまでシェール企業は投資した資金をできるだけ回収するため、リグの稼働を減らす一方で、1つの油井あたりの生産量を引き上げていた。このためリグが昨年来減少しているにもかかわらず、シェールオイルの増産が続いていた。
しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した統計によれば、6月の米主要7鉱区の合計原油生産量は日量555万8000バレルと、2カ月連続で減少する見通し。リグの稼働減による生産減少幅が、既存の油井の増産分を上回り始めた。
テキサス州のある中小シェール企業は最大日量400バレル超の能力を持つ油井の生産量を同200〜220バレルに落としている。大手に比べ経営体力の限られる中小シェール企業には、輸送費などの変動費を抑えるため既存の油井で生産を絞る動きも広がっている。
石油サービス大手、ハリバートンのジェフ・ミラー社長は「15年1〜3月期に北米の石油開発は前例がないほど落ち込んだ」と話す。米シェール生産量は昨年夏以降の原油安の局面で初の調整局面に入った可能性が高い。
その影響は米国全体の原油生産に広がる。シェール主要7鉱区の生産量が米国全体の原油生産に占める割合はざっと6割。原油安に逆行して増え続けてきた原油生産量は3月中旬に日量942万バレルまで増えた後、足元では同930万バレル台で伸び悩んでいる。
原油在庫にも変化が出てきた。シェール企業の生産調整にドライブシーズンに伴うガソリン需要増が重なり、1930年以来の記録的な水準に積み上がっていた米原油在庫(EIA調べ)が5月1日時点で17週ぶりに減少し、その後も減少傾向が続く。
[日経新聞5月20日朝刊P.7]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。