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英国と欧州:大改革に汗流せ 英病院で看護師が無差別に患者を殺そうと
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投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 22 日 00:52:55: tW6yLih8JvEfw
 

英国と欧州:大改革に汗流せ
2015.5.22(金) The Economist
(英エコノミスト誌 2015年5月16日号)

英国を欧州に引き留めるための国民投票に勝利することは、改革の終わりではなく始まりであるべきだ。

英首相、全国で地方分権推進を約束、スコットランド独立否決
英国のデビッド・キャメロン首相〔AFPBB News〕
 英国のデビット・キャメロン首相はほぼ2年半前、2017年末までに欧州連合(EU)加盟継続の是非を問う国民投票を実施することを約束することで、保守党内のEU懐疑派をなだめ、反乱を起こした英国独立党(UKIP)を食い止めようとした。

 その試みはうまくいった。5月7日の選挙では、英国とEUとの厄介な関係はほとんど争点にならなかった。

 UKIPは1議席しか獲得しなかった。キャメロン氏は予想に反して(わずかとはいえ)過半数を獲得した。そして今、ツケが回ってきた。

 国民投票には勝算がある。今後1年くらいで、キャメロン氏とジョージ・オズボーン財務相は恐らく、EU残留に票を投じるよう英国民を説得するだけのものをパートナー諸国から引き出すことができるだろう。

 だが、その勝利はただの最初の一歩でなくてはならない。本当の課題――英国の繁栄とEU全体にとって重要な課題――は、実を結ぶのにもっと長い時間がかかる。そのためには、キャメロン氏がこれまで示してきたより多くの継続的な取り組みも必要になるだろう。

英国のEU離脱問題

 経済とスコットランド分離がキャメロン氏の任期1期目を台無しにしかけたように、2期目は欧州が暗い影を落とす。EUほどキャメロン氏の党を苛立たたせるものはない。保守党内のEUに対する意見は、懐疑的なものから激しい怒りまで様々だ。

 もし英国がEUからの離脱に賛成票を投じた場合、英国は、EUが定めたルールによって管理されている世界最大の貿易圏、欧州経済地域(EEA)からも外れることになるだろう。EU加盟は理不尽な主権侵害であると結論付けた国は、自らが投票で脱退を決めたばかりのクラブから命令を受けることを確実に嫌がるからだ。

 そうなれば、外国人投資家はよそへ資金を回すだろう。スコットランドが英国からの独立に票を投じてもおかしくない。

 キャメロン氏に国民投票に勝つ方法を教えることに多くのエネルギーが費やされるだろう。戦術は変わるが、今でも、キャメロン氏が2017年まで待つことはほとんど意味をなさない。

 その時までに、英国政府は多分に任期半ばの不振に見舞われているだろうし、フランスとドイツがともに選挙を実施し、譲歩する可能性が小さくなっている。加えて、不確かな時期が長く続くことは、ビジネスにとってもよくない。

 首相は、それがあたかも自身の真剣さを測る尺度であるかのように、2017年までにEUの条約を改定すると約束するのもやめるべきだ。そのための時間もなければ、欧州には、多大な努力を要するプロセスになるものに足を踏み入れる意欲もない。

 キャメロン氏は、社会福祉への移民のアクセスを制限したり、「絶えず緊密化する連合」というEUの正式な公約が英国には適用されないことを明確にしたりするといった、ポピュリスト的な勝利をいくつか収める程度にとどめればいい。

 だが、そうした変化は、多少の有権者を揺り動かしたとしても、結局のところ取るに足らないものだ。そして、ポピュリスト的な不満に対処しようとすることの問題点は、常に別の不満が目と鼻の先にあることだ。

 保守党は何十年も、欧州に関する分断に悩まされてきた。それが一因となって、英国は最近、ブリュッセルで自国にとって最善の取引を得ることができなかった。キャメロン氏は国民投票の先を見据え、EUの最も怒りっぽい加盟国だけでなくEU全体の利益になる長期的な改革を目指すべきだ。

大仕事でやらねばならない3つのこと

 この大きな仕事では、3つのことに取り組むことが必要になる。第1は、単一市場だ。成功している英国サービス企業の経営者たちは、大陸の障害について不満を漏らしている。英国のモノの輸出の49%がEU向けであるのに対して、サービスの輸出はわずか37%だ。経済がサービスに傾くにつれ、EUはあまり価値がないように見えるようになる。

 サービスの分野で単一市場を完成させるには、1〜2年より長い時間がかかるだろう。だが、進行方向を定めることは不可欠だ。他国は英国がこの点で先導役を務めることを期待しており、英国の取り組みを歓迎するだろう。単一市場を主に作り出したのは、孤立しすぎているのではなく影響力が強すぎると見なされていた頃の英国だ。

 同じように、キャメロン氏は、ビジネスに関する規制を減らし、権限を各国の議会に移管するよう尽力している欧州委員会のフランス・ティンメルマンス副会長の取り組みを後押しすべきだ。国民投票の時までには、キャメロン氏はいくつかの成功を主張できるはずだ。キャメロン氏が国民投票の後も努力し続ければ、もっと多くの成果を上げられるだろう。

 そして、キャメロン氏を含む欧州のすべての指導者は、英国とその他8カ国を除き、EU加盟国の大半が通貨を共有している今、EUがどのように機能するのかという疑問に答える必要がある。

 幹部会の開催――非ユーロ諸国の発言なしで決定を強行するだけの投票権を持つユーロ圏諸国による事前の交渉の摺合せ――を防ぐ方法を見つけなくてはならない。そのような幹部会は間違いなくEU解体を招く。

 欧州の銀行同盟は、ユーロ圏が他国を脅かさない機関を考え出せることを示している。幹部会開催が始まる前の今が、それを防ぐルールを見つけ出す絶好の機会だ。

英国にとって不都合な事実

 キャメロン氏は欧州で物事をやり遂げることができる。予想外の選挙の勝利でキャメロン氏は強くなったように見える。少なくとも他の指導者は、自分たちがこの肌つやのいいイングランド人と彼の国民投票に対処しなければならないことを知っている。選挙での勝利はまた、キャメロン氏を国内の政治的攻撃に対して打たれ強くしている(とにかく、少しの間はそうだろう)。

 だが、キャメロン氏の成功は、不都合な事実にもかかっている。より大きな単一市場には、より多くのEUの規制が必要になる。そして、英国は幽霊部員のような加盟国ではなく、完全にコミットしたEUのパートナーになって初めて、市場を広げることができるのだ。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43854


015.5.21視聴時間 03:22
英病院で看護師が無差別に患者を殺そうと
英中部のステッピング・ヒル病院で看護師だったフィリピン人ビクトリノ・チュア被告は、患者を無差別に殺害しようと、生理食塩水の点滴バッグやアンプルにインシュリンを意図的に混入させた罪で5月19日、有罪となりました。2人が死亡し、1人が重い脳障害を起こした事件で、22人への傷害未遂罪でも有罪になり、合計25の終身刑を言い渡されました。少なくとも35年たたないと仮釈放される可能性はないとのことです。 リポートでは逮捕前の本人、捜査官、遺族や被害者に話を聞きました。イギリスの警察では事情聴取の録画が人権保護の観点などから必要とされており、そのビデオの一部も見ることができます。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43849
 

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