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メリケルの戦争犯罪への姿勢と外交の巧みさを学べ
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2015-05-11 そりゃおかしいぜ第三章
ドイツのメルケル首相は10日、ロシアのモスクワを訪れてプーチン大統領と会談した。メルケル氏は会談に先立ち、プーチン氏とともにモスクワにある「無名戦士の墓」に花を手向けた。会談の冒頭、プーチン氏は「犠牲者追悼のために時間を割いてくれたことに感謝する」と述べた。一方のメルケル氏は「私たちは外交的解決策を見つけなくてはならない」と応じた。ウクライナ情勢を念頭に置いた発言とである。停戦発効から約3カ月が過ぎたウクライナは現在も、連日のように戦闘が発生している。
メリケルは前日のロシアの戦勝記念パレードには、他のG7メンバー同様の欠席している。戦勝とはナチスに対してであるが、メリケルはドイツの犯した戦争犯罪を強く反省している姿を見せ、ウクライナを睨んだ外交問題への対応を、微妙な日程でこなしたのである。
メリケルが花を手向けるのは、南京大虐殺祈念館に日本の首相が花束を捧げるようなことである。靖国神社に、戦犯を容認するために参列したり記帳して葉を捧げることとは、真逆のことである。
旧東ドイツ出身でモスクワ留学生のメリケルとプーチンは、ロシア語で直接会話ができる旧知の間柄である。EUのしっしつ指導者のメルケルは、ウクライナに対して強硬な姿勢を崩さないプーチンに、事態改善に向けた協力を要求したであろう。
現在世界で最も長く政権を握り、安定している両氏ある。EUとアメリカから経済制裁を受けるプーチンが、ウクライナへの姿勢をどの程度和らげるのかが見ものである。
それにしても、メリケルの巧みな外交は、アメリカ議会で隷属を誇らしげに宣言してくるような、日本の首相とは大違いである。
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