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件名:第2次世界大戦でのイラン
日時:20150507
媒体:IRIBイランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ日本語
出所:http://japanese.irib.ir/news/commentaries/item/54500-%E7%AC%AC2%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3
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アミーンザーデ解説員
第2次世界大戦の終結から70周年に合わせ、この大戦の犠牲者を追悼する会議が、国連総会で開かれました。この会議には、イランの国連次席大使など30カ国以上の代表が出席しました。イランのデフガーニー国連次席大使は、この会議で演説し、「第2次世界大戦の犠牲者はこの戦争に巻き込まれた政府の兵士たちよりも多かったとし、「イランなど一部の国の人々は第2次世界大戦で重い代償を支払った」と述べました。さらに、第2次大戦でイランなどの国に押し付けられた悲劇に対する特別な注目を強調し、「連合国のイランへの攻撃と占領は、第2次世界大戦でほとんど知られていない事実だ」と語りました。また、第2次世界大戦でのイランの中立の立場について触れ、連合国によってこうした立場が無視されていたとしました。
イランの現代史の一部は、ほとんど調査を必要としていません。なぜなら歴史は、それ自体が事実を物語る明らかな証拠であるからです。デフガーニー次席大使の国連での演説もまた、こうした問題の一つを指摘しています。これらの出来事の影響の一つに、イランの人々に押し付けられた人為的な飢饉があり、それは戦争時代、イランが占領されていた際に、ロシアとイギリスという外国の勢力によって起こりました。飢饉は、干ばつや降雨の不足による飢えのことを意味しますが、イランでその当時起こったものは、こうした定義を超えています。なぜなら世界大戦といった一連の要因と、イランの当時の政府の弱点、食糧不足や貧困、自然災害の傍らでの世界支配の政治的な混乱が、こうした悲劇を形作ったからです。
イランにおける連合軍の駐留は、経済問題など多くの悲劇を引き起こし、これらの20万人の兵士が必要とする穀物の確保により、多くの人が飢えにより命を落としました。資料に寄れば、イランの1800万人の人口のうち900万人が飢餓で命を落とし、イギリスはこの潜在的な犯罪に最大限の役割を果たしました。イギリス人はイランへのインドやイラクからの食料の輸入も妨げました。この2つの地域では穀物が豊富に存在していたにもかかわらず、その間にあったイランはこれらの激しい不足に苦しんでいました。これに加えて、このような大飢饉の時代に、イギリスはイランに石油収入を支払うことを拒否していました。このような行動は戦争犯罪にあたり、彼らはイランを支配するための手段として飢饉を利用していたことを示しています。
一方で、歴史は常に教訓をもたらしてくれ、この出来事もまた同様であり、世界的な責任を思い起こさせるものです。この出来事の中で、戦争での中立というイランの立場は無視され、一国の主権は侵害されました。これは国際法規にのっとり追及することができます。
イランは今日、大きな権力や主権を有していますが、これは、過去を振り返らず、世界の責任者にその過去を忘れさせるものではありません。明らかに歴史、法、政治面での調査や批評、戦争誘発の結果とその人道的被害に関する再考は、現在の国際社会にとって重要性を帯びています。というのも、国際関係における脅迫や武力の行使は、残念ながら今も西側の政治文化の中で見られるものであり、多くの国の権利が今も踏みにじられているからです。こうした中、世界で平和と治安を主張している国々が、少なくともこの第一の原則を守れば、こうした悲劇が繰り返されることはないでしょう。
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//memo
裁かれなかった罪には、科されなかった罰が待っている。圧倒的な非対称とあからさまな二重基準によって、封印された言葉、塞がれたあるいは自ら閉じた口々が、無縁となった魂を代弁する為に、自らを代償としてその凍りついた口をようやく開き始めた。
過去を現在の基準において、その是非を判断してはならないとおっしゃる方々がいる。しかし、只今現在を形成する全てのものは、莫大な過去の知識経験の積み重ねであるが故に、且つ歴史の教訓は今を生きる我々が導き出し、それを生かすという平和に対する積極的な常識に則って、我々が同じ過ちを繰り返さない為に、暗く冷たい歴史に是非を問い、そして輝ける今を生きる我々自身が、今度は歴史から是非を厳しく問われ続けなければならない。
まして戦後70年と言えば、今や人がその一生を個人的時間軸の中で経験しえる単位であるから、国家においても、また個人においても同様の常識が成り立つ。
塞がれた口が静かに紡いできた、封印された言葉がある。
歴史を窒息させてはならない。
それはいずれ、我々が窒息するが故に…
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