http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/567.html
Tweet |
ギリシャ、試される「本気度」 EU支援着地点見えず[日経新聞]
2015/4/25 22:59
【ベルリン=赤川省吾、イスタンブール=佐野彰洋】ユーロ圏各国は24日の財務相会合でギリシャへの資金支援再開を見送った。水面下の事前折衝では歩み寄りを促す欧州連合(EU)側に対しギリシャは沈黙した。会議に使う資料すら提出しなかった。その一方で、ギリシャの資金は底をつきつつある。同国の「本気度」が試されている。
ラトビアの首都リガで24日に開かれたユーロ圏財務相会合は険悪だった。「時間の無駄だ」「政治の素人が」。ギリシャのバルファキス財務相が罵声を浴びたと欧州メディアは伝える。「非常に激しいやり取りがあった」。会合後の会見でデイセルブルム議長(オランダ財務相)も認めた。
本来はギリシャが改革案を示し、それに基づいて支援の可否を判断する手はずだった。だが同国は約束を守らなかった。
予兆は1カ月前。「手持ちの資金はどのくらいか」「公営企業の民営化の手順は」。事前折衝を始めた各国の財務官僚が迫った。「少し待ってほしい」。ギリシャ側はそう答えたが、資料は届かない。結局、政府の資金繰りなど「基本的な数値も分からなかった」とドイツ財務省筋は明かす。
相互不信が募れば交渉はうまくいかない。
バルファキス氏は財務相会合の直前、ブログに書き込んだ。「(緊縮は)ギリシャを傷つける」
ギリシャ政府は有権者が嫌う改革を避けたいようだ。しかし、オーストリアのシェリング財務相は手厳しい。「(口ばかりの)哲学者は必要ない」と述べ、ギリシャに前向きな実行を促す。
次の節目は5月11日の財務相会合だが、それまでにギリシャが経済データと改革案を提出するかは流動的だ。同国政府は2〜3月の歳出を抑制し、自治体の余剰金も中央銀行に移した。6月までは耐えられるだけのお金は確保したとされる。
もっとも交渉が長引けばギリシャ経済は苦しくなる。仮に資金が枯渇したらどうなるのか。EUや欧州中央銀行(ECB)では「万が一」の場合、ギリシャに示せる方策がささやかれ始めた。
債務不履行(デフォルト)を回避するため、ギリシャ国内の年金や公務員の給与を政府の借用書で支払う奇策だ。ギリシャでしか通用しない「商品券」を発行し、同国政府のユーロを節約するのだ。金融市場では国外送金の停止などの「資本規制」とセットで導入されるとの見方も浮かぶ。
カギを握るのはギリシャの政権が重視する同国の世論だ。対EUで強硬なチプラス政権への支持率は、この1カ月間で72%から45%に急落した。
「妥協する用意はある」。バルファキス氏は24日の会合後に語った。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H1K_V20C15A4FF8000/?dg=1
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。