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イラン 首都で大規模軍事パレード
4月19日 5時01分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150419/k10010053311000.html
中東地域で影響力を増すイランに対して警戒感が強まるなか、イランで大規模な軍事パレードが行われ、ロウハニ大統領は、軍の目的は他国を侵略することではないとして、中東地域に平和をもたらす役割を強調しました。
首都テヘランの郊外で18日、軍の記念日に合わせて大規模な軍事パレードが行われ、戦闘機や攻撃ヘリコプターのほか、地対空ミサイルや、ミサイルを自動で運搬できるプログラムを搭載した軍事車両など、イランが独自に開発したとする最新の軍事技術も披露されました。
ロウハニ大統領は演説で、「中東最大級の軍の目的は、地域に平和と安全をもたらすことであり、他国を侵略することではない」などと述べ、イラン軍には中東地域に平和をもたらす役割があると強調しました。
そのうえでロウハニ大統領は、イエメン情勢について、「彼らは抑圧された人々を守るイランの軍に学ぶべきで、子どもやお年寄りを攻撃すべきでない。憎しみの種をまいたその結果に、遅かれ早かれ向き合うことになるだろう」などと述べ、名指しは避けたものの、イスラム教シーア派の反体制派に空爆を続けるサウジアラビアなどを批判しました。
シーア派の大国イランは、スンニ派の過激派組織IS=イスラミックステートに対抗するため、シリアやイラクに精鋭部隊の「革命防衛隊」を軍事顧問として派遣するなど、周辺国への関与を強めています。またイエメンでは、シーア派の反体制派を支援していると指摘され、サウジアラビアなどスンニ派のアラブ諸国がイランの影響力の拡大に警戒を強めています。
影響力強めるイランに警戒も
イスラム教シーア派の大国イランは、イラクとシリアの広い範囲を支配する過激派組織IS=イスラミックステートに対抗するため、シリアでシーア派系のアサド政権を、シーア派が多数を占めるイラクでもアバディ政権を軍事的に支援しています。
最高指導者直属の精鋭部隊である「革命防衛隊」を軍事顧問として派遣し、前線で戦術などについて助言を与えるなど、作戦上、重要な役割を果たしていて、同じく対ISの軍事作戦を進めているアメリカは、影響力を強めるイランに対して警戒感を強めています。
また、スンニ派の大統領派とシーア派の反体制派の衝突が続くイエメンでは、イランがシーア派の反体制派を支援していると指摘され、これに対しスンニ派のアラブ諸国が中心となって軍事作戦を行い、反体制派に空爆を続けています。
イランは、政治的な解決を訴えて、軍事作戦に参加するとみられていた隣国のパキスタンに圧力をかけ空爆への参加をとどまらせ、参加国の足並みの乱れを狙うなど、外交上の力も見せつけています。
イランは、核開発問題を巡る欧米などの制裁によって国際的に孤立していましたが、今月2日、問題の最終的な解決に向けた枠組みで欧米などと合意したことを受け、国際社会への復帰に意欲を示しています。
G7=先進7か国も、今月15日の共同声明で、中東の安定のためイランが責任ある役割を果たすことを求めるなど、これまでの対立姿勢からイランの中東での影響力を認めることが現実的だという姿勢に転換しつつあります。
こうして地域大国となってきたイランに、これまで敵対してきたイスラエルだけでなく、中東のスンニ派の国々も警戒を強めていて、中東での対立構図が一段と鮮明になって、新たな緊張が生まれることも懸念されています。
専門家“穏健な政治姿勢が重要”
イランの影響力が増していることについて、イランの外交に詳しいテヘラン大学のモハンマド・マランディ教授は、「この数世紀で、イランがこれほどの地位を得たことはおそらくない。仮に、イランがシリアやイラクの政府を支援していなければ、中東のみならず世界情勢はより悪化していただろう」と述べ、過激派組織ISの対策にイランが貢献していることが、国際社会に認められていると指摘しました。
また、「地域の人々が、イランを穏健な行動を取る国だと認識していることも、影響力の拡大の背景にある」と述べ、周辺国の警戒感が強まるなか、イランとしては、引き続き、ロウハニ政権が掲げている穏健な政治姿勢を続けることが重要だという認識を示しました。
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