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(回答先: 宗教別人口 今世紀末にはイスラム教徒最多か〜およそ35%に達すると/nhk 投稿者 仁王像 日時 2015 年 4 月 08 日 20:15:05)
「イスラムの世界戦略〜コーランと剣―1400年の拡大の歴史」宮田律/毎日新聞社‘12年 から
≪あとがき≫
イスラムという宗教は、本来は民意とつながる宗教であり、富の蓄積は否定しないものの、貧困層のことを考えなさいというのが、基本的な教えである。
また、イスラムでは指導者たちが「シューラ(協議)」を行い、また「オジュマー(合意)」に到達しながら、人々のために正義を実践しなければならないという考えがある。そしてこの協議、合意を行う者たちは、人々の福利に十分配慮しなければならない。
アラブ諸国の民主化運動を担った若いムスリムたちの間に去来したのは、イスラムの根本に立ち返ることによって現存する政治の不義を正し、公平な社会を実現することであった。
イスラム世界には強い同胞意識がある。パレスチナ問題、アフガン戦争、イラク戦争で欧米諸国の軍事介入に対してイスラム世界から一斉に反発の声があがるのは、イスラムという宗教がもたらす信徒たちの団結力の強さだろう。イスラムには(キリスト・仏教世界に比して)根強い同胞意識が存在する。
「コーランと剣」というのは、ヨーロッパ・キリスト教世界の側から強調された表現だが、イスラムが拡大していく過程でアラブ・イスラム軍が求めたのは、イスラムに改宗するか、改宗せずに税を払うか、戦うかという選択であった。しかし、イスラムがその信仰地域を拡大したのは、キリスト教世界にあった階級的な価値観を否定し、神の前の平等を唱えたことが大きい。
21世紀の半ばにはムスリムの数はキリスト教徒の数を超え、世界で一番信徒が多い宗教になることが見込まれている。
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