http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/446.html
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産業的にギリシャがロシアに期待できるのは、観光・農産品輸出・不動産といった範囲に限られる。
ギリシャの農家は、EUの対ロ経済制裁のリアクションである対EU経済政策のあおりを受けて年間2億ユーロほどの損失を被っている。
プーチン−チプラス会談では、農産品問題も取り上げられたが、EUが絡む話なのでギリシャ単独での制裁解除はできないということで落ち着いたようだ。
もっとも重要なテーマとみられる金融支援は、それ自体が議題にならなかったと説明されている。
それは当然で、ブリュッセルグループ(旧トロイカ)とのあいで合意がされない段階で金融支援をしたところで、欧州の銀行を中心とする債権者にツーツーで使われたり、ギリシャ支援が“減額”されるネタになったりするだけで、ギリシャ政府の財政的原資になることはないからである。
「ターキッシュ・ストリーム」は、黒海をまたぎ、トルコ・ギリシャ・セルビア・ブルガリアなどを通り、最終的にはオーストリアまで到達するガスパイプラインである。
記事になっている話は、ギリシャが「ターキッシュ・ストリーム」に参加することで得られるパイプラインガス通過料金を先払いすることで、実質的に金融支援を行うものと考えることができる。
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ロシア、ギリシャにガス事業で前金支払い検討
2015年 04月 9日 06:46 JST
[モスクワ 8日 ロイター] - ギリシャ当局者は8日、ロシアからトルコにロシア産天然ガスを運ぶガスパイプラインがギリシャまで延長された場合、延長後にギリシャがロシア産ガスを欧州に売却することで得られると想定される収入に見合う額を、ロシアが近くギリシャに提供することを検討していることを明らかにした。
ロシアを訪問中のギリシャのチプラス首相はこの日、モスクワでプーチン大統領と会談し、ロシアに金融支援は要請しなかったものの、プーチン氏から提携強化の確約を取り付けた。
両首脳が協議した提携案件の1つが、ロシア産天然ガスを黒海経由でトルコに供給するパイプライン、「ターキッシュ・ストリーム」をギリシャまで延長する計画。
プーチン大統領はギリシャが同パイプラインプロジェクトに参加するか具体的には合意していないとしているが、ギリシャ当局者は、ギリシャが参加すれば、年間約5億ユーロ(5億4000万ドル)の収入が見込めると試算。また、ターキッシュ・ストリームの延長部分の2019年の稼動開始を望むとした。
別の当局者は、ロシアが提供を検討している資金について、パイプラインの延長部分の稼動開始後に返済するとしている。ただ、具体的な金額は示さなかった。
同当局者は、パイプラインプロジェクトには民間資金が投入されるため、欧州連合(EU)規則には抵触しないとしている。
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http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPKBN0MZ2BY20150408
- プーチン大統領:トルコ・ストリームへの参加でギリシャは莫大な利益を得る あっしら 2015/4/10 03:57:51
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