http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/407.html
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何度も指摘してきた安倍首相と北朝鮮の深い因縁を考慮から外しても、つい最近、売却された総連ビルを朝鮮総連が継続使用できるよう取りはからった安倍政権と朝鮮総連(及び北朝鮮)のあいだが現時点で激しく対立しているとは思えない。
真偽のほどはわからない5年前のマツタケ不正輸入問題を使った京都府警の捜査は、裏に何かが隠されていると思わせるあやしい出来事だったが、その目的が見えた気がする。
たぶん、許宗萬朝鮮総連議長は、安倍政権側と事前に協議を行ったうえで家宅捜索を受け容れたはずであり、わざわざ許議長が自宅前で会見に応じ怒りをぶつけた家宅捜索そのものも、格好だけで実質的な内容を伴うかたちでは行われなかったとみる。
朝鮮総連絡みの不可思議な捜査を行った目的は、昨年5月に大きな期待をもたせた拉致問題の解決に向けた交渉が今後しばらく進展しなくても、北朝鮮がサボタージュしているわけではなく、刑事事件が絡む外交関係のごたごたで起きた中断のせいと思わせることである。
(膠着した日朝交渉がこのままずるずる続けば、北朝鮮のサボタージュで進展しないと多くの国民が考えるようになり、制裁の強化や交渉自体の打ち切りといった対北朝鮮強硬策が浮上しかねない。それでは、わざわざ不必要な総選挙まで断行して政権を2年ほど延命させた意味がなくなる)
詳細は関連投稿をお読みいただきたいと思うが、安倍政権は、今の段階で、北朝鮮が提示してきた拉致被害者の現況をそのまま受け容れて交渉を進めるということはできないようだ。
拉致問題解決=日朝国交正常化交渉の進展であり、それを最大の政治的使命として内閣総理大臣になった安倍氏は、腹をくくって拉致被害者家族と国民に北朝鮮が示した調査内容を事実として説明するか、北朝鮮と交渉を重ね異なるニュアンスで書かれた調査報告を新たに出してもらうかのどちらかで動くしかない。
「日朝政府間協議できない」という話も、むろんヤラセであり、これからしばらく日朝間で秘密の交渉が続くことになる。
※ 関連投稿
「拉致再調査報告、年内は困難 官房長官が見通し:事実は12年前から既知、安倍首相が腹をくくることでのみ前進可能」
http://www.asyura2.com/14/senkyo176/msg/895.html
「国民の理解も得られず憲法違反の不必要な解散を行ってまで政権の4年間延命を図ろうとする安倍首相が隠したほんとうの目的」
http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/835.html
「北朝鮮に調査団検討 拉致調査報告先送り 政府、戦略練り直し:調査はとっくに完了:報告は今月末の米朝協議後」
http://www.asyura2.com/14/senkyo171/msg/680.html
「安倍訪朝に米国務長官が再度懸念を表明:16日に米国政府高官が軍用機で訪朝:日朝国交正常化を求めてきたのは米国」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/343.html
「安倍首相「拉致問題が最重要課題と伝えるのが目的」:派遣に賛成だが安倍首相の寝ぼけた“言い訳”はあまりに恥ずかし過ぎる」
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/329.html
「首相「私が拉致問題を解決」:北朝鮮に大きな借りがある安倍さんでしか解決できないテーマ」
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/381.html
「米国務長官「中国と韓半島統一について議論したい」:安倍首相に対北朝鮮外交促進の叱咤激励が飛ぶだろう」
http://www.asyura2.com/14/senkyo160/msg/745.html
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北朝鮮「日朝政府間協議できない」と通知[NHK]
4月2日 23時02分
朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会トップの議長の自宅などを、警察が捜索したことなどを受けて、北朝鮮は、「こうした状況では政府間協議もできなくなっている」とする通知文を日本政府に送ったと発表し、日本への反発を強めています。
北朝鮮は、2日、国営の朝鮮中央通信を通じて、日本側にみずからの立場を通知したと発表しました。
それによりますと、北朝鮮から大量のマツタケを不正に輸入したとして、東京の食品卸売会社の経営者が逮捕された事件に関連して、先月、警察が、朝鮮総連のトップ、ホ・ジョンマン(許宗萬)議長などの自宅を捜索したことなどについて、「前代未聞の主権侵害だ」と主張し、日本政府に謝罪を求めました。
さらに去年5月に拉致被害者らの再調査などを約束した日朝の合意について、「日本側が両国の間で解決するとした合意を破り、国連の場で拉致問題を国際化させている」として日本側の対応を非難しました。
そのうえで「こうした状況では政府間協議もできなくなっている」として、外交ルートを通じて2日、日本政府に通知文を送ったということです。
朝鮮総連の議長の自宅が捜索されたことなどを巡って北朝鮮が、日朝の政府間協議の中断をちらつかせるのは今回が初めてで、日本政府への反発を強めています。
岸田外相「受け入れられず」
岸田外務大臣は、2日夜、東京都内で記者団に対し、「大使館ルートを通じて北朝鮮から連絡があった。日本側は、去年5月の日朝合意を誠実に履行しており、今回の北朝鮮の発表は受け入れることはできない。日朝合意に基づいて、北朝鮮に対し、迅速に、正直に調査を行っていくよう求めていく日本の立場は変わらない」と述べました。
被害者の帰国実現を
拉致被害者の家族会の代表で、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは「どんな状況になっても、拉致被害者を救出し帰国させることはわれわれにとって譲れない一線です。政府は、こうした北朝鮮の揺さぶりに振り回されず、状況をきちんと分析し、被害者の帰国を実現させてほしい」と話しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150402/k10010036821000.html
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