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イラン 核協議の行方 西洋との提携なるか? 
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/404.html
投稿者 晴れ間 日時 2015 年 4 月 02 日 19:09:32: FhUYgDFvAt2/E
 

イランと西側諸国の間の核協議が最終合意結には至らなくとも続いています。
仮に直ちに合意には至らなくとも、交渉が継続していることに意味があるようです。

France2のニュースが、合意後の(合意を見越して?)イランと西洋諸国との提携の可能性についても語り始めました。

米国の同盟国であるサウジアラビアとは別に、ここにきてイランが地政学的に西洋の関心を引いています。
西洋諸国は、イスラム国殲滅のためにも、中東の安定のためにも、イランの協力が欲しいようなのです。
まず、イランは、シリアのアサド政権との関係がよく、交渉の仲介役として浮上しています。
さらに、イランはレバノンのヒズボラやイエメンにも影響を及ぼすことができます。

イランは人口8000万人。国民の教育水準も高く、西側資本の進出先としても期待が持てるという話です。


Ce 1er avril, il n'y a toujours pas d'accord a Lausanne, en Suisse, sur le controle du nucleaire iranien, mais l'optimisme reste de mise. L'enjeu est capital, selon Etienne Leenhardt. Un accord avec l'Iran representerait "une nouvelle donne politique". "Dans le chaos actuel du Moyent-Orient, l'Iran a deja su se rendre incontournable. C'est deja notre ami en Irak parce qu'il se bat a nos cotes contre le groupe Etat islamique. L'Iran soutient encore le regime de Bachar Al-Assad et il pourrait tres bien ? si nous decidons de reparler au regime de Damas ? servir d'intermediaire. Et puis, l'Iran est influent aupres des milices du Hezbollah au Liban, mais egalement actuellement dans la crise du Yemen", explique le journaliste de France 2.

L'Iran, eldorado pour les entreprises ?

Le retour de l'Iran dans la communaute internationale serait aussi "une nouvelle donne economique si les sanctions qui pesent sur le pays sont levees. C'est un marche de 80 millions d'habitants qui s'ouvre. C'est un pays jeune, eduque, riche en petrole (4e reserve mondiale), en gaz (2e reserve mondiale). Toutes les entreprises occidentales ont le pied sur l'accelerateur pour signer des contrats et les yeux tournes vers Lausanne", conclut Etienne Leenhardt.

http://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/nucleaire-iranien/l-iran-un-futur-partenaire-de-choix-pour-l-occident_865643.html


 

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コメント
 
01. 晴れ間 2015年4月02日 19:47:57 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
ニュースの最後の部分、「西側の全ての企業が合意文書にサインをさせるべく、アクセルを踏んでいる」。

ルノー、プジョー等の企業名まで出ています。
中東を市場として狙っていますね。

これまでの、アメリカとイスラエルとサウジアラビアによる中東政策は何だったのだろう?


02. 2015年4月02日 19:58:03 : 8Zii895jCE
経済制裁解除後のイラン進出を望んでいるっていうことなのかな。
イランの力がなぜ要るかといったらイラクへの影響力抜きに語れないからでしょうね。

03. 晴れ間 2015年4月02日 20:20:26 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
テレビ解説が映像(画像入り)で示しています。

イラクへの影響も勿論ありますが、中東全般への影響力でしょう。
なんといっても、イランは昔のペルシャ。
大国ですからね。

イスラム国含め、イスラム教徒への働きかけは、イスラム教徒に任せねば、西洋がどうこうできるものではありません。そのことを欧州は分かっていますよ。

私はこの動きに、アメリカの力の低下を感じます。
アメリカ以外の五ヶ国(英仏独露中)は全て、国内に(イスラム国兵士に代表される)テロ問題を抱えていますから、もうアメリカには任せられないと、腹をくくったのではないでしょうか。


04. 晴れ間 2015年4月03日 11:24:37 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
対北朝鮮の六カ国協議(六者会合)とは異なり、対イランの六カ国協議は、国連安保理の常任理事国にドイツを加えた六カ国が関与しています。
今、国連が平和維持のために機能していないのは、常任理事国内の対立が深いことも一因でしょう。
その意味で、対イランの六カ国の構成の意義は大きいと思います。

なお、フランス共産党の書記長が、対イスラム国(対イスラム・テロ)の件について、オランド政権を批判しています。イラク、アフガニスタン、リビアと、テロの温床になっている地域は全て、アメリカが軍事介入した地域である、と。フランスは国連の常任理事国なのだから、そこで国連の対中東政策を変えることができるはずだ。なぜそれをしないのか。アメリカに追随するな、と。

国連ではなく、この対イラン六カ国協議で、フランスとドイツのペアは、英国も巻き込んで、アメリカに圧力を加えるべきなのです。オランド政権も少しは動く気になったのかな?

なお、前サルコジ政権の下で、リビアのカダフィ政権を倒すための軍事行動に踏み出すべくサルコジを動かしたのが、BHL(ベルナール-アンリ・レヴィ)なる哲学者(ユダヤ系)ですが、シリアのサリン使用疑惑に関してもこの人物の名が頻出しており、なんだか怪しいな、と私は思っているのですが、情報の真偽も事実関係もまだ分かりません。


05. 2015年4月03日 11:35:22 : FxkEm98PKU
イラン核協議で枠組み合意が成立

By
LAURENCE NORMAN And JAY SOLOMON

原文(英語)

2015 年 4 月 3 日 06:30 JST
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-HS203_IRANTA_G_20150402140156.jpg
イラン核協議で枠組み合意が成立した JEAN-CHRISTOPHE BOTT/ASSOCIATED PRESS

 【ローザンヌ(スイス)】イランと欧米など主要6カ国は2日、核協議で枠組み合意に達した。イランの核兵器開発の阻止に向け取り組むことや、合意内容の履行を条件にイランへの経済制裁を解除することなどが盛り込まれた。
イラン核協議合意 特集
米大統領、イランとの核合意を歓迎
http://jp.wsj.com/articles/SB12451244521881693796604580556991354250682
http://jp.wsj.com/articles/SB12451244521881693796604580557090691562302
 8日目の協議終了後の記者会見で発表された共同声明によると、長期化していた協議で今回「決然とした措置」が取られた。枠組み合意によると、イランの核開発プログラムには今後最大25年にわたり制限・管理され、最初の10年間には特に厳しい制限がかかる。イランへの経済制裁は、国連の核開発監視機関がイランの公約履行を確認した後で緩和されるとしている。

 協議の終盤では、制裁解除の時期と、最初の10年間を過ぎた後どれほど早期にイランが核開発プログラムの規模を拡大できるかが最大の争点となっていた。今回、これらの点で合意があったかどうかはまだ明らかになっていない。

 各国の高官らによると、合意文書の作成作業はただちに開始し、6月30日までの最終合意を目指す。

http://jp.wsj.com/articles/SB12451244521881693796604580556791631601142


06. 2015年4月03日 20:40:19 : KYHNl2YY8g
 晴れ間さん、有意義な投稿ありがとうございます。
投稿テキストも、04もなるほど〜って思います。やはりイランってどこか別格っていうのはあるのでしょうね。


BHL(ベルナール-アンリ・レヴィ)に関してですが、以前かなり突っ込んだドキュメンタリー番組が以前カナルプリュスで放映されてました。しかし彼は以前と違って影響力はもうあまりないんじゃないでしょうか?出版界で力のある仲良かったジョンポールアントーベン(彼もユダヤ系)、リビア関係からはっきりBHLと距離を置いた発言をしてました。
フランスでなんとなく感じてたのは、それなりにユダヤ系は力があるせいか表向きは別として、宗教とは関係なく個々の多くのフランス人の明確なパレスチナ人寄りです。一般的日本人と似た傾向というか。

ヨーロッパ、ユーロ圏で、ゴールドマンサックスがどのように動いたかなど、以前80歳近いのおばあさんでさえ、the 銀行 なんていう本を読んでたのには驚いたものですが、単純にヨーロッパ解体に向かわなかったのは、最初の目的が、隣国と戦争しない事、米国の文化が大好きであると同時に米国の見えない政治的な支配から自由になること、、そういうものが強くあったのではないか?と。

そういう観点から、日本の政権交代がなされたときのこちらでの報道の仕方に賞賛と力が入ってたのが今にしてなんとなくわかりました。


07. 晴れ間 2015年4月04日 17:22:24 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>06

こんにちは。ありがとうございます。

フランスは確かにユダヤ系の人は多いですけど、私が知っている範囲では大抵リベラルで左翼ですよ。右翼やシオニストとは出会う機会がないせいかもしれませんが。
BHLは、多分私の知人(というより友人)の中に直接知っている人がいると思いますので、いつか機会があれば尋ねてみようと思います。(彼もユダヤ系ですが、昔のマオなので、親しくはないでしょう。)

イランは、これから中東の盟主になるかもしれません。(西洋諸国はそれを期待しているようです。) リベラシオン紙がキュロス大王の名前を引用し、アケメネス朝からササン朝まで、まるで絵巻物のような華麗な記事を載せています。
シリアも、レバノンも、イエメンも、かつてはペルシャの支配下にあったのですね。記事では、シリアの現政権なんて、ペルシャの代理人扱いです。
アメリカは結局、サウジアラビアを頼るのでは和平が不可能なことを悟ったようです。サウジではイスラム国のような狂信国家を育成することにしかならない、と。

記事の最後の部分:
Atout. Même s’il le combat avec détermination en Irak, en Syrie et au Yémen à travers les milices houthis, la déferlante de l’Etat islamique se sera révélée in fine un atout dans le jeu iranien. A cause de sa barbarie et de son entreprise de déstabilisation de la région, l’organisation jihadiste est devenue l’ennemi numéro 1 des Etats-Unis, remplaçant le régime islamique dans ce rôle. Profite aussi à Téhéran la méfiance que Washington éprouve désormais envers son partenaire saoudien, dont il ne peut plus ignorer que l’idéologie officielle, le wahhabisme, a eu une influence accablante sur la montée en puissance des groupes islamistes les plus radicaux à travers tout le monde musulman.

http://www.liberation.fr/monde/2015/04/03/teheran-a-la-reconquete-de-son-empire_1234743


08. 2015年4月04日 18:12:49 : ARqBjYet2w
晴れ間さん、>>02です。
シリアとフランスの因縁となぜアサドがアラウィー派というシーア派とはいえどもシーア派から見ても異端な超少数宗派が権力を手中に収めることができたのか、その背景をアラブ評論家の宮田律氏が書いているので紹介します。
俺はイランがシリアに肩入れする理由は同じシーア派という属性ではなく、レバノンへの影響力という意味ではシリアとレバノンの領土的属性に連なることで、レバノンのヒズボラをシリアを通して影響力を行使できる旨味あってこそだと思います。
欧州の記事によるとシリアはイランの子分扱いだそうですが、俺は必ずしもそうは思いませんけどね。

シリア・アラウィー派の特色と その支配の歴史的背景 -

http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/2012-04/josei05.pdf


09. 五月晴郎 2015年4月04日 20:12:01 : ulZUCBWYQe7Lk : 28Q6Nu2LvU
>>7

>アメリカは結局、サウジアラビアを頼るのでは和平が不可能なことを悟ったようです。サウジではイスラム国のような狂信国家を育成することにしかならない、と。

オバマはそのようです。しかし同じ米民主党でも所謂人道主義的介入派のヒラリーはそうではありません。アルカーイダやISなんとかのイスラム国をマグレブで抑えていたカダフィを殺害し釜を開けたのもヒラリーなど人道主義的介入派でした。
米民主党の人道主義的介入派と共和党のネオコン派、軍事強硬派が一つの勢力、オバマと共和党のティーパーティーなど海外不介入派が一つの勢力になってせめぎ合っているのが米国にとっての海外戦略のアクチュアリティーのようです。


10. 晴れ間 2015年4月04日 21:12:00 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>08

こんにちは。

私は中東のことはよく知らないんです。それに、この地を宗教や宗派の対立の面からのみ見ることにも、違和感を感じます。

以前、別の投稿コメントで書きましたが、私はシリア人とイエメン人と(3人か、他の国の人も含めて、それ以上で)、比較的親しく話す機会を持っていたことがあります。カフェテリアでの気ままな会話です。
そのシリア人とイエメン人の共通点は社会主義の立場を取っていたことです。
シリア人は、おそらくシリア・バアス党の党員だったのでしょう。イエメン人は、イエメン社会党の党員でした。(党員で、体制側の優等生でなければ、貧しい国から国費で留学なんて、できないでしょう。)
宗教的な話はしたことがないです。

この地の人々にとって最重要なことは、人々(親族や国民全体)が食べていけることなんです。宗教で食べていけますか? いくらお祈りをしても、お腹は満たされません。アヘンの役割は果たすかもしれませんが。

宗派でのみ考えるのも、どうでしょうか。
一般論ですが、この地は基本的に「族内婚」なのです。同一の血縁集団内で婚姻が行われますから、その結果として宗派が混じらずに今日まで来ているのです。
しかし、それはあくまでも結果に過ぎません。社会が近代化・都市化すれば、必然的に社会に流動性が出てきて族外婚になり、宗教単位で人間集団を見ることもなくなるでしょう。
事実、現在のアサド大統領の妻もスンニ派でしょう。宗派の違いは問題ではないのです。

西洋は近代化の過程で宗教離れを起こしました。中東も、将来的には宗教離れを起こすでしょう。
事実、クルド人の女性兵士たちは、イスラムの戒律に従ってはいません。
宗教では、食べることも、安全を得ることもできないからです。

リベラシオンの記事は、断片だけを読むのではなくて、全文を読むことをお勧めします。フランス語を知らなくても、英語に翻訳すれば、読めるでしょう。
フランスには、アラブ・イスラム圏を対象とする専門家が沢山いますから、新聞ジャーナリズムとはいえ署名記事ですから、いい加減なことは書けないはずです。ジャーナリスト自身が専門教育を受けた人である場合が多いし、いくらでも取材でき、文献資料も入手できます。

ご指摘の宮田氏のものは読みましたが、あまりピンときません。というより、胸をわしづかみされない、と言う方が正しいかな。(当たり前のことですが、思考方法も関心の対象も違うからでしょう。)
日本人が書いたものについては、私は何も分かりません。
私は専門家ではないので、何とも判断できません。


11. 晴れ間 2015年4月04日 21:28:59 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>09

こんばんは。

ヒラリーの「人道主義」なんて、偽善でしょう。自分の本音を隠すための隠れ蓑ですよ。大統領にもなれないだろうし。

ヒラリーも戦争屋も、今後50年も100年も生きるわけではありません。消えてゆく人たちです。アメリカ人は、国内の格差問題に取り組めばいいのです。

自分の利益しか考えない人たちと、他者の幸福を願う人たち。
でも、戦争屋は、世界中からソッポを向かれるようになったのではないでしょうか。相手にしないことです。

AIIBといい、イランといい、世界は激動中ですね。
ヨーロッパ、特に西欧がカギを握りました。
内心、米国にはウンザリしていたのでしょう。


12. 五月晴郎 2015年4月05日 00:16:25 : ulZUCBWYQe7Lk : 28Q6Nu2LvU
>>11

こんばんは。

米国は国内優先派とヒラリー派(ネオコンも)の対立が現況のようです。
米国国内優先派の政策が極東でヒラリー派にまされば日本が戦争に参入する虞もぐっと減るのですが、です。


13. 2015年4月05日 10:05:01 : LfxnE4glPQ
>>10
>それに、この地を宗教や宗派の対立の面からのみ見ることにも、違和感を感じます。

>>02です。
レスありがとうございます。
晴れ間さんに紹介した宮田律氏の記事の意図ですが、まさに宗教や宗派の対立だけでないという意味合いで紹介したわけですよ。
イラクもフセイン政権のあったころはバグダッドのような大都市では晴れ間さんの指摘する宗派の世俗化が進み、宗派、民族を超えた婚姻縁戚があたりまえのように組まれていたわけで、バアス党は地方においては部族、宗教においては極端に過激なことを唱えないという確約のうえで最大限尊重し保護したわけで、これはシリアも同じバアス党ですからそうでしょう。

>事実、現在のアサド大統領の妻もスンニ派でしょう。宗派の違いは問題ではないのです。

はい。
ただ、宗派の違いは問題ではないとは思いません。
問題だからこそ戦略的なつながりが生まれるのだと思います。
アラブの春を見ればわかります。
打ち倒された国はほとんど世俗体制の国です。
エジプトもリビアも、持ちこたえていますがシリアもそうです。
裏で蠢いていたのはサウジ、カタール、トルコ、そして米英仏でした。
そしておっしゃるようにサウジとアメリカが組んで行うアラブの改革は双方にとって都合がいいからやるわけですが、世俗化で慣れ親しんだ国民にとってこれほど迷惑で忌々しいことはありません。
しかし、ではシリアやイランが組んでいる理由もサウジやアメリカとそんなに違うのでしょうか?
俺はたいして違わないと思います。
ただ、世俗国家(アラブナショナリズム)が増えるしかアラブに未来はないだろうと意味では少しばかりマシだろうと俺は思っているのです。
もちろん、イランがアラブナショナリズムを歓迎するはずもありませんので、反対に考えればアラブがペルシャの支配を受け入れることもないということです。

>西洋は近代化の過程で宗教離れを起こしました。中東も、将来的には宗教離れを起こすでしょう。

そうなればいいでしょうね。
ただ、遠いと思います。


14. 晴れ間 2015年4月05日 15:39:46 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>13

>イランがアラブナショナリズムを歓迎するはずもありませんので、反対に考えればアラブがペルシャの支配を受け入れることもないということです。


西洋にとって、イランはシーア派の盟主にはなり得るでしょう。
ただ、民族的には、言語的にも、アラブ人とは異なる。(それはトルコ人も同じ。)
アラブ人とは言っても、北アフリカの人たちもまた、中東とは全く別人種ですよ。アラブ語がどんなふうに浸潤したのかは知らないけれど。

イランの強みは、一度、西洋化を体験していることでしょうか。知識層の厚みもあるから、西洋としては意志疎通が可能な相手だと見ているでしょう。

以前、ホメイニ革命の頃、多くの知識人がフランスに半ば亡命してきていました。(半ば、と言うのは、正式の亡命者になるには、一定の資格が要るからです。)
彼らは、ホメイニ革命を支持してる貧困層は「羊だ」と言ってました。自分で判断できるだけの知識や知力もない蒙昧な人々だということです。
まあ、パフラヴィ体制が貧者を置き去りにしたから、ああいう結果になったのでしょうけど、アラブ・イスラム世界全体に言えることだと思います。

パスポートも持たずに逃げてきた人もいましたが、今頃どうしてるかな。
フランス語もよく話せないので、肉屋で羊の肉を買うときは、店頭で羊の鳴き声を真似して意志を伝えたそうです。(本人からではなくマグレブ人の友人からその話を聞いて、私は笑い転げました。)

「世俗化」には200年〜300年かかるでしょう。それでも、きっとそうなると期待したいな。少しずつでも良い方向に進めばいいわけだから。
「世俗」以外に、異なる宗教・文化を持つ人々が共存できる方法はないですよ。
フランスにユダヤ人が多いのは、「世俗」体制なので、(公式には)「宗教的な差別」がないことが最大の要因です。彼らにはフランスこそが祖国です。


15. 2015年4月07日 15:11:44 : KYHNl2YY8g
晴れ間さんと、五月さんのコメントのやり取りで、何となくそうではないか?と感じてたことが、よりクリアになった感じです。

そういえば、個人的に最近ちょこっと耳にしたことなのですが、ルワンダの大虐殺 に関してなのですが、ーその辺詳しくないので、詳しく説明できないのですが、ー
ミッテラン政権時、ルワンダでtアングロサクソンが人道的に加担してた勢力と、違った勢力をフランスは応援してたみたいで、その辺がフランスにとってその後に渡って問題というか複雑な感じになったのではないかということです。人道的には、アングロサクソンの方が、ーこの件に関してはー正しかった印象を持ちました。確か、米国人のサマンサなんとかという方が、ルワンダ大虐殺の論文から、ビルクリントンのアドバイザーになったようなこと、阿修羅の何処かの記事で見かけました。
その後、フランスは、イラク戦争時にブッシュとは違った立場を取り経済制裁を米国から受けてましたね。
リビアに関しては、カダフィと親しかったサルコジが、BHLの影響で反カダフィを応援することになるのですが、前述したカナルプリュスのドキュメンタリーでは、米国とフランスそれぞれの民間の現地リビアの情報収集会社が、競争してたみたいでフランスの方がリードしてたみたいでした。しかし、その会社のフランス人のトップが何者かによって殺され、彼の妻と息子は、インタビューに、誰が頃したかは今後も決してわからないだろう、、と言ってたことで、誰であるかわかるようなドキュメンタリーの仕組みに驚いたものでした。

仏米もいろいろありますね。それぞれのネットワークも分裂したり、反体制力についたり。

いずれにしても、ミッテラン政権の際、若き首相であったファビウスが現在外務大臣であり、イランとの交渉にそれなりの役割を果たしたのかなあと想像しました。
しかしなんだかんだ言っても、欧米には、リアルな経済効果と同時に、最終的に人道的方向に向かわざるおえない暗黙の了解があるような気がします。



16. 2015年4月07日 15:14:50 : KYHNl2YY8g
反体制力ではなく、反対勢力でした。

17. 2015年4月07日 15:31:26 : KYHNl2YY8g
15の続きです。最後の所ですが、
欧米だけではなく、日本もです。そう願ってます。

18. 2015年4月07日 20:11:53 : KYHNl2YY8g
15の続きです。暗黙の了解 などという 変な言葉を使った後に、気がついたんですけど、笑

民主主義 である限り、当たり前の事でした。


19. 晴れ間 2015年4月09日 20:27:54 : FhUYgDFvAt2/E : xni5yVaf3k
>>15

ルワンダ(ブルンジも?)に関しては、以前、別の投稿スレッドのコメントで書いたのですが、以前、NHKのBSで植民地時代に遡るドキュメンタリーを見たことがあります。
ツチとフツの対立は、西欧による植民地支配の当初に、植民地支配者がツチを優遇したことに始まるらしいです。(ルワンダはベルギーの植民地だったみたいですが、私の記憶の中では、どちらも言語がランス語なので、事実関係の混乱があります。独立の前と後とでは、事実関係がどうなっているのか、分かりません。)

植民地支配に関しては、「分断支配」が常套手段のようです。少数の、特定の部族を優遇して手先として利用し、多数派を支配する。
ルワンダ、ブルンジ等に於いては、それが(多数派フツに対する)少数派ツチの優遇でした。

今の中東、イラク戦争後を見ていると、アメリカはシーア派(少数派)を優遇して、スンニ派(多数派)を抑えようとしているように見えます。まあ、アルカイダもフセイン派もスンニ派だったから、単純に戦後イラクをシーア派優遇体制にしたのかもしれない。

それ以前のサウジアラビアの優遇だって、サウド家という特定の一族を優遇して、この地を間接支配する道具にしたのでしょう。ところが、それがイスラム国という魔物を産んでしまった。それで、今、振り子をシーア派に戻そうとしているのかもしれない。

だいたい西洋植民地支配者は、支配の手間を効率化するために、間接支配を選び、その道具となる少数派を選定しているようです。
その結果、サウジアラビアのような反動体制が温存されることになる。

アメリカの対日支配も同じですね。自民党と官僚機構を介して、日本を効果的に間接統治している。同様に、電通も皇室も、役割は異なれ、対日支配の道具でしょう。


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