02. 2015年3月26日 22:40:46
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副操縦士が意図的に急降下か 独旅客機墜落で仏当局発表 2015年3月26日21時22分 フランスの山中に、乗客乗員計150人を乗せたドイツ格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機が墜落した事故について、仏検察当局は26日、副操縦士が「意図的に機体を破壊しようとしたとみられる」と発表した。副操縦士は、機長を操縦室から閉め出したうえで、機体を急降下させて墜落させた模様だ。日本人2人も搭乗しているとみられる墜落事故は異例の展開になった。 仏検察当局によると、副操縦士は、機長が操縦室から出たあと、機長の再入室要請を拒んでいたという。副操縦士は操縦室に1人で残り、機体を降下させ、山中に墜落させたとみられるという。副操縦士はドイツ人で28歳で、テロリストとして手配されているわけではないという。機長が操縦室から出たあとの操縦室内は「完全な静寂だった」(仏検察当局)といい、副操縦士は何の言葉も発することなく、機体を墜落させた模様だ。 操縦士の1人が閉め出されていた可能性は25日から米欧メディアで相次いで報じられていた。このため、仏当局は26日、急きょ公表に踏み切ったものとみられる。 仏当局は事故機の操縦室の会話などを記録したボイスレコーダーを回収し、25日から本格解析に入っていた。25日時点では、ボイスレコーダーから音声データの取り出しに成功したと発表する一方、詳細な分析には時間がかかるとして中身は明かさなかった。 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、「(音声データは)操縦士の1人が、機体が降下を始める前に操縦室から閉め出され、再入室できなかったことを示唆している」と伝えた。原因調査に関わる軍高官の話として報じた。高官は「閉め出された操縦士は、ドアをぶち破ろうとしていた」と説明。さらに「操縦室に1人残った操縦士が、ドアを開けなかったことは確かだ」と語った。 仏AFP通信も同様に、事故調査に近い関係者の話として、操縦士1人が閉め出されていたと伝えた。 同通信によると、「飛行が始まった当初は、乗務員がふつうに話をしていた」という。椅子を引き、ドアが開いて閉まる音が入っており、その後ドアをノックする音も記録されていた。関係者は「そこから、衝突にいたるまで会話は残されていない」と話したという。会話は独語で、衝突間際には、機体の陸地への接近を告げる警告音が出ていたという。 事故機は1万1500メートルまで上昇後、急降下し、速度を保ったまま山岳地帯に墜落したとみられている。 いずれの報道からも、2人の操縦士のうちどちらが外へ出たかは不明だ。 事故機が向かっていた独デュッセルドルフの検察当局は26日、朝日新聞の取材に、墜落時に事故機の操縦室には「操縦士が1人しかいなかったことを確認している」と語った。 ジャーマンウィングスの広報担当者は26日、朝日新聞の取材に「(報道について)現時点で承認も、否定もできない。捜査当局で原因が解明されるまでは、臆測には関与しない」と語った。 現場では、高度や速度など飛行記録を収めた「フライトレコーダー」の捜索が続いている。オランド仏大統領は25日の会見で、「外装部分は発見したが、本体はまだだ」と説明した。 犠牲者の遺族らが26日、特別機で南仏マルセイユに向かった。そこから陸路で墜落現場近くを目指す。(仏南東部セーヌレザルプ=青田秀樹、ベルリン=玉川透) http://www.asahi.com/articles/ASH3V5J0RH3VUHBI01F.html |