http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/340.html
Tweet |
【モスクワ時事】ロシアのプーチン政権に批判的な野党指導者ボリス・ネムツォフ氏が2月27日夜、モスクワで暗殺された事件から1カ月になる。チェチェン系軍人ザウル・ダダエフ容疑者ら5人が拘束・訴追されたが、同容疑者は否認に転じ、事件の全容解明に不透明感が漂い始めた。こうした中、政権とつながりがある「重要参考人」が浮上している。
◇当局も手出しできず
報道によると、この人物は「ルスラン・ゲレメエフ」という男。ダダエフ容疑者と同じチェチェン共和国の内務省部隊「セーベル」に所属していた。事件約半年前の昨年9月から、ダダエフ容疑者と一緒にモスクワで生活。「ルスラン」側が大金を見返りに暗殺を持ち掛けたとの情報がある。
この内務省部隊は、プーチン大統領に忠誠を誓うチェチェンのカディロフ首長の「私兵」と言われ、率いるのはアリムベク・デリムハノフ司令官。その兄は政権与党「統一ロシア」のアダム・デリムハノフ下院議員だ。
重要参考人の「ルスラン」は拘束されていない。反政権ブロガーのアレクセイ・ナワリヌイ氏によると「ルスラン」はスレイマン・ゲレメエフ上院議員のおいで、デリムハノフ兄弟の親戚という。現在は兄弟の地元にかくまわれ、当局が事情聴取しようとしても手出しできない状態と伝えられる。
ダダエフ容疑者は7日に拘束後、5人の中で唯一容疑を認めたと発表されたが、一転して否認し、当局から「拷問を受けた」と主張し始めた。「ルスラン」の関与や黒幕の存在の有無などが焦点だが、政権の意向で捜査の幕引きが図られる可能性もある。
◇与野党不和の象徴に
ネムツォフ氏が暗殺されたクレムリン(大統領府)脇の橋上には、1カ月を迎える今も、献花に訪れる市民が後を絶たない。22歳の女性は現場を見詰めて「私は支持者でないが、他国であり得ない事件が起こったことが恐ろしい」と声を震わせた。
野党勢力には「プーチン大統領を含む政権の命令で治安機関か親政権派が実行した」(ナワリヌイ氏)との政権黒幕説が根強い。こうした見方に反発する親政権派グループが最近、献花場所を破壊し、遺影に「国家への裏切り者」と侮辱するシールを貼った。暗殺事件は与野党勢力の不和の象徴となっている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015032600740
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。