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(回答先: カナダがアジアインフラ投資銀への参加検討-日米は懸念強める:G7で残るは日米だけ?:ロシアはどうする? 投稿者 あっしら 日時 2015 年 3 月 25 日 14:40:09)
NZ首相「アジア投資銀に参加を」 内部から透明性を確保[日経新聞]
2015/3/26 0:00
25日まで2日間の日程で来日していたニュージーランド(NZ)のキー首相は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に積極的に関与し、内部から透明性を確保していく方針を表明した。中国が海洋権益の拡大を目指す動きを強めていることについては「対話による平和的解決を強く求める」と述べ、現行秩序の一方的な変更は認められないとの立場を示した。
キー氏は「AIIBを巡る経済的な議論は非常に重要だ」と強調。アジア開発銀行や世界銀行の役割を認めながらも「AIIBが満たせるニッチ(隙間)な需要があるのも事実だ」と語った。NZがいち早く参加を表明した理由については「早く関与すれば透明性や明確な意思決定プロセスを確保するために影響力を発揮できる」と述べた。
日本やオーストラリアは参加を協議しながらも参加表明は見送っている。キー氏は「各国は参加するという方向にある」との見方を示し「多くの国が参加することで望ましい結果が得られやすくなる」と話した。
環太平洋経済連携協定(TPP)への参加が日本に好影響を及ぼすとも強調した。「アベノミクスの中で最重要なのは3本目の矢の構造改革だ」と指摘。「生産性と効率性の向上が重要だ」として、日本はTPP参加を通じ農業の国際競争力を高めるべきだと訴えた。「安倍首相の改革は正しく、長期的に日本を強くする」とも話した。
キー氏は補助金漬けだったNZの農業が1980年代の規制緩和を通じて強化された経験に言及。「非効率だったNZの農業が競争にさらされた結果、今では世界で最も自由化され、農産物の品質は世界トップだ」と述べた。
NZにとってのTPPの目的は「日本の農家を廃業させることではない」と強調。「我々が目指すのは日本の農家と組むことだ。技術協力などで両国は農業の生産性向上を達成できるだけでなく、アジア向け輸出を拡大できる」と力説した。
キー氏は「TPPを巡っては懸念が誇張され、得られる利益があまり語られていない」と述べた。「中国との自由貿易協定(FTA)は当初の推計の11倍もの便益をもたらした。日本とNZにとって得るものは巨大だ」と強調した。
NZは2008年に中国とFTAを締結し、乳製品の対中輸出が急拡大している。キー氏は「同盟国である米豪と良好な関係を維持する一方で、中国とも強い経済関係を築く」のがNZ流の経済外交と説明した。
アジア太平洋地域の海洋安全保障については、日本とNZが「海賊取り締まりで協力している」と指摘。海上輸送の安全性などで関係強化に期待を表した。また「東シナ海や南シナ海で日本などが抱える懸念については強く認識している」と語り、「アジアの平和と安定はNZにとり最重要課題であり、領土紛争は望まない」とした。
中国に続き「今後の10年はインドに注目している」とした。市場としてだけでなく、世界の労働力人口を考える上でもインドの存在感が高まるとして、同国との経済連携を進める考えを示した。
(聞き手はシドニー支局 高橋香織)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H8F_V20C15A3FF1000/
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