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(回答先: インドネシア、アジアインフラ銀の本部誘致で中国と競う=財務相:印尼かどうかは別として中国以外に置けば中国の評価はアップ 投稿者 あっしら 日時 2015 年 3 月 24 日 01:02:14)
日中のバランス配慮、インドネシア大統領会見
中国主導インフラ銀、評価 現地日本勢の輸出増期待
【ボゴール(インドネシア)=渡辺禎央】ジョコ・インドネシア大統領は21日のインタビューで、日本の後に訪れる中国への期待にも言及した。2014年10月の就任後、国際会議と東南アジア諸国連合(ASEAN)以外で初の公式外遊に日中を選んだのは、両国のバランスに配慮したものとみられる。経常赤字の削減に向けて輸出産業を振興するとともに、自由貿易交渉を推進する姿勢も強調した。
ジョコ氏は日中との関係にふれるなかで、「製造業は日本に分がある」とし、「自動車メーカーの進出はめざましい」と日本を評価した。そのうえで、対国内総生産(GDP)比3%前後で高止まりする経常赤字を背景にルピア安が加速する現状を打開するため、日本のメーカーがインドネシアからの輸出を増やすことに期待を示した。
今後は素材産業の進出などを促すため、日本との経済連携協定(EPA)の改定を目指す方針も示した。現行のEPAでは例えば日本製の高級鋼板の関税がゼロになっており、国内産業育成の観点からこれを憂慮する声もある。ジョコ氏は「よりバランスが取れた互恵関係」の構築を目指すとした。
一方、中国との協力では「インフラ分野でも、高速道路や鉄道での投資を期待している」とし、中国が主導して発足するアジアインフラ投資銀行(AIIB)については「インフラ開発で役割を期待できる」と改めて強調した。「(14年11月に)習近平国家主席と会った際、AIIB本部をインドネシアに置くよう要請した」ことも明らかにした。
AIIBを巡っては13年、習氏が就任後、ASEAN加盟国で最初に訪問したインドネシアで創設方針を発表した経緯がある。参加国の出資比率は経済規模に応じて決まる見通しで、ASEANのGDPで4割を占めるインドネシアの「存在はそれなりに大きい」(ジョコ氏)とした。
インドネシアにとって最大の貿易相手国は長く日本だったが、13年に中国が抜いた。直接投資でも中国は製錬所建設などで投資を拡大している。ジョコ氏は世界銀行やアジア開発銀行(ADB)がAIIBと競う形も「競争原理が働くため(資金を借りる側の)インドネシアにはますます好都合だ」と述べた。
インドネシアはASEAN各国との貿易自由化、日本とのEPAを除けば、これまで自由貿易交渉に消極的だった。資源以外の輸出製品が乏しく、自由貿易は輸入の増加にばかりつながるとの判断があったからだ。
ジョコ氏はこれまでの方針を転換し、「産業構造や製造業を改善するために(貿易面で)開放的になりたい」と自由貿易を推進することによって輸出産業を育てる戦略を掲げた。
今後のEPAの交渉相手として「経済成長が堅調なアフリカや南米が新たな輸出市場になる」と指摘。隣国オーストラリアとは外交面で関係が悪化しているが「政治と経済は別の分野。豪州は良い友人だ」と述べ、停滞しているEPA交渉を加速したい考えを示した。
[日経新聞3月22日朝刊P.7]
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