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ロシア東岸南部が自由港になる可能性(ロシアNOW)
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/317.html
投稿者 無段活用 日時 2015 年 3 月 23 日 22:24:16: 2iUYbJALJ4TtU
 

http://jp.rbth.com/business/2015/03/06/52227.html


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ロシア東岸南部が自由港になる可能性


2015年3月6日 ユリヤ・ガッリャモワアンナ・ジブロワ, コメルサント紙


ウラジオストク市に自由港の地位を与えるという提案を、ウラジーミル・プーチン大統領が2014年12月4日の年次教書で行った。法案作成作業は活発に行われ、すでに内容の一部詳細が明らかとなった。


タグ: ウラジオストク 極東


ユリヤ・シャンデゥレンコ撮影


 沿海地方の7地区・市管区に同時に自由港の地位を与えることを、極東発展省は提案している。自由港域内に所在するのは、港だけでなく、空港、観光業界の企業。自由港の参加者は、税優遇措置、自由貿易圏、参加者の事業の発展領域を得ることができる。ただし、この新たな税優遇措置は、すでにウラジオストク市の経済特区(OEZ)で活動している者には適用されない。

 法案によると、自由港に含まれるのはウラジオストク市以外に、沿海地方南部のほぼ全域――アルチョモフスキー市管区、ナデジンスキー地区、シュコトフスキー地区、パルチザンスキー地区、ハサンスキー地区――と、中国との国境に位置し海に面していないポグラニチヌイ地区。これらすべての場所が国の支援を見込むことができる。自由港は70年利用を目標として創設され、その域内は港域(空港含む)、工業域、科学・革新域、観光・娯楽域の4つの領域にわかれる。

 自由港域の活動資格を取得するには、さまざまな書類の承認や、域内活動を管理する運営会社の承認が必要。域内に所在する企業は、地域の投資プロジェクトに参加したり、域外に支社や駐在員事務所を構えたりしていてはならない。極東発展省によると、OEZや率先発展領域(TOR)に参加している企業は、この新たな税優遇措置を受けることができない。2014年9月に開業したウラジオストクのOEZには自由貿易圏体制があり、「ソレルス」は例えば、自動車の組み立てを行っている。域内所在企業が2〜3年以内に引き受けた義務を履行しない場合、その居住資格を失う。履行を管理するのは監督評議会で、極東連邦管区大統領全権代表兼副首相(現在はユーリ・トルトフネフ氏)がその一員となる。

 域内所在企業にとって主な恩恵となるのは、国有地利用、資産税および土地税の優遇措置、自由貿易圏。また、インフラ整備への直接的な国の支援(助成金または出資)を得ることも可能。ただし、主な融資源は民間の資金および沿海地方の予算となる。

 自由港域内に入ると考えられる港は4港。FESCOグループ(ジヤヴジン・マゴメドフ氏のグループ「スマ」傘下)が所有するウラジオストク港、「メチェル」所有のポシェト港、「スマ」グループが建設中のザルビノ港、シベリア事業連合および、ゲンナジー・ティムチェンコ氏の「ヴォルガ・グループ」所有の建設中の石炭ターミナル「スホドル」。極東発展省によると、法案は各省庁との調整段階にあり、4月30日までに政府に提出されるという。



元記事(露語)



 

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01. 2015年3月24日 01:46:17 : jXbiWWJBCA
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ロシアによる併合から1年 クリミアを知るにはまず黒海を知るべし
弓(黒海)の射手の腕で輝くクリミアがもたらした数々の歴史
2015.3.24(火) 前田 弘毅

〔クリミアのロシア編入から1年を記念した屋外展覧会で、ウラジーミル・プーチン大統領の絵を見る人たちAFPBB News〕
 本年3月18日、ロシアによるクリミア併合1周年の日、クレムリンを訪れた南オセチア(グルジアからの分離派支配地域)のリーダー、レオニード・チビロフ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と一層の協力関係を進める協約に調印した。
ロシアの黒海再進出
 4か月前にもロシアは同様にグルジアから事実上の独立状態にある黒海沿岸のアブハジアと似たような協定を結んでおり、軍事・経済両面で両地域の統合/一体化に向けての動きが加速している。
 この南オセチアとの調印については、もともと3月11日に予定されていたが、様々な憶測を呼んだプーチン大統領の謎の雲隠れによって一度キャンセルされ、クリミア事変1周年と日付が重なったのは一応偶然とされている。
 しかし、こうした一連の動きは東ウクライナの情勢も含めて、昨年から続くロシアの「黒海再進出」の動きと絡めて考える必要があることは言うまでもない。
 最後にも触れたいが、どうしても国家と領土の問題はナイーブな議論に流れやすい。しかし、ロシアの国益を第一に押し出すロシア現政権の動きを冷静に見るには何より一度クリミアの地政学的重要性について確認する必要があるだろう。
 そのためにも黒海全体の歴史もまたもう一度振り返ってみるといいかもしれない。
クリミアは黒海の「臍」






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 環黒海沿岸地域について、邦文も充実した研究書の出版が現れ始めているが、プレイヤーの多さからなかなか通史のようなものは欧米語の研究書でも多くない。
 その中で出色の出来を見せているのが、ジョージタウン大学のチャールズ・キング教授が2004年に著した『黒海』であろう。
 ここでは同書によりながら、黒海とクリミアについて少し触れてみよう。
 今日、黒海の面積は約44万平方キロ(同書では42万)とされ、日本全土より広く、琵琶湖の600倍以上の広さがある。また、水深は隣接するカスピ海の約2倍で、2000メートルに達する。
 黒海の地理的特徴の1つはその楕円形にある。
 西端のブルガリア湾岸から東端のグルジア沿岸まで1000キロ以上の距離があるのだが、まさに問題になっているクリミア半島の先端からトルコのイネボル港まで南北間は260キロの距離しかなく、晴れた日には黒海の真ん中から南北両方の陸地が見えるとの伝承が実に2000年前から伝わる。
 キング教授によれば、古代世界の住民は、黒海の形を蛮族の弓になぞらえていた。黒海は北に向かって2つの弧を描いている。一方の弧は現在のブルガリア、ルーマニア、ウクライナの海岸線となり、もう一方はグルジアとロシアの沿岸となる。

グルジア黒海沿岸のリゾート地バトゥーミ市〔AFPBB News〕
 2つの弧はともによくしなっており、それぞれ浅い港湾を形成する。2つの弧は射手の腕のもとで1つになるが、それがダイヤモンドの形をしたクリミア半島なのである。
 半島は、あたかも射手の腕から南に放たれる矢のようであり、南岸ではケレンペとインジェの2つの先端がこれに呼応している。
 このように、その対称性は際立っており、実際、古代の地理学者には黒海を東西2つに分かれた海と考えるものもいたという。
 同書にはビザンツとオスマン帝国による黒海支配やジェノバなどイタリア商人の歴史的活躍が詳しく記されている。
 クリミアは、地中海世界と内陸のユーラシア世界を取り結ぶ結節点として重要な機能を歴史的に果たしており、交易・ネットワーク・情報流通で決定的に重要な場所の1つであった。
 もう1つ、キング教授の述べる黒海の特徴も興味深い。地形の相似性と裏腹の後背地の多様姓であり、環境は全く非対称性的なのである。
 そのため気候の違いもまた顕著であり、北西のステップ地では、冬の厳しい冷え込みの後、暑く乾燥した夏がやってくるが、南東の高地では降雨も多く、亜熱帯気候が温暖な冬と湿気に富んだ夏をもたらす。

ボスポラス海峡の日没〔AFPBB News〕
 つまり、冷涼で乾いた大陸性の気候と、温暖で湿潤な亜熱帯気候が黒海で出会い、それは幾千年にもわたって航海者が恐れてきた劇的な嵐を生み出してきたのである。
 黒海は古代人に「客あしらいのよい海」として知られていたが、むしろこれは神に航海の無事を祈るための祈願文句のようなもので、実際には内海にもかかわらず黒海は厳しい時化で有名であった。
 もちろん黒海交易が大いに繁栄した理由の1つはそれでも海流を利用した航海が比較的容易であり、クリミアからトルコのイスタンブールまで、帆を挙げずとも海流に任せれば自然に到達するとも言われた。
 また、古代のギリシアの航海者も、黒海の海流を利用して真ん中を突っ切れば、わずか一昼夜で黒海が縦断可能なことを知っていた。
 ただし、その奇妙な成り立ち(大洪水伝説)でも知られる黒海では海水は上下層がはっきり分かれ、暖かく密度の濃い地中海の底流がボスポラス海峡で黒海に注ぎ込むことで複雑な水流を生み出し、1000年を超える都イスタンブール(コンスタンティノープル)とクリミアを強く結びつけてきたのである。
 ロシアと第3のローマ問題はここで記すまでもないだろう。
 いずれにしても、こうした黒海の地形特徴や海流の流れを見ると、クリミアは黒海を支配する上で戦略的にとりわけ重要性でにらみをきかす位置にあることが分かる。日本で想像する以上にクリミアがロシアによって「内地化」されたことのインパクトは現地で切実に捉えられていることだろう。
世界最初の国際紛争は「クリミア」発
 昨年の事変の際には19世紀のクリミア戦争の事例が様々な形で引用された。しかし、実は黒海はよりはるか古代から「国際関係」の焦点の1つであった。
 クリミアの名前の元になったと言われるキンメリア人は黒海沿岸で最も早く記録された種族の1つである(ただし、チュルク語起源説など異説も存在する)。
 アナトリアやメソポタミアの記録によれば、この民族は東方から侵入してきたスキタイ人によって黒海の北東にあった故地を追われ、「古典世界」周辺部への移動を開始した。
 キンメリア人の一部は南西へ下ってトラキア(現在のブルガリアなどに相当する地域)へ入り、別の集団は南東のコーカサスへ向かった後にアナトリアで合流し、現地の王国を崩壊させるなど大きな影響を与えたとされる。
 この出来事は紀元前8世紀頃とする説もあるが、ギリシアの歴史記述の父とも言われるヘロドトス(前5世紀)の時代にはすでに故事として伝わっており、創世記や預言者エレミヤ書にも記述されるなど、おそらく外来の武装「難民」がもたらした最初の国際危機に関する歴史叙述とも言われている。
 ちなみに実在のキンメリア人は歴史の闇から現れ、あっという間に消えてしまったが、意外なところで現代にもその名が現れている。
 20世紀米国の作家ロバートE.ハワードによる想像上の王国「キンメリア」の王子である英雄コナンは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画でも知られるようになった。
 これは単なるエピソードに過ぎないが、この古代の国際危機はおそらく直後に始めるギリシア人の黒海進出を誘発した可能性が指摘されており、近代ヨーロッパ人がよりどころとした古代ギリシアはまさしくクリミアや黒海の歴史と深い縁で結ばれている。
ナイーブな議論の虚とリアリティ
 本稿では黒海の地理や国際関係における歴史的位置について簡単に紹介した。領土を巡る議論はつい観念的になってしまうきらいがあるが、地に足をつけた議論が必要だろう。
 一方、ある種の観念的なあるいは連想的な発想もまた人々に大きな影響を与える。例えば、ちょうど最近目についたウクライナのロシアに対する抗議で掲げられたプラカードを紹介しよう。
 いわく、「返還せよークリミアをウクライナへ、ヴィボルグをフィンランドへ、ケーニヒスベルクをドイツへ、スフミをグルジアへ、ティラスポリをモルドヴァへ、クリルを日本へ」と続く。
 文面はともかく、日本はこんなところにも登場する(ちなみに尖閣・竹島を旧ソ連圏の一般人が知っているとはあまり聞いたことはない)。
 冒頭にも記したように、領土問題は常にナイーブで、これも「クリミア住民の意思」同様様々な角度から見ていく必要があることは論を俟たない。
 いずれにしても様々な声を拾う必要があることは、クリミアがロシアの実効支配の中に、そしてロシアによれば国内とされた以上、ますます明らかだろう。
 ちなみに併合1周年のまた前日(3月17日)には、トルコ・グルジア・アルメニア3国の国境に近いこれも歴史の長いアナトリア東部の要衝の街カルスにトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、グルジアのギオルギ・マルグヴェラシヴィリ大統領、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領の3人が集い、アナトリア横断ガスパイプライン(TANAP、Trans-Anatolian Pipeline)の着工記念セレモニーが開催された。
 カルスもまた、古来より様々な民族・国家による支配を受けてきた歴史の古い街である。クリミア同様、19世紀にはロシア帝国とオスマン帝国の間で激しい戦闘をいくたびも経験している。環黒海地域もカルスまで視点を南に落とせば、つまり弓の弦にあたる比較的直線的(にみえる)南岸のアナトリア高地に視線を移せば、広く中東地域が視野に入ってくるだろう。
 このパイプラインを巡るポリティックスについては杉浦敏広氏のコラムにも詳しいが、黒海の周りでは熱い戦争も冷たい戦争も続いている。
 ロシアから見て黒海の向こう側には、ギリシアなど欧州の様々な問題の火種が燻るバルカン情勢との連関も視野に入る。揺れる中東情勢同様、ロシアからも目が離せない。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43265


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