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治安部隊に警護されながら負傷者が搬送された（Ｃ）ＡＰ
邦人3人死亡…チュニジア襲撃 イスラム過激派組織が“予告”か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/158227
2015年3月19日 日刊ゲンダイ
チュニジアの首都チュニスの国会議事堂に隣接する国立バルドー博物館が武装グループ数人に襲撃された事件は、悲惨な結果となった。同国のハビーブ・シド首相は外国人観光客を含む１９人が死亡、４４人が負傷したとし、死亡した外国人のうち「５人が日本人だった」と発表したが、菅官房長官は「５人死亡の情報は誤り」と否定。安倍首相が「現在のところ３人死亡、３人負傷を確認という情報に接している」と明らかにした。
死亡した３人は東京都内に住む成澤万知代さん（６６）と、埼玉県内に住む宮崎チエミさん（４９）、宮崎遥さん（２２）。博物館には観光バスツアーで訪れたとみられている。天井健二さん（７５）、結城敍子さん（６８）と、結城法子さん（３５）の３人の負傷も確認されている。重傷者もいるといい、日本政府は駐チュニジア日本大使館に現地対策本部を置くとともに、外務省に対策室、官邸に情報連絡室を設置し、確認を進めている。
それにしても、白昼堂々、人気観光スポットの博物館で起きたテロには驚く。１８日午前１１時（日本時間午後７時）ごろ、軍服で変装した男２人はバスから降りてきた外国人観光客らに向かって銃を乱射、博物館に押し入り、観光客らを人質にとって立てこもった。治安部隊は銃撃戦の末、男２人を射殺し、約４時間後に制圧した。射殺されたのはいずれもチュニジア人でヤシン・ラビディ容疑者とテム・ハシュナウイ容疑者。
襲撃当初、博物館には１００人以上の来場者や職員がいて、ＣＮＮは逃げ惑う観光客らの生々しい映像を伝えた。人質は全員解放されたが、治安当局は武装集団は現場で射殺した２人以外に逃亡中の関係者が３人前後いるとみて捜査している。
■イスラム国などに３０００人以上参加
バルドー博物館は古代ローマ期のモザイク画などを所蔵している人気スポットで、外国人客がたくさん訪れる。シド首相によると、国籍別の死者は日本が最も多く、次いでイタリア人、コロンビア人。ドイツ、スペインなどの観光客もいた。
犯行声明は出ていないが、テロが起きる前、イスラム国に忠誠を誓っているイスラム過激派組織「アンサール・シャーリア」の指導者が「今後数日以内に一連の攻撃が起き、イスラム教徒の状況が変わり勝利を迎える」とインターネット上で宣言していた。
チュニジアは「イスラム国」など国外の過激派組織に３０００人以上が参加していると推定されており、同国政府は帰国した戦闘員らによるテロを警戒していた。過激派組織「イスラム国」の関係組織が今回のテロを称賛しており、チュニジア治安当局は関連を捜査するとみられる。
チュニジアは中東・北アフリカ地域の中でも比較的治安が安定しており、外国人を標的とした大規模のテロが起きるのは異例。カイドセブシ大統領は「テロとの戦いに慈悲はない」と強調し、摘発に全力を挙げる考えを示した。
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「数日以内に攻撃が」イスラム過激派、予告していた(03/19 11:47)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000046667.html
チュニジアの首都チュニスの博物館が武装グループに襲撃された事件で、犯行グループはイスラム過激派に関連している可能性が出てきました。
（天本周一記者報告）
チュニジアの地元紙によりますと、イスラム過激派の指導者が襲撃前、インターネット上に犯行予告ともいえる音声を公開していたことが新たに分かりました。音声を公開したのは「チュニジアのアンサール・シャリーア」と呼ばれるイスラム過激派の指導者です。公開された音声では、「今後、数日以内に一連の攻撃が起き、チュニジアのイスラム教徒の状況が変わり、勝利を迎える」と話しています。ただ、犯行グループの2人がチュニジア国籍であることは分かっていますが、チュニジア政府は、音声を公開したグループとの関連については明らかにしていません。また、襲撃された博物館は国会に隣接しています。襲撃当時、国会では対テロ法の審議が行われていて、多数の軍関係者も集まっていました。現地メディアのなかには、犯行グループは当初、国会を狙ったものの警備が厳しかったことから襲撃場所を博物館に切り替えたのではないか、そうした見方も出ています。チュニジアでは、多くの若者が過激派組織「イスラム国」の外国人戦闘員に参加しています。その数は3000人といわれていて、フランスでは、今回の犯行グループがイスラム国と何か関連しているのではないか、そうしたことを伝えるメディアも出始めています。
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『外、外』と走り込んだら、男が遠巻きから乱射…(03/19 11:45)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000046666.html
チュニジアの首都チュニスの博物館が武装グループに襲撃された事件で、日本政府によりますと、日本人観光客3人が死亡し、3人がけがをしました。
18日午後、チュニスにあるバルドー博物館で、武装した男2人がバスから降りてきた外国人観光客らに向かって銃を乱射した後、観光客らを人質に取って立てこもりました。その後、治安部隊が突入し、男2人は殺害されました。チュニジア政府は、外国人観光客ら19人が死亡したと発表しました。日本政府の関係者によりますと、日本人女性3人が死亡しました。東京都のナルサワ・マチヨさん（60代）と埼玉県のミヤザキ・ハルカさんとミヤザキ・チエミさんの3人だということです。このほかに、3人がけがをしたということです。チュニジア政府は、襲撃をテロ事件と断定したうえで、共犯者が2、3人いる可能性もあるとしています。
チュニジア、シド首相：「具合はいかがですか？」
結城法子さん：「大丈夫です」
けがをした結城さんを見舞った道上朋子さん：「弾丸がかすりましたので、皮膚にすごい痛みが走ったみたいで、皮膚の応急処置をした後、ずっと痛いと泣いておられました。銃声が聞こえて、ガイドが『外、外』と言って、違う所に走り込んだら（銃を持った人たちが）遠巻きから銃を乱射した」
一方、現地の病院で治療を受けている結城さんを見舞った道上さんによりますと、結城さんとその母親はともに軽傷で、早ければ20日にも退院できる見通しだということです。
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