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プーチン政権の行方:ホドルコフスキー氏らの勢力がネムツォフ氏殺害を仕掛けた可能性を指摘する露学者も
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/251.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 3 月 11 日 00:12:08: Mo7ApAlflbQ6s
 


 日経新聞のインタビュー記事「暗殺事件、影響は限定的」で語るロシアの国際政治学者エフゲニー・サタノフスキー氏は、 中東研究所の理事長だった2011年10月カダフィ大佐の死を受けて、カダフィの死でリビアの戦争が終わることはないと語り、リビアに続きシリアやイランも、イラクと同じような混沌に引きずり込まれていくことになるだろうと予測していた。

 イランはともかく、シリアは支離滅裂ともいえる内戦状態に陥ったことから、それなりに国際政治の動向が読めていると言える人物が、ネムツォフ氏殺害事件について、根拠は不明だが、「プーチン氏とロシアの対外的なイメージを悪化させるため、国外にいる元石油大手ユーコス社長、ミハイル・ホドルコフスキー氏らの勢力が犯行に及んだ可能性は排除できない」と語っている。

(反プーチン勢力の策略という線は消せないが、保釈され出国したホドルコフスキー氏とプーチン大統領のあいだにはそれなりの密約があったはずなので、ホドルコフスキー氏の線は薄いように思える)

 サタノフスキー氏が続いて語っている「1990年代には、政界に大きな影響力を持っていた新興財閥による要人への暴力が多発していた。こうした勢力はその際に政治的な陰謀のノウハウを学んだ」ということには同意できる。
 さらに、ネムツォフ氏も含まれるが、「野党には、過去の政権の副首相や閣僚として腐敗構造の一翼を担っていた政治家が少なくない。こうした人たちが現政権を批判できる立場にあるのか疑問だ。彼らが権力を握っても問題の解決につながらない可能性は高い」という考えにも同意する。


※ ロシアの外貨準備高推移がグラフで示されているが、納税期を迎えた企業が外貨売り・ルーブル買いに動いている3月になってやや持ち直しているようだ。

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[創論]プーチン政権の行方

暗殺事件、影響は限定的

国際政治学者 エフゲニー・サタノフスキー氏

 原油安や欧米の制裁でロシア経済は厳しさが増している。2月末には野党指導者のネムツォフ元第1副首相が暗殺され、7日に容疑者が拘束された。プーチン政権はどこに向かうのか。政権に近いエフゲニー・サタノフスキー・ロシア中東研究所長と、リベラル派の経済学者であるセルゲイ・グリエフ前ロシア高等経済学院学長に見通しを聞いた。


 ――モスクワで起きたネムツォフ氏の暗殺事件をどうみますか。

 「政権側の犯行だとは考えられない。現政権はテロリストを徹底してせん滅してきた。だが、政敵が暗殺された例はなかった。ネムツォフ氏は国営原子力会社ロスアトムのキリエンコ社長や国営ロスナノのチュバイス社長など体制側にも友人が多い。野党議員としての政治活動をみても非合法な振る舞いはなかった。プーチン大統領にとってネムツォフ氏を殺害してプラスになることは何もない」

 「プーチン氏とロシアの対外的なイメージを悪化させるため、国外にいる元石油大手ユーコス社長、ミハイル・ホドルコフスキー氏らの勢力が犯行に及んだ可能性は排除できない。1990年代には、政界に大きな影響力を持っていた新興財閥による要人への暴力が多発していた。こうした勢力はその際に政治的な陰謀のノウハウを学んだ」

 ――2016年の下院選を前に野党勢力にとっては打撃となりました。

 「ネムツォフ氏は全国的な人気が乏しかった。80%を超える大統領の支持率が多少下がったとしても野党勢力は政権にとって脅威にならない。事件が国内政局に与える影響は極めて限られている」

 ――原油安やウクライナ問題を巡る制裁でインフレが悪化し、市民の生活は苦しくなっています。政権への不満は高まるのではないですか。

 「いまの原油価格の水準がこれから数年続いても、プーチン政権は転覆しない。ロシアは20世紀に共産主義革命とソ連崩壊を経験した。いずれも市民生活に極めて大きな打撃を与えた。国民は革命的な社会変革が良い結果をもたらさないことを痛感している。この根強い安定志向が現政権の高い支持率の背景にある」
 「大半の国民が政治の安定を重視していることはプーチン氏がだれよりも熟知している。首相や閣僚をめったに入れ替えないのもそのためだ」

 ――現体制はトップであるプーチン氏個人の力量に大きく依存しています。将来的に「プーチン後」への移行はどのように進むのでしょうか。

 「再選されれば大統領としての任期は2024年までとなる。プーチン氏は政権後期に後継者を内部で登用し、政治の長期の安定を目指すだろう。よい人材がいるかどうかという心配は無用だ。プーチン氏もエリツィン元大統領の後継者に抜てきされた当初は不安視されたが、いまでは世界的な指導者になった」

 ――野党勢力は現政権が続く限り、腐敗対策は進まないと主張しています。

 「行政にはびこる汚職体質や縁故主義の是正は必要だ。だが、政権交代によって一夜にして社会から贈収賄を排除できるという考え方は誤っている。国民の意識を改革するには長い時間がかかる。日本や米国などほかの主要国も行政の腐敗体質の改善には相当の年月が必要だったはずだ」
 「野党には、過去の政権の副首相や閣僚として腐敗構造の一翼を担っていた政治家が少なくない。こうした人たちが現政権を批判できる立場にあるのか疑問だ。彼らが権力を握っても問題の解決につながらない可能性は高い」

 ――11〜12年の反政権デモでは政府の汚職を暴露する著名ブロガーのアレクセイ・ナワリニー氏が台頭し、13年のモスクワ市長選でも支持を広げました。

 「欧米諸国の一部の識者はナワリニー氏に大きな期待をかけている。ところが、実際のナワリニー氏は極右勢力に近い危険なポピュリスト(大衆迎合主義者)としての側面を持つ。欧米が求めるクリミア半島のウクライナへの返還にも反対している。仮に同氏が権力を握れば、ロシアと日本の間の懸案である領土問題の解決にも逆風が吹く」

 ――プーチン政権下の経済をみると、原油や天然ガスへの依存を強め、構造改革の停滞も指摘されています。

 「ロシアは世界有数の資源国だ。現実には原油やガスから得られる収入を柱とする経済構造が当面、変わらないと考える。こうした資源は公的資産だから、国家が管理するのは適切だと思う。その意味では政府が経済に大きな役割を占める構造はなお続く」
 「それでも民間の製造業の育成は進んでいる。この20年間ではIT(情報技術)や流通など、ほかの分野でも多くの民間企業が生まれた。資源による収入が民間の需要を支え、中長期にわたり企業の成長も続くと確信している」


 Evgeny Satanovskiy ロシア科学アカデミー経済学博士。主要輸出品である原油の価格動向に詳しく、政府高官へ頻繁に助言。55歳。

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基盤、見かけよりもろい

前ロシア高等経済学院学長 セルゲイ・グリエフ氏

 ――プーチン政権を批判してきたネムツォフ氏がモスクワのクレムリン(大統領府)脇で射殺された事件は世界に衝撃を与えました。

 「治安機関幹部が関与せずにクレムリンのすぐ前で暗殺が起きるとは考えにくい。政権がネムツォフ氏の死で得をしないという主張は事実と異なる。同氏は2016年の下院選で野党勢力をまとめられる唯一の政治家で、欧米諸国からも敬意を払われていた。事件は野党勢力にとって極めて大きな打撃となった。政権に盾突くと殺されかねないという恐怖が広がっている」

 ――プーチン大統領の支持率は14年のクリミア半島の編入によって急上昇し、政権基盤は盤石にみえます。

 「楽観的なロシア政府の予測でも15年のロシアの経済成長率は実質でマイナス3%に落ち込む。歳入不足を穴埋めするための政府の準備基金(約770億ドル)も16年末までにほぼ払底する。原油価格が大きく上向かない限り、2年以内に本格的な経済危機が起きる可能性が高い」
 「プーチン政権と欧米との対立は決定的で、対ロ制裁は長引く。世界経済の主要なプレーヤーである西側と対立したままで、国民の支持をつなぎとめるために必要な経済成長を達成することは極めて難しい。いまはプーチン大統領を支持する市民もいずれ、政権による反欧米政策の代償が非常に大きいことを生活実感としてわかるようになる」
 「ロシアでは盤石にみえる政権があっけなく倒れることもある。強権的な体制における政権支持率は日本や西欧の民主国家における支持率とは全く異なる性質を持つ。かつてのロマノフ王朝やソ連も崩壊する直前まで、ほとんどだれもその運命を予測していなかった。仮に現政権が近い将来に崩壊しても驚かない」

 ――プーチン氏の側近は野党勢力がもはや脅威ではないと達観しています。

 「政権が本当に国民の高い支持を確信していれば、政府に支持を集めるために展開している強い宣伝行為は必要ないはずだ。反体制ブロガーのアレクセイ・ナワリニー氏が怖くないというのならば、なぜ司法機関を通じて同氏を執拗に抑圧し続けるのだろうか。ソ連が崩壊した時に国家保安委員会(KGB)の幹部だったプーチン氏は、自身の政権基盤が見かけよりもろいことを自覚していると思う」
 「権力者は、政権を維持するため強権的な手段を使えば使うほど、下野した後の身の危険が大きくなることを知っている。この危機感が、政権崩壊の直前まで反体制派に対する弾圧を強める一つの理由だ。現政権も例外でない」

 ――将来の政権交代が極端な形だと経済の混迷や内紛につながるリスクがあります。

 「世界では強権的な政権がデモなどで流血なく排除された例も多い。ロシアの野党勢力は平和的な政権交代を目指している。それでも、政権側は政権に反発する勢力を武力で弾圧するかもしれない」

 ――プーチン政権も汚職対策や構造改革に取り組んでいると主張する識者はいます。

 「プーチン氏と以前から特別な関係があった友人や側近の多くがこの15年で巨万の富を得たことは否定できない事実だ。エリート層に政権への忠誠の見返りとして利権を配分するいまの体制では、いくら腐敗対策が必要だと唱えても成果は出ないだろう」

 ――あなたはメドベージェフ前大統領の改革路線を支えるブレーンとみられていましたが、同氏はなお首相として政権にとどまっています。

 「メドベージェフ氏が大統領だった時、経済の近代化など重要な改革を打ち出していたことは確かだ。残念なことに現在、同氏がそれを実行する意欲や能力を保っているという確証は得られない」

 ――野党陣営にはプーチン氏に代わる指導者になれる人材がいるのでしょうか。

 「それは杞憂(きゆう)にすぎない。ロシアは大国で、人材は豊富だ。ナワリニー氏も有能だが、まったくの新顔が台頭する可能性もある。エリツィン大統領の時代も『代わりはだれもいない』といわれたが、一般には無名だったプーチン氏が抜てきされた」

 ――政権が代われば北方領土の問題は好転しますか。

 「ロシアでは与野党ともに日本への領土返還に前向きな政治家はほとんどいない。ただ、プーチン氏が今後、経済的に追い込まれた場合、日本との協力を進展させる目的で領土問題に関して何らかの決断を下す可能性はある」

 Sergei Guriev ロシア科学アカデミー経済学博士。プーチン政権に批判的な姿勢で、13年からパリで事実上の亡命生活。43歳。

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〈聞き手から〉成長軌道復帰へ猶予は2年

 ロシアの外貨準備は2月1日現在で約3762億ドル(約45兆円)だ。1年間で4分の3に減ったが、なお世界有数の多さだ。政府債務残高も国内総生産(GDP)比で約15%と主要国では健全な水準といえる。欧米のエコノミストにも「ロシア経済は制裁や原油安が続いてもあと2年は乗り切れる」との見方が多い。

 問題は国際金融システムをつかさどる欧米との関係が改善する展望がないことだ。対立が決定的となったウクライナ危機は収束の兆しがなく、米国はロシアに対する追加の経済制裁も検討している。
 一方、クリミア半島の編入で高揚したロシアの民族主義は近隣国との摩擦を生み、経済に悪い影響を与えている。欧米の主要格付け会社の最新予測によるとロシアの15年の成長率はマイナス5%以下に落ち込む。資源収入による蓄えを取り崩すこれからの2年間で、プーチン大統領は民族主義を抑えて欧米と折り合いをつけ、経済を成長軌道に戻せるのか。世界経済の行方も左右する大きな課題だ。

(モスクワ=田中孝幸)

[日経新聞3月8日朝刊P.9]

 

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コメント
 
01. 2015年3月11日 10:06:23 : nJF6kGWndY

>日本との協力を進展させる目的で領土問題に関して何らかの決断を下す可能性はある

残念ながら、現状では、人権好きな欧米世論を配慮しなければならない日本の方が動けない


まあ、陰謀論者が好むような、一部の超特権階級の経済的な利害得失だけで、政治が動くなら、

世界は、中世のように、見かけ上は、もう少し平和かもね

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43166 

ギリシャやロシア、中国に見る「屈辱の政治」人間と同じくらい繊細な国民国家、紛争解決には感情への配慮が必要
2015年03月11日(Wed) Financial Times
(2015年3月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

アレクシス・チプラス首相は債権者から大きな譲歩を引き出せなかったが、抵抗を示すことで国内の支持率は上昇している〔AFPBB News〕
 アレクシス・チプラス氏は今年1月にギリシャの首相に選ばれる直前に、有権者にこんな誓いを立てていた。「月曜日には国民の屈辱の日々が終わる。外国からの命令とはおさらばだ」
 国民の屈辱を強調したこの発言をギリシャの突飛さとして片づける気になった人は、世界のほかの国々にも目を向けるべきだ。
 筆者がこの1年、最も頻繁に取り上げてきた4つの国際問題――ロシア、ユーロ圏、中東、東アジア――を見渡せば、国家的、あるいは文化的な屈辱という表現がこの4つすべてを結びつけるテーマになっていることが分かる。
傷つけられた国家のプライド
 チプラス氏が首相として最初に取った行動の1つは、第2次大戦でナチスに処刑されたギリシャのレジスタンスの戦士たちの墓碑を訪れることだった。これは国としてのプライドに基づく行動だ。有権者に過去の英雄を思い出してもらうと同時に、ユーロ圏の債権者たちを主導したドイツにちょっとした意趣返しをしたのだ。
 チプラス氏らは、ギリシャの債務削減と緊縮経済の終了を公約して政権を発足させた。しかし、同氏が率いる急進左派連合(SYRIZA)の対決色の濃いアプローチはこうした目標の達成にほとんど寄与しなかったものの、有権者は同政権の果敢な抵抗劇を楽しんだ。ギリシャの銀行が保有する預金の残高は縮小したが、SYRIZAの支持率は上昇した。

西側との対立色を強めるウラジーミル・プーチン大統領〔AFPBB News〕
 ギリシャ政府による債権者との衝突と同様に、ロシアによる西側諸国との対立は、国家のプライドを傷つけられたという感覚を糧にしている。
 ウラジーミル・プーチン大統領と同氏の世代の指導者たちはかつて、ソビエト連邦という今日よりも広大で強力な国家のために働いていた。
 そしてプーチン氏は、現代のロシアは引き続き「偉大な国家」として扱われるべきだと主張している。
 ロシア政府はウクライナ介入の理由として、海軍基地や市場、国境といった実在する権益を守ることを挙げているが、これは表向きの理由であり、ロシア政府の言葉には国家が屈辱を味わったという感覚があふれている。ロシアはもう軽視したり無視したりできない国だと訴えているのだ。
 ロシアは今後、傲慢な米国にいじめられるわけにはいかないという気持ちを示していくだろう。プーチン氏は、この国が最も輝いていた時期の精神を呼び覚まそうと、1940年代の大祖国戦争に言及している。また政府高官らは、ロシアの核兵器はこの国が大国であることの象徴であり、ほかの国々がロシアを恐れる理由の1つでもあると胸を張っている。

中国の子供は「屈辱の世紀」について徹底して教えられる(写真は中国四川省北川県の北川紅軍小学校で、国旗掲揚後に合唱する制服姿の生徒たち)〔AFPBB News〕
 中国の他国に対するアプローチにおいても、国家の屈辱という感覚は大きな位置を占めている。
 中国の歴史の教科書や北京の国家博物館の展示は、西洋の帝国主義に初めて遭遇した1840年代から日本が敗戦した1945年までの「屈辱の世紀」について詳しく記述している。
 中国の若者たちは、弱かった中国は外国の列強に辱められ搾取されたのだと何度も聞かされている。現代の中国はもう小突き回されない、と教えられている。
 中国の習近平国家主席は「新型大国関係」なるものを望んでいる。中国は米国と同等に扱われるべきだ、と求めているのだ。
憎み合うイラン政府とISISにも共通点
 イスラム原理主義者たちも、西側諸国はイスラム教徒を侮辱し迫害しているとの考え方に乗じている。ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニストであるトーマス・フリードマン氏は2003年、マハティール・モハマド・マレーシア首相(当時)がこの考え方について語ったことを取り上げ、「国際関係で最も過小評価されている力、それは屈辱感である」と主張した。
 そして、パレスチナの人々がイスラエルに反発しているのも、武装勢力が米国のイラク占領に反発しているのも、侮辱されているという感覚が原動力になっているのではないかと論じた。
 2011年に中東各地で革命が始まった時、アラブの人々の多くは、自分たちが味わっている窮状と屈辱の真の原因は自国の政府にあると判断していたようだった。
 しかしその後は、よそ者や西側諸国のせいにするのが再び流行になっている。イラン政府と「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」は互いに忌み嫌っているが、両者とも、西側から受けていると思われている侮辱をはねつけると約束している(イランは、自分たちには核開発計画を進める権利があると主張しており、片やISISは西側の価値観を批判している)。
 長年にわたり、さまざまな理論家、哲学者が人間の営みにおける自尊心と屈辱の役割について書いてきた。18世紀の啓蒙主義の哲学者、ジャン・ジャック・ルソーは、人間の腐敗の源泉は、他者より優れていると認めてもらいたがる人間の欲求にあると論じた。
 ステータスに対する不安(ルソーはそうは呼ばなかったが)は、多くの悪の根本原因だ。それから数世紀経ち、国際関係の「リアリスト」の理論家は、国家は人間と同じ多くの感情によって動かされていると主張した。こうしたリアリストは、権力に対する国家の欲望を強調した。その感情の裏側にあるのは、無力感と、無力感に伴う屈辱を必死に避けようとする意識だ。
 これらのことが意味するのは、国際紛争を解決するためには、利益と同じくらい感情について考える必要があるかもしれないということだ。
本質と同じくらい象徴が重要なこともある
 時として、国家的、文化的な屈辱感に対処するために必要な譲歩が不可能な場合もあるかもしれない。ISISの傷ついた感情を癒やすために、カリフ国家を認める人はいないだろう。
 だが、時折、国家的な自尊心を取り戻すために必要なジェスチャーが比較的小さいこともある。ギリシャは債権者から大幅な譲歩を引き出したようには見えない。それでも、国家的な抵抗の顕示は一定の言語的、形式的変更と相まって、差し当たりギリシャ国民をなだめたように見える。
 西側諸国がロシアとの危険な対立と中国の野望について熟慮する中、象徴が本質とほぼ同じくらい重要なこともあることを覚えておくといいかもしれない。
By Gideon Rachman


02. 2015年3月11日 17:48:44 : 7OV3Xr9eiU
>西側諸国がロシアとの危険な対立と中国の野望について熟慮する中、象徴が本質とほぼ同じくらい重要なこともあることを覚えておくといいかもしれない。


>>01笑えるくんの貼った記事。
殊勝なことをうだうだ書いているが、かいつまんでいえば尻に火が点いた米英たちが負け惜しみを言っているに過ぎないのさ。
強がりってやつは心に余裕がある者はしないのが世の習いなんだ。
英国も米国もなにをそんなに焦り強がっているのか、もっと余裕を持ったらどうなのかねえ?
見苦しいw


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