http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/194.html
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昨夜10時からNHKBS1で放送されたグローバルディベートウィズダムは、「広がる“不寛容” 多文化は共生できるか」というテーマで進められた。
番組の討論には、フランス:パリ政治学院ファブリス・エペルボワン教授、スイス:オックスフォード大学タリク・ラマダン教授(ムスリムのイスラム学者)、アイルランド(豪在住)ウェスタンシドニー大学アラナ・レンティン准教授、米国:ミドルベリー大学エリック・ブライシュ教授、日本:津田塾大学萱野稔人教授の5人が参加していた。
討論の内容や感想については後日機会があればということにして、面白いネタだけを紹介したい。
まず、仏全土で350万人もの人が示威行進をもってその価値を誇ったフランスの「表現の自由」については、一貫性がなく複雑で“偽善”ともいえるものというコンセンサスが討論参加者のあいだでほぼできた。
パリ政治学院のファブリス・エペルボワン教授自身も、一貫性がなく複雑でわかりにくい「表現の自由」なので、フランスで何を言ったから禁固刑になるのかなどその詳細を知っているのは一握りの弁護士くらいしかいないと語り、フランスの「表現の自由」に一貫性や平等性がないことから偽善と言ってもいいかも知れないと同意していた。
※ フランスは「制限付き表現の自由」しかない国家と指摘した投稿
「発言を理由に警察が8歳の児童まで取り調べるフランスが「言論の自由」を自慢する倒錯ぶりを見逃す世界」
http://www.asyura2.com/15/kokusai10/msg/150.html
(晴れ間さんから長文のコメントを頂きましたが、レスポンスをしなければと思いつつも気乗りがなかなかせず遅れていることをお詫びします)
もっと面白かったネタは、オックスフォード大学タリク・ラマダン教授が披瀝したもので、シャルリ・エブドは、5年前、サルコジ大統領(当時)の息子を「ユダヤ人で、おカネを崇拝ししがみついているやつ」と風刺した作家に対し、その表現を理由にクビしたというものである。(ファブリス・エペルボワン教授が否定しなかったので事実なのだろう)
下品なだけでなく既に死んで反論もできないムハンマドの尻を出したイヌの格好の絵などは「表現の自由」の象徴のように言い張って流布させることはしても、現職大統領の息子を風刺の対象にしたからなのか、「ユダヤ人」という指摘が問題視されたのかはわからないが、そのような風刺画を描いた作家をやめさせるのが、「表現の自由」の体現者のように扱われるようになったシャルリ・エブドの実態なのである。
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