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イスラム国の最も恐ろしい成功:西側からの参加 
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投稿者 eco 日時 2015 年 2 月 28 日 23:28:49: .WIEmPirTezGQ
 

イスラム国の最も恐ろしい成功:西側からの参加 
By YAROSLAV TROFIMOV
原文(英語)
2015 年 2 月 27 日 10:54 JST

仏スーパー人質事件で警察に射殺されたアメディ・クリバリ容疑者 Associated Press
 過激派組織「イスラム国」が西側の何千という人たちを引き付ける能力は現代史では前例がなく、最も恐ろしい成功と言えるかもしれない。このことが特に気がかりなのは、シリアに集まる女性や男性たちの大部分はイスラムへの新参者である。これはこの残忍な組織が超保守的な根幹をはるかに越えた魅力を高めていることの証左だ。

 テロ研究者によると、キリスト教からの改宗者であれ、無神論の家で育った人たちであれ、彼らはしばしば便宜船籍の旗を探し求める反逆者たちだ。これらの現在社会とそのルールを拒否する、新しいジハーディストの多くは、それが西側への最も明確な対比だという理由だけで、イスラム国の大量虐殺狂信的集団を受け入れている。

 仏トゥールーズ大学の西側外国人戦闘員の動向を調べているマシュー・ギデール氏は、半分以上は「幻滅した理想主義者と革命家だ」と推定。同氏は「彼らは世界を作り直したいと思い、ほかには何もないことから、ジハーディズムだけが代替イデオロギーだと判断している」とし、「彼らが本当に探しているのは武装闘争であり、彼らはそれをイスラム国で見いだした」と語った。

 情報当局者によると、シリアとイラクに渡った2万人の外国人戦闘員の約4分の1は欧州、北米、それにオーストラリアの出身。そのほとんどは移民ではなく、その国生まれの市民だ。この西側からの流入の規模は、以前のジハードの戦闘地域であるアフガニスタン、ボスニア、チェチェン、あるいは米国占領時期のイラクでの数に比べるとはるかに大きい。

 関係筋によれば、26日には、イスラム国の処刑の場面を映したビデオに何度か現れた、「ジハーディ・ジョン」として知られる覆面姿の戦闘員はロンドン出身の英国人ムハンマド・エムワジ容疑者と特定された。

 これらの西側出身の戦闘員たちの動機は現在のシリアとはほとんど関係がない。米国が支援する自由シリア軍(FSA)の司令官ニダル・サレム氏は「彼らがここにやって来るのは自分たちの国を憎んでいるからだ」と話した。同氏はシリア北部のアレッポで何人かの欧州ジハーディストと遭遇した経験がある。

 中東にまでやって来ないイスラム国信奉者たちはより危険な存在になり得る。その好例が、1月のパリでのテロ事件で5人―うち4人はユダヤ人向け食料品店内で―を殺害したアメディ・クリバリ容疑者だ。米当局は25日、ニューヨーク・ブルックリンに住むウズベキスタンとカザフスタン出身の男3人を、米国での襲撃とシリアのイスラム国への参加を計画したとして逮捕した。


イスラム国への渡航を計画したとして逮捕された3人。出廷した際のスケッチ Jane Rosenberg/Reuters
 テロ専門家は、西側のイスラム国信奉者―しばしば裕福な育ちだ―と、1970、80年代のイタリアの「赤い旅団」や西独の「赤軍」などのホームグロウン・テログループを受け入れる若い男女との間には驚くほどの類似点があると指摘する。

 当時の共産主義思想―実際の共産主義国家では生命の恐怖があったにもかかわらず―はより良い、より公平な、より純粋な社会を約束していたように見えた。イスラム国のプロパガンダの最大の力は、今日の独自のユートピア的ビジョンでかつての共産主義と同じような感覚を与える能力で、欧州全域のうんざりした理想主義者、不適応者、冒険主義者らを引き付けている。共産主義者と同様に、イスラム国は世界的な福祉、無料診療、社会正義の実現を約束している。

 ノルウェー防衛研究所のテロ研究部門のトマス・ヘッグハマー部長は「それは極左活動家を生まれさせる不安感と基本的に同じだ」とし、「多くの若者は、資本主義中心の西側の制度は自分たちのためにあるのではなく、別の社会が作られているという同じ考えを持っている」と述べた。

 ヘッグハマー氏は、彼らの多くにとっては現在のイスラム国は70年代のソ連やキューバと同じで、「それは異なった社会モデルを目にすることのできる、極端に異なった場所」だとしている。

 イスラム世界から米国とその同盟国を排除するとのメッセージを出しているアルカイダとは異なり、イスラム国は世界征服というより野心的なプロジェクトを提示している。イスラム国はしばしばバチカンのサンピエトロ大聖堂をモスクに変えたイメージを用い、いずれ欧州をイスラム化するとの考えであからさまに同組織への勧誘を図っている。シリアとイラクにいる一部の欧州出身の戦闘員は、それほど遠くない将来、イスラムの征服部隊とともに自国に戻ると信じている。

 恰幅(かっぷく)のいいドイツ人アブ・カタダさん(本名クリスティアン・エムデ)は昨年12月、ユルゲン・トーデンヘーファー氏とのインタビューで、「われわれは最終的に帰国する。それは丁寧なあいさつを伴うものではなく、武器と戦闘員を伴う帰国だ。われわれは誰であれ、イスラムを受け入れない者、保護税を払わない者を殺す」と語った。トーデンヘーファー氏はイスラム教徒以外でイスラム国に招待された唯一のジャーナリストだ。

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http://jp.wsj.com/articles/SB12081608772373954249104580486741086434302  

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コメント
 
01. 2015年3月01日 01:23:24 : fPxsBIstAQ
私も何故にこうまで
イスラム国が西側先進国の若者達を惹き付けてやまないのか?
を、ずっと考えて来ました。

何度もコメントで
頭ごなしに否定するばかりでは無く、
彼らに有り 我々に無いものとは何かを分析しろと訴えたのですが…

暴力的、残虐的な部分だけを見れば、
確かに我々の価値観とは異なる解りやすい「敵」ですが、
それは圧倒的な物量とハイテク武器を持つ我々に対する対抗手段に過ぎず、
本当の「敵」は就学の機会も就労の機会もただただ競争のみを強いられた挙げ句に、
完成させた世界とは不平等や格差や環境破壊を生み出して
勝手に老いていくのみの歪な
資本主義社会の側では無いのか?
それに気付いてしまったが為ではないのか?

このまま西側先進国社会に届まり続け、
希望の持てない日常を過ごすよりは飛び出して世界を変えたい!
と…
何かそんな気がする。

まだまだどうなるかは解らないけれども、
ひょっとしたらこれは新しいパラダイム? 流れ?

日本の若者はなかなか行動を起こさないけれども、
ボチボチと参加者は増えていくかもね?
マスコミの印象操作が効いていて、
まだまだ危険な「敵」認識だし、
自分もそうなんだけれども…

オウム真理教なんぞの小物とは凄みが違う…
何かそんな気がする。


02. taked4700 2015年3月01日 02:51:25 : 9XFNe/BiX575U : HUrMs8rJVM
>>01

単にサブリミナル効果でマインドコントロールして「イスラム国」へ行かせているだけですよ。そもそも、「イスラム国」の教義とか言っている時点で実情と合っていません。実情は単なるテロ集団。それに教義があると信じ込むこと自体が普通の市民感覚ではありません。

「イスラム国」を立ち上げたのは、今後、大規模にサブリミナル効果を使っていくという意味です。2011年にアラブの春が起こったのも基本的にはサブリミナル効果のせい。

サブリミナル効果は、自分たちが透明人間になったような感覚を使う側に与えるはずで、一時的には自分が神になったような気分になるはず。しかし、多分、その内、透明人間が意味のない存在だと感じるようになる。問題はその次で、意味が無くなった存在として、意味のある存在を自分たちと同じレベルにまで引き下げようとするはずだということ。つまり、世界の破滅が始まる。

サブリミナル効果は非常に罪深い技術。


03. 仁王像 2015年3月02日 20:24:24 : jdZgmZ21Prm8E : KukK7fCAW6
 >>01

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/242.html
 >「イスラム国」の領土に関する基本計画は、イスラム帝国の領土を復活させることである。「イスラム国」の第一義的な目的は、かつての自分たちの土地の権利を現代に取り戻すことだ。自分がどこにいても必ず守ってくれる強力な宗教国家…。混乱と紛争による無政府状態の中で暮らし、公民権さえ持たないムスリムの若者には、きわめて力強いメッセージとして響く。なにしろ現代のイスラム国家では、不正や不平等や腐敗が日常茶飯事だ(アサド、マリク)。
 「イスラム国」が発するメッセージは、ヨーロッパやアメリカで暮らすムスリムの若者にとっても、魅力的で訴求力がある。

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/244.html
 > 欧米の後ろ楯を得たアラブの指導者たちによる冷酷な支配に長らく苦しんできた人々、PLOやハマス内部の腐敗に幻滅した人々、終わりの見えない宗派対立、内戦、経済制裁に疲れ切った人々…。こうした人びとに、「イスラム国」の途方もない軍事的成果が強い感銘を与え、共感を呼び覚ましたことは否定できない。だがカリフ制国家を支持する人々は、重い代償を伴う。厳格な戒律、乱暴な裁判、女性差別を受け入れることになるのだ。しかも、他のどの宗派の信徒も、サラフィー主義に改宗しない限り、この未来の国家に居場所はない。だが暴力的であるからこそ、ここまで計画を進めて来られたのだとも言える。彼らは迫害されたスンニ派の人々の心を捉えた。現時点では、この組織は擬装国家にすぎない。

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/245.html
 >最も驚くべき出来事は、アメリカが「民主イラク」の建国に失敗しているのに対し、武装集団が、国家建設にめざましい成功を収めていることである。
 アメリカの兵士と「イスラム国」の兵士、どちらの軍隊も、大義を掲げている。すると、次の疑問が湧いてくる。かつてのイスラム帝国の領土にカリフ制国家を建設するという約束は、民主主義を広め、その過程で欧米の多国籍企業による市場経済植民地を作ると言う意思表示よりも、はるかに訴求力がなるのではないか…。バグダディの聖なる戦いが、欧米民主主義の輸出よりも強力な誘因になるとしたら…。

http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/246.html
 >「イスラム国」があらゆる手段を駆使して住民の承認を得ようとしていることは、間違いない。油田や水力発電所などの戦略的資源から得た収入を、戦争に投入するだけでなく、制圧地域内の社会。経済的インフラの整備にも充当している。この点も、他の武装集団とはまったく違う。
 「イスラム国」が近代国家と違うのは、国家建設のために使う手段がテロだという点にある。近代国家としての正統性を確立する手段として、革命は認められるが、テロは認められない。世界で民主主義が存在の危機を迎え、中東全域が不安的化する中、「イスラム国」が世界に突きつけた切り札は「国家建設」である
 (以上、ロレッタ・ナポリオーニの著作から)


04. 2015年3月02日 22:08:52 : fPxsBIstAQ
>>02

それは数有る人集めの為の手法•手段の
一例かと思いますよ。

>>03

そういうあらゆる手法を用いて先進国を含めた多くの国々から
沢山の若者達を集めて何をするのか?

まさに最後の部分「国家建設」です、
アメリカが地上部隊の派遣を決定しましたが
西側先進国の同朋達に銃口を向ける事になる、
北アメリカやヨーロッパ出身の若者達の多くの犠牲がやがて報告されれば
世論に大きな衝撃が伝わるだろう。

更にイスラム国建国への強い追い風になる可能性も否定出来ない。


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