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ISISと米イスラエルのつながり/田中 宇
http://www.tanakanews.com/150222isis.htm
【2015年2月22日】 イスラエルは米軍(米欧軍)の中東駐留を恒久化するため、米軍産複合体は軍事費の肥大化を恒久化するため、ISISやアルカイダを操って跋扈させ、シリアやイラクを恒久的に内戦にする策を展開している。軍産イスラエルとISISやアルカイダは同盟関係にある。対照的に、中東を安定化し、米軍が撤退できる状況を作るため、イランやアサド政権やヒズボラ、ロシアと中国、オバマは同盟関係にある。不安定化や戦争を画策する軍産イスラエル・ISISアルカイダ連合体と、安定化や停戦を画策するイラン露中・アサド・ヒズボラ・オバマ連合体との対立になっている。
上は結論部分。表題からすると陰謀脳に受けそうだが誰もアップしない。そこで本文からポイントと思われる部分をピックアップし、私見を加える/(仁)
>そんなアルヌスラが昨夏以来、シリア政府軍を撃退してゴラン高原西部を占領し、国連監視軍を押しのけてイスラエルと対峙している。アルヌスラはイスラエルを敵の一つに名指ししている。イスラエルとアルヌスラの戦争が始まるのかと思いきや、その後の展開はまったく正反対のものになった。国連監視軍が14年末に発表した報告書によると、イスラエル軍は、ゴラン高原の停戦ライン越しに、アルヌスラの負傷した戦士を受け入れてイスラエル軍の野戦病院で手当したり、木箱に入った中身不明の支援物資を渡したりしている。国連監視軍が現地で見たことを報告書にしたのだから間違いない。
イスラエルが停戦ライン越しにアルヌスラを支援するようになったのは13年5月からで、それ以後の1年半の間に千人以上の負傷者をイスラエル側の病院で治療してやっている。イスラエル側は、シリアの民間人に対する人道支援と位置づけているが、負傷者はアルヌスラの護衛つきで送られてくるので、民間人でなく兵士やアルヌスラの関係者ばかりと考えられる。イスラエルのネタニヤフ首相は14年2月にゴラン高原の野戦病院を視察しており、これは政府ぐるみの戦略的な事業だ。国連監視軍は14年6月にも、イスラエルがアルヌスラを支援していると指摘する報告書を出している。
ここでは、イスラエルがアルヌスラの誕生に直接関わったとは言っていない。イスラエルに脅威となるアルヌスラの懐柔工作出ることは十分有り得る。現在のところうまく行っているようだが、それが何時までも続くという保証はない。流動的な中東情勢のなかで、やがて離反、そして完全に敵対していく可能性は十分あると考える/(仁)
>元米軍大将のウェスリー・クラークは最近、米国のテレビに出演し「ISISは当初から、米国の同盟諸国や親米諸国から資金をもらってやってきた。(親米諸国が支援した理由は)ヒズボラの台頭をふせぐためだった」と語っている。ヒズボラの台頭を最も恐れているのはイスラエルだ。
ISの前身母体に米国が関わったのは事実だろう。だからと言って今でも米国のコントロール下にあるとの証明にはならないのは明らかだ。そればかりか、イスラム国は米国の思惑をはるかに乗り越えてモンスターに豹変してしまったことは、先にも述べた/(仁)
>今やISISは、サウジにとって大きな脅威であり、支援の対象であり続けていると考えられない。サウジは以前、米国に頼まれてISISに資金援助していたが、すでに今は支援していないと考えるのが自然だ。
もしISISやアルヌスラがアサド政権を倒してシリアを統一したら、ゴラン高原を本気で奪還しようとイスラエルに戦争を仕掛けてくるだろう。サウジだけでなくイスラエルにとっても大きな脅威になる。
だが米国やイスラエルは、アルヌスラやISISを支援する一方で、彼らがアサド政権を倒してシリアを統一できるまで強くならないよう制御し、彼らの間の分裂や、米欧による空爆も行い、シリアの内戦状態が恒久化するように謀っている。こうすることで、イスラエルは自国の北側に敵対的な強国ができないようにしている。
この前半部分はそうだと思うが、後半の「強くならないよう制御し」というのは疑問である。こんな「活かさず殺さず」などというサーカスのようなことが可能だろうか。これが本気でやられているなら、火遊びのし過ぎである。イスラエルにそんな余裕はあるのだろうか。イスラム国は今やリビアに飛び火し、揃いの軍服で堂々と軍事パレードしているのである。仏人ガイドが殺害されたアルジェリアにも拠点がある。そしてまたアフガン南部にも拠点が作られつつある。飯塚「拡散する”イスラム国”の脅威」は手に負えなくなりつつある。こんな悠長なやり方で思い上がっていると、またもや思惑はずれでモンスターに飲み込まれてしまうだろう。
その他、文中「軍産イスラエル」という用語が出てくるが分かりにくい。おそらくイスラエル=米軍産複合体の野合を指していると思われる。この指摘通りだとすると、米国はオバマ政権という上部構造と軍産複合体という下部構造に精神分裂していることになる。米国が打って一丸とならない限り、ただでさえ弱っている力は存分に発揮できない。
つまり中東は歴史の必然性に沿って突き進んで行くということになる/(仁)
・ISは親殺しもし得るモンスターに豹変する必然性があった。それが「イスラム国」。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/204.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 9 月 30 日 20:10:31: jdZgmZ21Prm8E
・Re: アフガン・ゲリラにしてもイラクISにしても、軍事訓練や資金援助はおそらくODA感覚で受けていた
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/205.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 10 月 02 日 20:07:49: jdZgmZ21Prm8E
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